2001 USPHS/IDSA Guidelines for the Prevention of

ヒト免疫不全ウイルス感染者における
日和見感染症の予防ガイドライン2001
米国公衆衛生局・米国感染症学会
モジュール 2:
背景
AETC National Resource Centerによる
トレーニングスライドセット
December 2001
OI Guidelines 11/28/01
声明文
これらのスライドは最新の治療ガイドラインが作成された時点の
情報を用いて作られている。 しかしながら急速に変わるHIV医
療の分野においては、この情報も急速に時代遅れとなる。このス
ライドを使用する場合は最も新しいガイドラインと比較することを
推奨する。 また、 これらのスライドは内容や属性を変更せずに
使用されることを目的としている。 使用者はこれらの意図に留意
されるようお願いしたい。
AETC National Resource Center
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OI Guidelines 11/28/01
ガイドラインの経緯
• 1995年7月 –日和見感染症予防の米国公衆衛生局
(USPHS) / 米国感染症学会 (IDSA) ガイドライン
第一版.
• 1997年6月、1999年8月、2001 年11月に改訂
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OI Guidelines 11/28/01
HIV感染者の生存期間及び生命の質改善
に関する進歩
流行の最初の10年:
• 日和見疾患の過程の理解が進む.
• 急性及び慢性合併症の治療が進む.
• 重要な日和見病原体に対する薬剤予防の導入.
流行の次の10年:
• 複合抗ウイルス療法(HAART) の発展における進歩.
• 個々の日和見感染症の予防と治療における持続的な進歩.
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1999年以来のガイドラインの主な変更
• カリニ肺炎とマイコバクテリウム・アヴィウム・コンプレッ
クスの一次予防中止における評価基準の強化.
• トキソプラズマ症の一次予防中止に関する勧告.
• カリニ肺炎の二次予防中止における評価基準の強化.
• トキソプラズマ症、MAC、クリプトコッカス症の二次予防
中止における勧告.
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1999年以来のガイドラインの主な変更
• C型肝炎(HCV) スクリーニングの重要性が強調された.
• ヒトヘルペスウイルス8型(HHV-8) 感染症伝播に関する
追加情報.
• 薬剤相互作用に関する新たな情報.
• 免疫(ワクチン接種)に関する勧告の改訂.
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日和見感染症予防:一般原則
• HAARTにより免疫機能を維持する.
• 曝露を避けるように実践的に行動/ライフスタイル
の変化を促す.
• 適応がある場合は薬剤予防を用いる.
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日和見感染症予防:一般原則
• 免疫機能の基準に基づき薬剤予防を中止する.
• 免疫再構築の結果として予防レジメの中止は:
• 治療を簡略化
• 薬剤毒性や薬剤相互作用を減らす
• ケアの低コスト化
• 抗ウイルス療法に対するアドヒアランスを潜在的に促進する.
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日和見感染症予防:一般原則
• 免疫機能の基準により薬剤予防を再開する.
薬剤予防の再開は一次または二次感染症の予防に有用な場
合がある
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予防が推奨される日和見感染症のまとめ
一次予防
ニューモシスチス・カリニ*
結核*
トキソプラズマ・ゴンディ*
マイコバクテリウム・アヴィウム*
水痘帯状疱疹ウイルス*
肺炎球菌†
A 型およびB型肝炎ウイルス
インフルエンザ
二次予防
ニューモシスチス・カリニ*
トキソプラズマ・ゴンディ*
マイコバクテリウム・アヴィウム*
クリプトコッカス症*
ヒストプラズマ症*
コクシディオマイコーシス*
サイトメガロウイルス*
サルモネラ 菌血症
* 治療標準
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日常的予防が推奨されない日和見感染症
一次予防
細菌感染症 (好中球減少) †
クリプトコッカス症†
ヒストプラズマ症†
サイトメガロウイルス感染症 †
† 有効性の証明はあるが日常的
には推奨されない
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二次予防
単純ヘルペス感染症 §
カンジダ症 §
§ 引き続き起こるエピソードが頻繁であっ
たり重症である場合にのみ推奨される
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その他の追加情報のために:
ガイドライン完全版の原典:
– AETC Resource Center: www.aids-ed.org
– AIDS Treatment Information Service:
www.hivatis.org
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日和見感染症ガイドラインスライド
2001年12月(日本語版)
執筆: John G. Bartlett, M.D.
編集: Richard W. Dunning, M.H.S.
レビュー:
– Renslow Sherer, M.D.
– Caroline Teter, PAC, M.P.H.
翻訳:小田健司(社会保険広島市民病院・内科)
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