責任ある研究行為について/Responsible Conduct of Research 1 / 15 http://edu.citiprogram.jp/members/learnersII/moduletext.asp?strKe... Shihoko ODO (Member ID: 1806421) メインメニュー(Main Menu) | ログアウト(Log Out) 受講する言語を選んでください/Select Your Language 日本語版 English Version 日本語版 責任ある研究行為について <教材提供> 文部科学省事業 CITI Japan プロジェクト 目次 はじめに 研究を実施する上でのルール ケーススタディー 職能集団の自律規範 政府による規制 米国の場合 わが国の場合 研究機関の規制 研究者個人の責任 参考文献 クイズ 責任ある研究行為について はじめに P 1/9 すべての科学研究に当てはまる「普遍的な」方法はありません。「これこそ責任ある研究行為」 といえる具体的な方法は研究の領域ごとに、あるいは、個々の研究室によっても異なるもので す。とはいえ、実際の場で「責任ある研究行為はどのような方法か」と考える際には、すべての 研究者が共通して持つべき価値観というものがあります。それは次の観点を含んでいます。 正直さ: 情報を正直に伝え、誠心誠意を尽くす。 正確さ: 得られた所見を誤りなく正確に伝える。 効果的に: 資源を無駄なく有効に使う。 客観的に: 事実をそのまま表現して、バイアスを含めない。 責任ある研究行為の最も基本的な要素は、上記のような価値観に基づいて研究の品格を確 保しようとする揺るぎない意思です。以下では法律に基づく規制、行政的倫理指針、学会の指針 など、学問領域で一般に受け入れられている基準について解説します。 責任ある研究行為について 研究を実施する上でのルール P 2/9 社会一般の人たちや、研究に携わる人たち自身は「研究者は各種の規則や一般に認められ ている基準を守りながら研究を進めているものである」と考えています。責任ある研究行為と は、社会の期待から外れることなく行う研究行為です。 ところが、社会からの研究に対する期待は一様なものではなく、 責任ある研究行為の意味は 必ずしも明確ではありません。 この点で、責任感の ある研究者を目指すことは、優良ドライバーを目指 すこととは異なります。ドライバーについては、交通 2015/06/04 11:48 責任ある研究行為について/Responsible Conduct of Research 2 / 15 http://edu.citiprogram.jp/members/learnersII/moduletext.asp?strKe... 法規や運転手マニュアルといったものがありますか ら、優良ドライバーがどのようなものであるかは明 確です。ドライバーの場合は交通法規に関する知 識や運転技術について必ず試験を受け、そこで初 めて運転が許可されます。その後も、道路標識や 信号を通じて、ドライバーとして果たすべき責任を 提示され続けます。また、その運転マナーは監視され、違反が見つかるとそれなりの処罰を受け ることになります。 これに対し、責任ある研究行為は、ドライバーのように明確ではありません。研究行為のある 側面は法令や研究機関内の規則によって守るべき義務として定義されていたり、また、ある側面 は義務ほどではありませんが守ることが推奨されるルールあるいはガイドラインとして示されたり しています。その一方、明文化されてはいないまでも、大多数の研究者が踏襲しているやり方 が、責任ある研究行為として見なされている場合もあります。こういったものは、それぞれの研究 指導者の理解、価値観によって次世代へ受け継がれることとなります。 その場合には、研究者 がそれに関する知識を持っているか否かを問われ ることはなく、研究者の行動についても監視するシ ステムはなく、逸脱した行為に対する処罰の内容は まちまちです。研究者の多くが責任ある行動を取ろ うとしているとはいえ、どういう行動が責任ある研究 行為であるのかを知り、そしてルールに反するかも しれない場面で、どのように対処すべきかといった 判断ができる能力を備えることが必要です。そのた めにはある程度の学習の機会を持たなければなり ません。 本単元は責任ある研究行為の根拠となり得る次の4種のルールについて解説します。 職能団体の行動規範 政府による規制 施設内ルール 個人の信条 責任ある研究行為について ケーススタディー P 3/9 研究成果の発表は科学者の重要な活動です。日本学術会議は声明「科学者の行動規範」(説 明と公開)の中で、以下のように述べています[1]。 「科学者は、自らが携わる研究の意義と役割を公開して積極的に説明し、その研究が人 間、社会、環境に及ぼし得る影響や起こし得る変化を評価し、その結果を中立性・客観性 をもって公表すると共に、社会との建設的な対話を築くように努める」 一方、文部科学省も「研究活動の不正行為に関する特別委員会報告書」を平成18年に 発表し、研究成果の公表方法の倫理面について次のような見解を示しています[2]。 「研究成果の発表とは、研究活動によって得られた成果を、客観的で検証可能なデー タ・資料を提示しつつ、研究者コミュニティーに向かって公開し、その内容について吟 味・批判を受けることである」(研究成果の発表) 「不正行為とは、……研究者コミュニティーの正常な科学的コミュニケーションを妨げ る行為に他ならない」(不正行為とは何か) 研究結果が発表されると、他の研究者は、再現実験を行うなどして、その研究方法によっ て同様な結果が得られるかを確認します。この確認作業によって、研究成果が研究者コミュ ニティーの共有財産となることを促進し、社会への還元を促すことにもなるのです。次の ケーススタディーはこれに関係する倫理的問題ですが、読者はまずこのケーススタディーを 読んで、研究発表の倫理性の問題を考えてみてください。 K教授の研究室の大学院生、A子さんは つい最近、インパクトファクターの大変高い 専門誌に提出していた論文について専門誌 より、「条件付きでアクセプトする」という返 事を受け取りました。その条件の1つに、 「誌上のスペースを節約するためにリサー チ・メソッドに関する記述を大幅に削減せよ」 というものがありました。しかし、削減してし まうと、他の研究者が、A子さんの論文に基 づいて再現実験を行うことはまず不可能となります。K教授に相談したところ、「条件通 りに大幅削減をするように」ということでした。もし、他の研究者が実験方法について詳 しい情報を求めてきた場合にはいつでも提供できるはずだというのです。ただ、A子さ んは研究方法についての記載が不十分だと、再現実験をしようとする他の研究者に無 駄な時間と研究費を使わせることになり得るのではないか、と懸念しています。 A子さんは、専門誌の条件通りに記述の大幅削減をすべきでしょうか? A子さんの「他の研究者への不十分な情報提供」に対する懸念は当を得て 2015/06/04 11:48 責任ある研究行為について/Responsible Conduct of Research 3 / 15 http://edu.citiprogram.jp/members/learnersII/moduletext.asp?strKe... いますか? 誌上のスペースを節約するというのは、研究方法に関する詳細な記述を犠 牲にするための十分な理由となり得るでしょうか? 責任ある研究行為という観点から、こういった問題に関して正しい判断を得 るためにはどのようにすればよいでしょうか? 責任ある研究行為について 職能集団の自律規範 P 4/9 第二次世界大戦前、欧米において、研究者は教師、医 師、技術者である場合を除き、概して社会との接点がありま せんでした。研究者は社会から支援を受けることなく、また 社会は研究者に見返りを期待しませんでした。しかし現在で は、社会は研究と研究者に大きなかかわりを持つようになっ ています。一方、他の先進諸国と比べて、わが国の一般国 民は科学研究に関する興味と理解が比較的低いというデー タがあります。研究者はとかく一般国民からは遠い距離にあ る存在で、その研究内容についてもあまり興味が持たれる ことはなかったようです。山中伸弥教授のiPS細胞樹立によ るノーベル賞受賞のニュースが一時の打ち上げ花火に止まるのか、それとも1949年の湯川秀樹 博士のノーベル物理学賞受賞以来の、「敬するが近付こうとしない」これまでのわが国の傾向の 一大転機となるのかは、未だ分からないところです。 その一方、「3.11東日本大震災」とそれに続く「福島原子力発電所事故」は、それまで比較的 高かったわが国の人々の科学者への信頼を低下させたように見えます。国民の間には科学者 の信頼性に対する危惧が生じ、わが国の科学技術の行方を専門家である科学者に委ねること への疑念すら生じています。 研究の目標は、既存の知識の中に感じた疑問点を拾い上げ、それに対して科学的な実験を 行い、その結果を踏まえて新たな知見を得る、というものです。以前は社会が研究内容をチェッ クできる態勢が取られていれば、研究者を正直にさせておくことができると考えられてきました。 こう考えているうちは自制のためのルールといったものは特に必要と見なされません。これまで は、こういった考えで、研究者の行動規範作りにブレーキが掛けられてきました。研究者には生 物学者、物理学者、化学者がいて、さらに生物学、物理学、生化学、分子生物学などといった細 分化された領域の研究に携わっていますが、いずれの領域においても研究者の行動のすべて に対して、倫理面をカバーするガイドラインは作成されていません。倫理綱領などが作成されて はいるものの、理念・概念といった抽象的なもので、現場で生じる複雑な状況に対応した具体的 な指針を含んではいませんでしたが、最近では研究者の倫理についての危機感が高まり、米国 科学アカデミーなどが出す報告書、提言や日本学術会議の「科学者の行動規範」は研究者の行 動に関する理念を示すとともに、具体的な内容に踏み込んでいます。こうした提言などにも記さ れているように、科学者は個人として、あるいはコミュニティーとして自律的に振る舞うよう求 められていることを忘れてはなりません。 これらは行動規範を学ぶ上で適切な入口となるものです。わが国の研究者コミュニティーはこ れらを基準とすることが求められています。 最近では、例えばヒトゲノム解析という領域に関して、学会や業界団体が自ら守るべき倫理指 針を作成するようになってきました。ヒトゲノムに関する研究や実用化が進み、こうした専門家に よる団体によって自律的に指針を作成する機運が醸成されてきたといえるでしょう。近い将来、ヒ トゲノムに関する研究者だけではなく、科学技術と社会との関係を研究している研究者、人文・ 社会科学者、患者などが集まり、社会からの信頼を得て、政府主導の倫理指針に一方的に頼る ことなく、自律的なルールの策定や運用なども行われるようになるのではないかと期待されま す。 次に、米国科学アカデミーの報告書(1995年)と日本学術会議の声明(平成25年)の総論部分 を紹介しておきます。 National Academy of Sciences, On Being a Scientist (1995) 米国科学アカデミー:科学者であることについて これは米国科学アカデミーが大学院生や若い科学者向けに研究倫理についてまとめた小冊 子で、わが国でも翻訳が出版されています[3]。 科学的研究という事業は、他の人類の営みと同様に、信頼を土台としています。科学者は他 の科学者からの報告には信ぴょう性があるものと見なしていますし、一般社会も科学者からの報 告はバイアスなく誠実に行った研究の成果であると見なしています。この社会から受け続ける信 頼と、そこに育まれてきた社会との繋がりがあればこそ、これまで、科学研究は空前の成果を挙 げてきたのです。そしてこの信頼を維持するには、研究社会そのものが責任ある研究行為の精 神を、身をもって実践し、次世代へ受け継いでいくことが不可欠であり、また唯一の方法です。 日本学術会議:声明 「科学者の行動規範」(平成25年) 最先端の研究を行っている科学者によるデータのねつ造などの研究不正が行われたことが数 多く報じられ、科学や科学者への信頼が落ちていくことへの危機感から、科学者の代表である日 本学術会議は、パブリック・オピニオンを求め、平成18(2006)年の「日本学術会議:声明 科学 者の行動規範について」を改訂して、次のような科学者の行動規範に関する声明を平成 25(2013)年に発表しました。 「科学は、合理と実証を旨として営々と築かれる知識の体系であり、人類が共有するかけがえ のない資産でもある。また、科学研究は、人類が未踏の領域に果敢に挑戦して新たな知識を生 み出す行為といえる。 2015/06/04 11:48 責任ある研究行為について/Responsible Conduct of Research 4 / 15 http://edu.citiprogram.jp/members/learnersII/moduletext.asp?strKe... 一方、科学と科学研究は社会と共に、そして社会のためにある。したがって、科学の自由と科 学者の主体的な判断に基づく研究活動は、社会からの信頼と負託を前提として、初めて社会的 認知を得る。