今回のテーマは、「梅雨時の体調管理」です。 お答えします 作成:コーヒーオリゴ糖情報センター 雨の日が続き、なんとなく気分が落ち込んでしまう梅雨の季節。「身体が重い」「やる気が出ない」そう感じてしまうのは、“気圧の変化”と“自律神 経の変化”が密接に関係しているからです。 Q:梅雨の時期に体調が悪くなりやすいのはなぜ? A:天気が良い日は気圧が高く、天気が悪い日は気圧が低いのが一般的で すが、この気圧の変化が体調に影響をもたらすと言われています。 高気圧(晴れ)になると、酸素分圧が高まり交感神経が優位になることか ら代謝が上がり活動的になります。しかし、低気圧(曇りや雨)になると、 酸素分圧が低くなり副交感神経が優位になります。 すると、代謝が上がらず、だるさを感じたり、血管が拡張することで頭痛、 むくみが生じるだけでなく、鼻水などアレルギー症状が見られることも あります。 晴れ 曇り・雨 高気圧 (酸素分圧が高い) 低気圧 (酸素分圧が低い) 交感神経が優位 副交感神経が優位 ・エネルギー消費量が高まる ・エネルギー消費量が抑えられる ・代謝が高まり、活動的になる ・呼吸や脈が緩やかになり、倦怠感を覚える 梅雨時の体調管理は、自律神経(交感神経と副交感神経)のバランスを 保つことが重要といえます。 ・ヒスタミン増加に伴いアレルギー症状が見られる ・血管が拡張し、むくみやすくなる ・頭痛を引き起こす など Q:自律神経のバランスを整えるには? A:自律神経のバランスを整えるためには、規則正しい食生活、適度な運動、質の高い睡眠など、日々の生活習慣に気を配ることが大切です。 ●規則正しい食生活● 夜更かしや不規則な生活リズムが続くと、自律神経のバランスが崩れやすくなります。1日3回 の食事を摂り、栄養バランスにも気を付けましょう。神経を正常に働かせるビタミンB群や、自律 神経のバランスを整えるビタミンAやビタミンEのほか、神経の伝達に関わるカルシウムなどを 積極的に摂ると良いでしょう。 ●適度な運動● 適度な運動は自律神経を活性化させ、正常に働かせる作用があります。特にウォーキングや ジョギングなどの有酸素運動は、交感神経と副交感神経が同時に働くので、自律神経のバラ ンスを整えるためにも積極的に行うことをおすすめします。 ビタミンB群 豚肉、にんにく、卵、玄米、胚芽米、ごま、 大豆、うなぎ、青魚、レバー、乳製品など ビタミンA レバー、人参、ほうれん草、うなぎ、かぼちゃな ど ビタミンE アーモンド、たらこ、赤ピーマン、かぼちゃなど カルシウム 乳製品、大豆製品、小魚、小松菜、春菊など ●質の高い睡眠● 質の高い睡眠は1日の疲れをリセットして、自律神経のバランスを整えます。寝るまでの3時間は、1日の終わりに滞った血流を良くする ために時間をかけて入浴するなど、身体をリラックス状態(副交感神経が優位)にすることが大切です。 やってみます! 今年は例年より早い梅雨入りとなったようです。規則正しい生活習慣や適度な 運動を心がけて自律神経のバランスを整えましょう! 管理栄養士 マメ子の豆辞典
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