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医療機関と連携した性暴力被害者支援ネットワーク強化事業
H27年度当初要求額:3,914千円
現状・経過
事業の意義(効果)及び内容
【事業内容】
「性暴力被害者支援スーパーバイザー」(仮称) 3,428千円
SACHICOに、地域ごとの協力医療機関や府内産科・婦人科の医療
機関をサポートする性暴力被害者支援スーパー バイザー(仮称)を1名
配置(週5日・8時間/日)し、被害者支援ネットワークを強化。
※協力医療機関:現在、府内ではSACHICOのみで実施している被害届を
躊躇する被害者の証拠物採取などを実施する医療機関
協力医療機関(医師、看護師、事務職員)研修
486千円
協力医療機関の産婦人科医師、看護師、事務職員を 対象とした性暴
力被害者支援(相談やケア、性暴力の証拠物採取方法など)の研修会
(8回程度)の実施。
【事業期間】
平成27年度~平成28年度(2か年)
内閣府モデル事業との連携
本事業では、協力医療機関に対する被害者対応や証拠物採取研修、
医療機関へのサポートを実施することにより、今回要求枠における被
害者支援体制の強化を図る。また、国モデル事業では、次年度、協力
医療機関による、被害届を躊躇する被害者の証拠物採取の実施を図
る。
【現状】
・H25年の大阪の性犯罪(*)の認知件数は1,557件と全国ワースト
*性犯罪:強姦(208件)、強制わいせつ(1,349件)の合計
H21年1,024件、H22年1,197件、H23年1,369件、H24年1,400件
【被害者支援の経過】
・H22年4月、性暴力救援センター・大阪SACHICOが発足
→ 4年間で779人(実人数)の性暴力被害者の治療を実施
→ 性暴力被害の潜在化を防ぐため、証拠物の採取・保存を実施
・H26年6月、性暴力救援センターに対する総合的支援を国家要望
・H26年6月、内閣府の性犯罪被害者支援モデル事業に採択
→ SACHICOの夜間相談体制強化、教員向けの研修会
→ 「性暴力の証拠物取扱いマニュアル(仮称)」の検討
(医療機関や警察、全国の性暴力救援センターへ周知予定)
◇ NPO 性暴力・救援センター大阪(SACHICO)とは
*24時間365日体制(阪南中央病院内(松原市)に設置)
*性暴力被害の相談、産婦人科的診療、証拠採取等を支援
課題
・性暴力の被害者は、身体的、精神的ダメージの大きさなどから届出を
躊躇する傾向が強い。国調査によると異性から無理やり性交させられ
た女性が相談した割合は28%。うち警察に連絡・相談した割合は3.7%。
・被害者の多くが適切な支援を受けられず、被害が潜在化している恐れ。
効 果
・SACHICO本体だけでなく、地域の協力医療機関において被害者への
適切な支援が実施され、被害女性への治療、相談支援が充実。
・また、被害者が警察への届出を躊躇する場合であっても、支援ネット
ワークの強化により、法医学的証拠物採取が実施されることで、性暴
力被害の潜在化・深刻化の防止にもつながる。
・SACHICOを擁する大阪府でしか実証できない、女性を守る先導的事
業である。
・民間主導の相談支援機関(機能)の充実による、被害女性の支援とそ
れを通じた悪質事犯の抑止が急務。
28%
内閣府
男女間における暴力調査H24
相談した
72 %
相談しなかった
無回答