ここでいう『科学者』とは、所属する機関に関わらず、人文・社会科学から自然科学 までを包含するすべての学術分野において、新たな知識を生み出す活動、あるいは科学的な知 識の利活用に従事する研究者、専門職業者を意味する。 このような知的活動を担う科学者は、学問の自由の 下に、特定の権威や利害から独立して自らの専門的な 判断により真理を探究するという権利を享受すると共 に、専門家として社会の負託に応える重大な責務を有 する。特に、科学活動とその成果が広大で深遠な影響 を人類に与える現代において、社会は科学者が常に倫 理的な判断と行動を為すことを求めている。また、政策 や世論の形成過程で科学が果たすべき役割に対する 社会的要請も存在する。」 以上の基本的認識の下に、科学者が社会からの信 頼と負託を得て、主体的かつ自律的に科学研究を進 め、科学の健全な発展を促すため、科学者個人の自律性に依拠する、すべての学術分野に共 通する必要最小限の行動規範として「科学者の行動規範」が策定されています。その内容は、科 学者の基本的責任、科学者の姿勢、社会の中の科学者、社会的期待に応える研究、説明と公 開、科学研究の利用がとりうる正と負の両方向性、研究活動、研究環境の整備及び教育啓発 の徹底、研究対象となる人や動物への配慮、他者との関係、社会との対話、政策立案・決定 者に対する科学的助言、法令の遵守、差別の排除、利益相反に及んでいます。 この日本学術会議の声明は日本学術会議のホームページから入手できます。 責任ある研究行為について 政府による規制 P 5/9 わが国は、諸外国、特に米国のやり方を参考にしつつ、政府による科学者の規制を行ってき ましたが、米国とは異なる独自の歴史を持っています。米国では議会で成立した法律を中心とし た規制となっていますが、わが国では行政府による指針が大きな役割を果たしています。ここ で、米国における展開を概観し、次いで、これと対比しながらわが国における規制の概要を解説 することにします。 責任ある研究行為について P 6/9 米国の場合 議会・政府 第二次世界大戦を過ぎた頃から、米国社会の研究に対する支援が増加するに従い、 研究の あり方についての関心が高まりました。当初は研究 の対象となる人と動物の扱いについて懸念の声が 上がりましたが、そのうち研究の場でのミスコンダクト が焦点となっていきました。しかし、研究者コミュニ ティーにはこれらの懸念に十分に応える姿勢が見え なかったために、政府は規制に踏み切りました。政 府による規制の動きは、通常、国会の場で始まりま す。問題が見つかると国会は聴聞会を開いて状況を 詳らかにして後、その防止を目的として新たな法令を 定めます。今日、人および動物を対象とした研究、お よび研究上のミスコンダクトを規制する根拠は議会 審議を経て成立した法律です[4,5,6]。 重要なことは、これらの法令によって、連邦政府の支給する研究助成金を受給する研究者を 管轄する権限が政府に与えられているということです。連邦議会は問題が生じた際に処置する 権限を持っており、全般的な到達目標を提示することが一般的です。しかし議会は詳細に言及 することはほとんどなく、法令の執行にかかわる実務は連邦政府直轄の担当部署に任されてい ます。担当部署は議会が提示する方向性をくみ取って、規則(ルール)、方針、指針といったもの を定めます。 政府機関が議会の示す方向性を規則にする際、Federal Administrative Procedure Actに準 拠して行わなければなりません。これはその名の通り、新たな規則を定めるに当たっての手順を 規定しているもので、その中でパブリックコメントを求めることを定めています。そのため、法令の 制定に至る各段階はわが国の「官報」に当たるFederal Registerに掲示されることになります。こ の過程を過ぎて最終的なものが決まると、これをCode of Federal Regulationの一部として加 え、政府の正式な規制となります。 政府のポリシーとガイドライン 以上の規則は法律的な効力を持つもので、わが国流に表現すれば「法令」に該当します。こ れとは別に、政府機関はその業務の一環として方針(Policy)を定めることができます。その例と して、National Institute of Health(NIH)は研究助成金を配分する際のルールを定めています。 また、このルールは研究費が有効に無駄なく使われるよう、時勢に即して改定されます。この ルール改定の一環としてNIHは1989年に研究者育成のための公的資金の条件に責任ある研究 行為に関する教育を含めることを義務化し、さらに2000年には、臨床研究に携わる研究者など に人を対象とした研究に関する倫理教育を義務付けたのです。これは、研究の対象となる被験 者の保護政策を推進するに当たっては教育と訓練に重点が置かれるべきであり、研究機関がそ 2015/06/04 11:48 責任ある研究行為について/Responsible Conduct of Research 5 / 15 http://edu.citiprogram.jp/members/learnersII/moduletext.asp?strKe... の所属研究者および機関内倫理審査委員会(Institutional Review Board, IRB)の委員を監督 する責務があることを改めて認識させたものです。 政府機関はまた指針も出しますが、指針は「奨励する」ものであり、それに対する違反は特別 な処分の対象とはなりません。研究機関内でミスコンダクトの問題が持ち上がった際に、その機 関がとるべき対処の方法について、連邦厚生省に設置された連邦研究公正局(Office of Research Integrity, ORI)はガイドラインとして“Model Policy and Procedures for Responding to Allegations of Scientific Misconduct”(ミスコンダクトの訴えに対する対処方法について)を発 表しています。 これは道筋を提示するもので、研究 機関を拘束するものではありません[7]。 研究にかかわる規則、方針、指針(Regulation, Policy, Guideline)といったものがたくさんある今日 の米国の状況では、かえって混乱を招くのではない か、という批判もあります。 責任ある研究行為について P 7/9 わが国の場合 (1) ライフサイエンス分野におけるルール 指針による規制 わが国で、政府による生命科学分野における研究活動に対する最初の規制は1979年の「組 換えDNA実験指針」(科学技術庁)です。放射性物質の 取り扱いなどについての法令による規制はさらにさかの ぼります。DNA組換え実験に関する指針は法令ではな く、米国NIHの指針にならった強制力のないものでした。 この指針は環境保護の観点から遺伝子工学によるバイ オハザードを防止するため、封じ込めの手続きを規定し たもので、この規定を作成する際に取られた手法、すな わち行政と研究者との話し合いを通じて研究の規制を行 う手法は、その後の各領域における規制に引き継がれ ています。平成5(1993)年の「行政手続法」は米国の Federal Administrative Procedure Actを参考にしたも のですが、やはり「意見公募手続」の制度を導入し、これ らの指針の制定・改正についても、米国の規則と同様に パブリックコメントを求めることが通例になっています。 米国など多くの国で早くから問題とされてきた、人を対象とした研究に関しては以下の4つの 指針で規制しています。 遺伝子治療臨床研究に関する指針 (平成14年告示、20年改正、文部科学省・厚生労働省。遺伝子治療指針) ヒトゲノム・遺伝子解析研究に関する倫理指針 (平成13年告示、25年改正、文部科学省・厚生労働省・経済産業省。ゲノム指針) 臨床研究に関する倫理指針 (平成15年告示、20年改正、厚生労働省。臨床研究指針) ヒト幹細胞を用いる臨床研究に関する指針 (平成18年告示、22年改正、厚生労働省。ヒト幹指針) さらに研究目的でのヒト受精胚の作成および使用については以下の倫理指針で規制していま す。 ヒトES細胞の樹立及び使用に関する指針 (平成13年告示、文部科学省) 現在は平成21年に改正され「ヒトES細胞の樹立及び分配に関する指針」と「ヒトES細 胞の使用に関する指針」に分かれている。 ヒト受精胚の作成を行う生殖補助医療研究に関する倫理指針 (平成22年告示、文部科学省・厚生労働省) これらの倫理指針に共通して要件とされていることは次の4点です。 1) 研究に参加し、情報や試料を提供する患者や一般の人たちの保護。 2) インフォームド・コンセントの取得。 3) 個人情報の保護。 4) 機関内倫理審査委員会(IRB)による審査。 倫理指針は行政指導の一種であり、関係す る研究者や研究機関が自主的に順守すること が期待されているものであり、刑罰などの制裁 に裏打ちされた強制力はありません[8]。言い 換えれば、刑罰による制裁などによって強制 的に守らせるほどではないが、科学者が順守 することが求められる研究活動に関するルー ルであるともいえます。ただし、指針に違反し た場合には、行政指導によってではなく、法律 によって研究費補助金の返還が求められた り、新たな研究費補助金申請ができなくなったり、あるいは所属の研究機関から処分されること があり[9]、実際に違反した研究者はその後研究を継続することが困難になるなど、倫理指針は、 実際にわが国の研究者にとっては十分な強制力を持ったものであるといえるでしょう。 2015/06/04 11:48 責任ある研究行為について/Responsible Conduct of Research 6 / 15 http://edu.citiprogram.jp/members/learnersII/moduletext.asp?strKe... 実験動物については、平成17(2005)年、いわゆる3R(Refinement:できる限り動物に苦痛を 与えないこと、Replacement:できる限り動物を供する方法に代わり得るものを利用すること、 Reduction:できる限りその利用に供される動物の数を少なくすること)を新たに規定した「動物 の愛護及び管理に関する法律」に基づき、平成18年に以下のものが定められました。これらに は、実験動物の使用、その適正な飼育・保管について基準が設けられています。 実験動物の飼養及び保管並びに苦痛の軽減に関する基準(環境省) 研究機関等における動物実験等の実施に関する基本指針(文部科学省) 厚生労働省の所管する実施機関における動物実験等の実施に関する基本指針(厚 生労働省) 法律による規制 わが国でも法律による研究の規制が行われているものもあります。その1つが、クローン・キメ ラ・ハイブリッド個体の産生に結び付く研究の規制を目的とした平成12(2000)年の「ヒトに関する クローン技術等の規制に関する法律」(クローン技術規制法)およびその委任命令である平成 13(2001)年の「特定胚の取扱いに関する指針」(特定胚指針)です。 また、国際条約である生物多様性条約の付属議定書であるカルタヘナ議定書を批准する際 に日本の国内法として制定された「遺伝子組換え生物等の使用等の規制による生物の多様性 の確保に関する法律」(平成15年施行、平成19年改正。通称「カルタヘナ法」)は遺伝子組換え 技術を規制するもので、研究の他、事業における同技術を規制しています。同法では、遺伝子 組換え生物などを封じ込める措置をしない環境中で利用する第1種使用と、封じ込め措置をして 利用する第2種使用に分けて規制をしています。それまで後者の部分を規定していた行政指針 である「組換えDNA実験指針」は廃止され、一部の違反行為については、罰則も設けられまし た。 (2) 研究不正についてのルール この点に関して、文部科学省の科学技術・学術審議会は特別委員会を設置し、平成18年に報 告書をとりまとめています[2]。 その中で、不正行為を、「研究者倫理に背馳し、研究活動や研究成果の発表の本質ないし本 来の趣旨を歪め、研究者コミュニティーの正常な科学的コミュニケーションを妨げる行為に他な らない。具体的には、得られたデータや結果の捏造、改ざん、及び他者の研究成果等の盗用な どが代表例である」とした上で、研究機関などに対して、不正行為の告発を受けた場合の窓口の 設置、調査手続き、研究費の返還の取り扱い、その後の措置などについてのガイドラインを提示 しました。 責任ある研究行為について 研究機関の規制 P 8/9 人や動物を対象とする研究を行う場 合、大学や研究所などの研究機関にお いて研究に関する審査委員会を設置す ることが、多くの倫理指針によって求め られています。また、研究機関は、予算 の適正な執行と管理が求められるとと もに、利益相反やミスコンダクトに関し て調査する手順も設定しておくことも求 められています。さらに、研究の安全性 のためのルールが守られ、危険物が法 令をはじめとする規定に沿って研究に 使用されていくよう、監督しなければなりません。 さらには、人や動物実験に当たる研究者、および研究費補助金のもとで指導を受ける者に対 して適切な学習の機会を設ける必要があります。これらの義務を果たすために研究施設は多く の場合、研究支援課といった業務を担当する部署を設置して職員を配置し、一定のルールを設 けています。