SVN4Lec マニュアル 三浦元喜 北陸先端科学技術大学院大学 知識科学研究科 2007/9/7 Subversionを使うメリット 過去の状態(リビジョン)に戻れる ちょっと参照するだけならリポジトリブラウザによ る閲覧や Update to revision (過去の立ち位置に戻る)機能 過去に戻り,そこから編集を継続するならRollback機 能 作業コピー(ローカル)が壊れても大丈夫 コミット済みの内容(リポジトリ)からは復元可 • ※なので,コミットしていればとりあえず安心 複数の環境に演習ファイルを置ける 大学,個人用PC,実家 etc... 配布物を展開・配置する手間が不要 コミットログから過去の学習経過をふりかえる Subversionの概略(リポジトリと作業コ ピー) Branch Copy リポジトリ (Repository) Rev 2 1 Import Check-out Commit 教員PC サーバ Rev 2 1 Check-out Commit Update Rev 2 Rev 3 (Add file) (Edit) 学生PC SVN4Lec の起動 SVN4Lec.jar をダブルクリックする または,コマンドラインから > java –jar SVN4Lec.jar と入力し,[Enter] 下のようなウィンドウが開く ファイル取得(更新:Update) 一番左のボタンを押す 初回のみ,アカウント名,パスワードを入 力 • パスワードは .svnuserpass に保存される ファイル取得(更新:Update) (2) 成功すると,リポジトリ(サーバで管理 されているファイル)の最新版が取得で きる タイトルには[学生アカウント] とリビジョン 番号(作業コピー/リポジトリ)を表示 差分提出(コミット/Commit) (1) 左から2番目のボタンを押す コミットログに作業内容覚え書き(メモ)を 書いて送信 差分提出(コミット/Commit) (2) 成功すると,リビジョン番号が増える (注:他の人がコミットしても増えるので, 番号は連続とは限らない) 過去の状態に戻す(1) (1)左から4番目のボタンを押す (2)戻りたい行 で ダブルクリック 過去の状態に戻す(2) 過去に戻って編集を続けるならロールバック (Rollback)を選択する 一時的に,過去に戻るだけならUpdate to Revisionを選択する どちらを選ぶにしても,もし作業中のファイル があれば,一旦コミットして作業を確定するか, 作業を取り消し(Revert)する必要がある 過去の状態に戻す(3) ロールバック(Rollback)を選択した場合,なにが 起きるか?? (1)一旦最新版を取得する(2)最新版と選 択したリビジョンの差分(Diff)を計算する(3) 差分を,最新版にマージ(Merge)する. その結果として,リビジョンは最新版だが,ファイ ルは過去のリビジョンとなる. (3)マージした結果を すぐにコミットするかどうか 聞いてくるので, 「はい/いいえ」で答える 過去の状態に戻す(4) Update to Revisionを選択した場合,なにが起きる か?? (1)過去のリビジョンを訪問する その結果として,ファイルが過去のリビジョンの内容と なる. 作業コピーのリビジョン番号<リポジトリのリビジョン 番号 注意: 作業コピーのリビジョン番号が リポジトリのリビジョン番号と 異なる状態で,変更点をコミット することはできない!! 一旦Updateしてからコミット RollbackとUpdateToRevの違い Rollback:立ち位置は最新版.なのでコミット(版の世 代を1ステップ進める)が可能. UpdateToRev:立ち位置が過去.最新版との距離がある ので,コミットできない 作業を無かったことにする (Revert) 注意:変更部分を取り下げて,前回 Update時の状態に戻る UpdateToRevの場合は,最新リビジョンの状 態にはならない Subversionにおける ファイルの状態遷移図
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