これらは、研究機関がその責務を具体的かつ明確に示す手段として存在するわけ ですから、責任ある研究行為を行う上で、必要な助言を得るための重要な情報源となります。研 究機関が設定するルールは、その責務を漏れなく果たすことを目指しているため詳細なものとな ることがあります。例えば、研究機関では責任ある研究行為を逸脱するミスコンダクトについて、 国の定義よりもより詳細にどのようなものが含まれるかを提示し、故意によるルール違反とはど のような性格のものか、どのような行為が機密保持違反と見なされるか、そしてミスコンダクトを 発見した場合に報告義務を怠ることもミスコンダクトである、としています。また、ほとんどの施設 では、国が定める以上に人を対象とした研究に対して審査を厳しくしています。 責任ある研究行為について 研究者個人の責任 P 9/9 規則を順守する姿勢は責任ある研究行為を実践していく上で重要ですが、それだけでは2つ の面で限界があります。規則を順守するだけで「責任ある研究行為」ができるということはありま せん。このことは、最後に強調しておかなくてはなりません。 まず1つは、規則というのは、往々にして最低限の態度を規定したものであり、理想に向けた ものではないという点です。例えば、道路交通法はある区間で最高時速100kmと定めますが、そ の中の一部の場所ではむしろ80kmまでに抑えておいた方がよい場合があるでしょう。人を対象 とした研究では、ある一定のルールを厳守することが要求されますが、時には、それ以上の制限 下で研究を進めなければならない状況が生まれます。つまり、責任ある研究行為は単に規則 2015/06/04 11:48 責任ある研究行為について/Responsible Conduct of Research 7 / 15 http://edu.citiprogram.jp/members/learnersII/moduletext.asp?strKe... に従うということではありません。 2つめは、規則は研究の中でしばしば持ち上がる個人的な利益相反や倫理的ジレンマを解決 する手段とはならない、という点です。科学専門誌 は、オーサーに値する貢献をしていない者を著者と して掲載することを禁じていますが、そのルールは、 もし、あなたの将来に影響力ある人物がそれに該当 する場合にどうすべきかについて答えを示していま せん。そもそも規則とは、人や動物を対象とした研究 で直面する複雑な問題や利益相反問題をどのよう に倫理的に対処していくか、というような知恵を与え てくれるものではありません。研究者は倫理的なジ レンマに出会うのが普通で、そのジレンマを認識し、 解決する知恵を備える必要があるのです。 ですから、責任ある研究行為を行っていくためには規則順守に加えて、研究者自身の正しい 判断能力と、正しくありたいという誠実な心が不可欠なのです。抄録の提出期限に間に合わ せるために、足りないデータを実際に実験せずに加えたり、読んでもいない文献を引用したりす る手があります。公表すべきデータの公表を控えたり、実験方法の鍵となる部分を、競争に勝つ ために隠したりという手もあります。また、自分の仕事を重視して、学生やメンターに対する責務 を後回しにしたりといったことなど、これらは研究者として正しい行為といえるでしょうか。 研究者の責務という点で、大変難しい判断を迫られる状況に陥った場合、そこでの判断に対 する結果は、結局のところ研究者であるあなた自身に降り掛かってくるものです。もし、あなたの 行動が研究者として責任ある研究行為であるか否かを迷った場合、助けとなるシンプルな自分 への設問があります。あなたがこれから行おうとする行為は翌日の新聞の一面を占めることにな ることを想像してみてください。あなたの行動が同僚・友人・家族に知れることになっても心の平 和を保てるのであれば、それは責任ある研究行為なのです。もちろん、その行動をとる前に、あ なたが研究者として「責任ある研究行為」が何であるかを十分理解している、という条件が付くこ とはいうまでもありません。 議論のためのクエスチョン 研究は「プロフェッション」といえるのでしょうか? もしそうなら、どういう意味において そうなのでしょうか? どういう機会に、研究者は「責任ある研究行為」について学ぶことになるのでしょう か? 研究者はどのような方法によって「責任ある研究行為」を学ぶべきなのでしょうか? 研究者の責任ある研究態度に影響を与えるファクターには、どのようなものがあるで しょうか? 研究者の誠実さを監視できる方法がありますか? 自己規制は誠実さを確保するという点で有効だと思いますか? 責任ある研究行為について 参考文献 [1] 日本学術会議 声明「科学者の行動規範」(平成25年改訂版) [2] 文部科学省研究活動の不正行為に関する特別委員会「研究活動の不正行為への対応ガ イドラインについて」(平成18年) ただし研究活動の不正行為への対応のガイドラインは、平成25年~26年にかけて見直 しが進んでいます。 [3] 米国科学アカデミー編・池内了訳「科学者をめざす君たちへ 科学者の責任ある行動と は」〔第3版〕(化学同人) [4] Animal Welfare Act (1966) [5] National Research Act (1974) [6] Health Research Extension Act (1985) [7] ニコラス・H・ステネック(山崎茂明訳)「ORI 研究倫理入門―責任ある研究者になるため に」(丸善株式会社) [8] 行政手続法32条2項 [9] 補助金等に係る予算の執行の適正化に関する法律17条、18条 この単元はNicholas H. Steneck氏による著作およびCITIによる査読を経て作成された “Introduction to the Responsible Conduct of Research” を骨格として、わが国の法令・指針 その他に沿って作成された教材です。 CITI Japanプロジェクトのメンバーおよび、本教材作成にご協力いただいた方々のお名前は、 一覧表をごらんください。 クイズを行うにはこちらをクリックしてください。 English Version 2015/06/04 11:48 責任ある研究行為について/Responsible Conduct of Research 8 / 15 http://edu.citiprogram.jp/members/learnersII/moduletext.asp?strKe... Responsible Conduct of Research < Material provided by > MEXT Project CITI Japan Project Contents Introduction The Rules of the Road for Research Case Study Professional Self-regulation Government Regulations In the US In Japan Institutional Policies Personal Responsibility References Quizzes Responsible Conduct of Research Introduction P 1/9 There is no universal method that applies to all scientific investigations. Specific practices that can be considered as exactly the responsible conduct of research vary from discipline to discipline and even from laboratory to laboratory. There are, however, some important shared values that bind all researchers together when seeking for the responsible conduct of research for the actual situation, in terms of: Honesty: conveying information truthfully and honoring commitments. Accuracy: reporting findings precisely and taking care to avoid errors. Efficiency: using resources wisely and avoiding waste. Objectivity: letting the facts speak for themselves and avoiding improper bias. At the very least, the essence of responsible research is a commitment to these important values that define what is meant by integrity in research. The following sections will discuss generally-accepted standards in the academic domain, ranging from formal regulations to common practices, such as regulations based on statutes and instruments thereof or administrative guidelines or other rules based on informal guidelines set out by academic societies. Responsible Conduct of Research The Rules of the Road for Research P 2/9 The public and those involved in research expect “researchers to follow many rules and commonly accepted practices as they go about their work advancing knowledge and putting knowledge to work”. Responsible conduct in research is conduct that meets this expectation from society. However, society's expectations for the responsible conduct of research are complex and not always well defined. Becoming a responsible researcher is not like becoming a responsible driver. Responsible driving is clearly defined through laws and written down in drivers' manuals. Before individuals are allowed to drive, they are tested on both their knowledge of the rules of the road and their skills. Then, licensed drivers are constantly reminded of their responsibilities by signs, traffic signals, and road markings. They also know that their behavior as drivers is monitored and that there are specific penalties for improper behavior. Guidance for the responsible conduct of research is not this well organized. Some responsible practices are defined through law and institutional policies that must be followed. Others are set out in non-binding codes and guidelines that should be followed. Still other responsible practices are commonly accepted by most researchers but not 2015/06/04 11:48 責任ある研究行為について/Responsible Conduct of Research 9 / 15 http://edu.citiprogram.jp/members/learnersII/moduletext.asp?strKe... written down. Instead, they are transmitted informally through mentoring, based on the understandings and values of each mentor. This situation is further complicated by the fact that researchers are not routinely tested on their knowledge of responsible practices or licensed. Moreover, their behavior as researchers is inconsistently monitored and the penalties for irresponsible behavior vary considerably. Researchers do, of course, care deeply about responsible behavior in research and pay a great deal of attention to best research practices. The fact remains, however, that it can take some effort to find out what these practices are and how to act when their behavior might be conflicting with some of the complex rules for responsible practice. To this end, learning opportunities must be provided to the researchers. This module describes four categories of rules that can be the sources of rules for the responsible conduct of research: Codes of conduct set out by professional groups. Government regulations. Institutional policies. Personal convictions. Responsible Conduct of Research Case Study P 3/9 Publishing research results is an important activity for researchers. Science Council of Japan (SCJ) states in its “Statement: Code of Conduct for Scientists” as follows:[1] “Scientists shall strive to disclose and actively explain the roles and significance of their own research, evaluate the possible effects of their research on people, society and the environment as well as the changes that their research might engender, neutrally and objectively disclose the results of this evaluation, and build a constructive dialog with society.” (Accountability and Disclosure) Also, the Ministry of Education, Culture, Sports, Science and Technology (MEXT) published “A Report of the Special Committee on Misconduct in Research Activities” in 2006 and comments on the ethical aspect of publication methods for research results as follows:[2] “Publishing research results means disclosing results obtained through research activities to the community of researchers while providing objective and verifiable data and materials so that the contents thereof can be reviewed and evaluated.” (Publishing Research Results) “Misconduct is ... exactly the act of impeding healthy scientific communication among researchers in the scientific community.” (What is misconduct?) Once research results are published, other researchers perform necessary verifications to confirm that the same results can be obtained by the same method. This verification process is essential for research results to be shared among researchers as the community’s common assets and further to be shared with the entire society. The following Case Study presents an ethical issue relating to this aspect. The readers should read the Case Study first and then consider ethical issues in the publication of research. Ms. A, a graduate student in Dr. K's laboratory, has just had a manuscript accepted for publication in a prestigious research journal, conditional on a few important changes. Most importantly, the editor has requested that she significantly shorten the methods section to save space. If she makes the requested changes, other researchers may not be able to replicate her work. Asked about the situation, Dr. K recommends that Ms. A go ahead with the changes. After all, if other researchers want more information they can always get in touch. She remains concerned that an inadequate explanation of her methods could lead other researchers to waste time and valuable research dollars attempting to replicate her work. Should Ms. A shorten the descriptions as requested by the journal? Is Ms. A’s concern about providing inadequate information to colleagues adequate? Is reducing detail in methods sections a reasonable way to go about saving valuable space in journals? How can Ms. A get definitive answers to these and other questions about the responsible conduct of research? Responsible Conduct of Research Professional Self-regulation P 4/9 Prior to World War II, in Europe and in the U.S., society 2015/06/04 11:48 責任ある研究行為について/Responsible Conduct of Research 10 / 15 http://edu.citiprogram.jp/members/learnersII/moduletext.asp?strKe... provided little public support for research and did not expect much from researchers in return. Researchers were more or less left alone to run their own affairs, except when they assumed other roles, as teachers, physicians, or engineers. But things have been changed these days. The society has been communicating a lot with researchers. However, some studies show that the general public in Japan do not have so much interest and understanding on scientific research compared to those in other developed countries. Members of the general public usually see researchers as if they are in a different world, which seems to have contributed to their lack of interest in the contents of research. The media enthusiastically reported the news that the Novel Prize was awarded to Dr. Shinya Yamanaka for his achievement of establishing iPS cells. We are not sure whether the enthusiasm will have enough power to change the Japanese people’s attitude of “respecting scientists and keeping a distance from them” since Dr. Hideki Yukawa’s Nobel Prize in Physics in 1949 or will fade out in a matter of time. On the other hand, it appears that the “3.11 Great East Japan Earthquake” and the subsequent “Fukushima nuclear power plant accident” decreased confidence in scientists among the general public in Japan, which was relatively high before then. Some people now have a doubt about credibility of researchers, and even doubts adequacy of laying the future of science and technology in Japan on the hands of scientists, although they are the experts in this field. Since the goal of research is to advance knowledge through critical inquiry and scientific experimentation, it has commonly been assumed that the normal checking that goes on in testing new ideas is sufficient to keep researchers honest. Based on this assumption, research arguably does not need specific rules for self-regulation. Until recently, because of such an attitude, formulation of professional self-regulation for researchers did not progress. They are biologists, chemists, and physicists, increasingly working in specialized areas, such as biophysics, biochemistry, molecular biology, and so on. However, the societies that represent fields of study for the most part have not developed comprehensive guidelines for responsible research practices. Many do have codes of ethics, but most codes of ethics are simply general statements about ideals and do not contain the specific guidance researchers need to work responsibly in complex research settings. But these days, due to the widespread sense of crisis regarding scientists’ ethics, reports and statements published by the National Academy of Sciences and so on and the “Code of Conduct for Scientists” of the Science Council of Japan (SCJ) describe their attitudes to the conduct of scientists with specific details. It is important to remember that, as shown by these statements, researchers are demanded to behave autonomously as individuals or as a part of the scientific community. When applicable, the guidance provided by professional societies is a good place to begin learning about responsible research practices. Scientific community in Japan is demanded to take it as the standard practice. In recent years, regarding specific research areas such as human genome analysis, academic societies and business communities have voluntarily started formulating ethical guidelines that their members should comply with. It can be said that, because of the progress of studies and practical use relating to human genome, societies consisting of specialists have become matured enough to autonomously formulate their internal guidelines. In the near future, it is expected that, not only researchers in the human genome area, but also those in more extended area such as those studying the relationship between scientific technologies and the society, those in arts and social sciences, and even their patients, etc. will get together to formulate and implement autonomous rules based on the public trust, without depending on the government-led ethical guidelines. Next, in the following, we will overview the general sections of a report published by the National Academy of Sciences in the U.S. (1995) and a statement of the Science Council of Japan (SCJ) (2013). National Academy of Sciences, On Being a Scientist (1995) The booklet published by the National Academy of Sciences is for graduate students and young scientists to develop better understanding of research ethics. A Japanese translation has also been published.[3] The scientific research enterprise, like other human activities, is built on a foundation of trust. Scientists trust that the results reported by others are valid. Society trusts that the results of research reflect an honest attempt by scientists to describe the world accurately and without bias. The level of trust that has characterized science and its relationship with society has contributed to a period of unparalleled scientific productivity. But this trust will endure only if the scientific community devotes itself to exemplifying and transmitting the values associated with ethical, responsible scientific conduct. Science Council of Japan (SCJ): the Statement: Code of Conduct for Scientists (2013) SCJ is gravely concerned about the media coverage of frequent occurrences of misconduct such as data fabrication by scientists who undertake leading research in Japan and is keenly aware of its responsibility to prevent undermining the public trust toward science and sciences. SCJ as the representative of scientists gathered opinions from the public and has revised the “Science Council of Japan: The Statement on the Code of Conduct for Scientists" of October 2006 and has announced the statement 2015/06/04 11:48 責任ある研究行為について/Responsible Conduct of Research 11 / 15 http://edu.citiprogram.jp/members/learnersII/moduletext.asp?strKe... regarding code of conduct for scientists in 2013 as follows: “Science is a system of knowledge based on the principles of reason and empirical proof that is assiduously built up over time, and constitutes an irreplaceable common asset of all humanity. Scientific research is an act that creates new knowledge by boldly pursuing the challenges of unknown fields. Science and scientific research exist both with and for society. Therefore, research activities based on scientific freedom and the subjective judgment of scientists only gain social recognition once they are premised upon public trust and the mandate of the people. Here, the word “scientists” refers to researchers and specialists engaged in activities that create new knowledge, or in the use and application of scientific knowledge, in all academic fields ranging from humanities and social sciences to natural sciences, regardless of which institution they belong to. While scientists engaged in such intellectual activities enjoy the prerogative to pursue truth under academic freedom based on their own expert judgments, independent of the interests of specific authorities or organizations, as experts they also bear a grave responsibility to respond to the mandate given to them by society at large. Especially in the modern world, where scientific activities and their results exert a vast and profound influence on all humanity, society demands that scientists always make ethical judgments and engage in ethical actions. There are also societal demands for the role that should be played by science in the development process for policy and public opinion.” Acknowledging the above as the fundamental understanding, the “Code of Conduct for Scientists” based on the autonomy of scientists has been formulated as minimum requirements common to all academic disciplines, in order for scientists to gain the public trust and the mandate of the people, advance independent and autonomous scientific research and promote the healthy development of science. The contents include Basic Responsibilities of Scientists, Attitude of Scientists, Scientists in Society, Research that Answers to Social Wishes, Accountability and Disclosure, Dual Use of Scientific Research Outcomes, Research Activities, Establishing Sound Research Environments and Thorough Educational Enlightenment, Consideration for Human and Animal Research Subjects, Relations with Others, Dialogue with Society, Scientific Advice to Policy Planners and Decision Makers, Compliance with Laws and Regulations, Rejection of Discrimination and Avoiding Conflicts of Interest. The statement of the Council is accessible from the website of the Science Council of Japan. Responsible Conduct of Research Government Regulations P 5/9 In Japan, the conduct of scientists has been regulated by the government, in a framework that has been developed referring to the regulations in other countries, in particular, the U.S. But the history of regulations in Japan is unique. In the U.S., the core of government regulations is legislation, but, in Japan, administrative guidelines play an important role. In the following, we will outline the development in the U.S., and then, discuss the government regulations in Japan, comparing with those of the U.S. Responsible Conduct of Research P 6/9 In the U.S. Congress and Federal Government Public support for research grew after World War II, the public, through its elected officials, became more interested in the way research is practiced. Over time, concerns began to surface about some of these practices, focusing initially on the use of animals and humans in research and later on research misconduct. When it appeared that the research community was not doing enough to address these concerns, government turned to regulation. Government regulations usually begin in Congress. When a potential problem is identified, Congress calls hearings to learn more about the problem and then passes legislation to fix it. All of the today’s regulations covering the use of humans and animals in research as well as research misconduct stem from acts passed by Congress.[4,5,6] What matters is that these and other research-related acts give the Federal Government the authority to regulate the research it funds. Along with the authority to address problems, Congress is the authority to respond 2015/06/04 11:48 責任ある研究行為について/Responsible Conduct of Research 12 / 15 http://edu.citiprogram.jp/members/learnersII/moduletext.asp?strKe... to a problem and usually provides guidance on general objectives, but it seldom drafts detailed regulations. This job falls to the Federal agencies in the Executive Branch of government, which are responsible for carrying out the law. Federal agencies translate Congressional directives into regulations (also called rules), policies, and guidelines. When Federal agencies translate Congressional directives into regulations, they must follow provisions set out in the Federal Administrative Procedure Act. As its name implies, this act establishes procedures for developing new regulations, including steps for getting public input. Each step before establishing a new regulation must be published in the Federal Register, which corresponds to the “Kanpo” (Official Journal) in Japan. After it is adopted upon completion of all these processes, the final regulation is incorporated into the Code of Federal Regulations and becomes official government regulatory policy that must be followed. Agency policies and guidelines: The regulations explained above are legally binding provisions, which correspond to “Hou-rei” (statutes and their instruments) in Japan. Executive Branch agencies have the authority to issue some policies as part of their normal operation. The National Institutes of Health (NIH), for example, has the authority to establish policies for grant awards. From time to time, it changes these policies to assure that its research funds are spent wisely and responsibly. It is in this capacity that NIH added in 1989 “Training Grant Requirement", a new requirement for grant applicants to receive training for responsible research conduct, and further in 2000, NIH has mandated researchers who involve in clinical research to receive "Required Education in the Protection of Human Research Participants". These new requirements reminded research institutions that education and training should be emphasized in order to promote policies for protecting human research subject and that they have the responsibility for supervising their researchers and members of the Institutional Review Board (IRB). Federal agencies also issue guidelines, which recommend but do not require a particular course of action. To help research institutions handle allegations of research misconduct Office of Research Integrity (ORI), which is established in the US Department of Health & Human Services, issued as guidelines a “Model Policy and Procedures for Responding to Allegations of Scientific Misconduct”. In this case, the model policy is intended to provide guidance and does not impose binding requirements on institutions.[7] There is such a criticism that the plethora of Federal regulations, policies, and guidelines that affect research can be confusing instead of guiding. Responsible Conduct of Research P 7/9 In Japan (1) Rules in the life science area: Regulations by Guidelines: The first government regulations on research activities in the life science area started in 1979, by the “Guidelines on Recombinant DNA Experiment” (issued by Science and Technology Agency). However, regulations on the handling of radioactive materials, etc. are even older. These Guidelines were non-binding, as they were not legislation, and were developed referring to the NIH Guidelines in the U.S. These Guidelines set forth containment procedures for the prevention of biohazard resulted from the conduct of genetic engineering, from the standpoint of environmental protection. The method taken in the process of developing these Guidelines, which includes discussion between administrative offices and researchers in the process of developing rules for research conduct, has also been implemented in other governmental regulations in various areas developed thereafter. The “Administrative Procedure Act” of 1993 was developed referring to the U.S. Federal Administrative Procedure Act, and it stipulates the process of “public comment” before establishing a new regulation. In the process of establishing or revising these Guidelines, public inputs are obtained before finalizing, similarly to the establishment and revision of the U.S. federal regulations. Human subject research, for which many countries including the U.S. were early to address problems involved therein, the following four guidelines apply: Guidelines for Gene-therapy Clinical Studies (“Gene-therapy Guidelines”, 2002 Public Notice by MEXT/MHLW, as amended in 2008) Ethical Guidelines for Human Genome/Gene Analysis Research (“Genome Guidelines”, 2001 Public Notice by MEXT/MHLW /METI) Ethical Guidelines for Clinical 2015/06/04 11:48 責任ある研究行為について/Responsible Conduct of Research 13 / 15 http://edu.citiprogram.jp/members/learnersII/moduletext.asp?strKe... Studies (“Clinical Studies Guidelines”, 2003 Public Notice by MHLW, as amended in 2008) Guidelines on Clinical Studies Using Human Stem Cells (“Human Stem Guidelines”, 2006 Public Notice by MHLW, as amended in 2010) In addition, the following Ethical Guidelines apply to the production and use of fertilized embryo: Guidelines on the Establishment and Use of Human Embryonic Stem (ES) Cells (2001 Public Notice by MEXT) These Guidelines were revised in 2009 and were divided into two separate Guidelines: “Guidelines on the Establishment and Derivation of Human Embryonic Stem (ES) Cells” and “Guidelines on the Use of Human Embryonic Stem (ES) Cells”. Ethical Guidelines on Assisted Reproductive Technology Studies Involving Production of Human Fertilized Embryo (2010 Public Notice by MEXT/MHLW) Following four requirements are set forth in all of these Ethical Guidelines: 1) Protecting patients and other people who participate in the research and provide information and samples. 2) Obtaining informed consent. 3) Protecting personal information. 4) Review by the Institutional Review Board (IRB). Ethical Guidelines are classified into the category of “administrative guidance (or legally non-binding recommendation)” and lacks penalties such as penal codes.[8] The researchers and institutions are expected to voluntarily follow provisions of Ethical Guidelines. In other words, these are rules for research activities that scientists must comply with but should not be forced by penalties. However, in some cases, researchers who have failed to meet these Guidelines may be requested to return the research fund by statutes instead of administrative guidance, or may not be permitted to apply for future grants, or may be punished by their institution.[9] Therefore, if a researcher actually violates Ethical Guidelines, it practically makes it difficult for him/her to continue the research. It can be said that Ethical Guidelines are substantially binding for researchers in Japan. As for experimental animals, the following rules have been in force in 2006 based on the “Act on Welfare and Management of Animals” as amended in 2005, which incorporated new provisions regarding so-called “3R”, which include Refinement, i.e., minimizing pain, Replacement, i.e., using an alternative method to the use of animal wherever applicable, and Reduction, i.e., minimizing the number of animals for that use. All of these rules provide standards for the use of experimental animals and appropriate breeding and housing thereof: Standards for Breeding and Housing of and Pain Alleviation for Experimental Animals (Ministry of the Environment) Basic Guidelines for Proper Conduct of Animal Experiment and Related Activities in Academic Research Institutions (MEXT) Basic Guidelines for Proper Conduct of Animal Experiment and Related Activities in Academic Research Institutions Administered by MHLW (MHLW) Regulations by Statutes: Some of the research activities in Japan are regulated by statutes. An example of which is the “Act on Regulation of Human Cloning Techniques” of 2000 (“Cloning Technique Regulation Act”), which aims at regulating research that can lead to production of cloned, chimeric or hybrid organisms, and the instruments delegated by said Act, the “Guidelines on the Handling of Specific Embryo” of 2001 (“Specific Embryo Guidelines”). In addition, the “Act on the Conservation and Sustainable Use of Biological Diversity through Regulations on the Use of Living Modified Organisms” (2003, as amended in 2007; “Cartagena Act”), which was established as domestic provisions to enforce the Cartagena Protocol, an annex to the international treaty “Convention on Biological Diversity”, at the time of ratification, regulates genetic engineering both in research and commercial settings. The Act controls activities by classifying the use into two categories; Type I Use, which uses living modified organisms (LMOs) in the environment without containment measures, and Type II Use, which uses LMOs with containment measures. The “Recombinant DNA Experiment Guidelines”, which are administrative guidelines formally applied to the latter, were abolished and penal codes have been added. (2) Several rules for research misconduct: In this regard, MEXT Council for Science and Technology has set out the Special Committee on Research Activities and formulated a Report in 2006.[2] The committee states in the report, research misconduct is “against ethics for scientists and distorts the essence or whole idea of publication of research activities and results, which is exactly the act of impeding healthy scientific communication among researchers in the scientific community. Specifically, typical examples of such misconduct are fabrication of obtained data or results, falsification and plagiarism of research results of the others, etc.”, and further provides research institutions with guidelines on procedures for dealing with misconduct, including establishment of a contact office in case of allegations of research misconduct, investigation or review procedures, procedures relating to reimbursement of research fund and subsequent measures. 2015/06/04 11:48 責任ある研究行為について/Responsible Conduct of Research 14 / 15 http://edu.citiprogram.jp/members/learnersII/moduletext.asp?strKe... Responsible Conduct of Research Institutional Policies P 8/9 To conduct human and animal research, many ethical guidelines require research institutions such as universities and research centers to establish an institutional review board for research. Also, they must adequately implement and manage all research budgets, and must have procedures for investigating and reporting conflicts of interest and research misconduct. Further, they must supervise research conduct to ensure compliance with research safety rules and adequate use of hazardous substances in research in accordance with statutes, etc. Furthermore, they must also provide opportunities of training for researchers who use animal or human subjects in research and for individuals trained under research grants. To help manage their responsibilities, most research institutions have research offices such as Research Support Division and officers providing services thereof and institutional research policies. These instruments of the institutions provide excellent sources of guidance for responsible conduct in research, since these are the products of the institution's efforts to clarify its own responsibilities. In addition, institutional policies are often more detailed and comprehensive since they must encompass the full panoply of institutional responsibilities. So, for example, many research institutions have more comprehensive definitions of research misconduct than the national government to cover other practices that can undermine the integrity of research, such as the deliberate violation of research regulations, abuses of confidentiality, and even the failure to report misconduct. Most also require institutional review for more human subjects research than is required by the national government. Responsible Conduct of Research Personal Responsibility P 9/9 Following the rules of the road for research is important for the responsible conduct of research, but is has two important limitations. The responsible conduct of research cannot be achieved simply by abide by the rules, which is the point to be emphasized repeatedly. First, rules generally set minimum standards for behavior rather than strive for the ideal. The rules say that you can drive at 100 km per hour over a stretch of road, but there may be times or circumstances when 80 km would be better. If you use human subjects in research, you must follow specific rules, but there may be situations in which you should strive for a higher standard of conduct. Responsible research requires more than simply following rules. Second, rules will not resolve some of the personal conflicts and moral dilemmas that arise in research. Journals have rules against listing undeserving authors on papers (individuals who have not made significant contributions to the research described in the paper). These same rules do not tell you what to do if the undeserving author can have a significant influence on your career. Rules also cannot replace the critical reasoning skills needed to assess ethically controversial human or animal experiments or conflicts of interest. Researchers will face ethical dilemmas in research. They should be able to recognize these dilemmas and know how to resolve them. The rules of the road for research therefore need to be supplemented with good judgment and a strong sense of personal integrity. When meeting deadlines, you can cut corners by filling in a few missing data points without actually running the experiments or adding a few references to your notes that you have not read. You can resist sharing data with colleagues or leave some information on method out of a publication to slow down the competition. You can ignore your responsibilities to students or a mentor in order to get your own work done. You can do all of these things and more, but should you? In the final analysis, whatever decision you make when you confront a difficult decision about responsibility in research, you are the one who has to live with the consequences of that decision. If you are uncertain whether a particular course of action is responsible, subject it to one simple test. Imagine what you are preparing to do will be reported the next day on the front page of your local newspaper. If you are comfortable having colleagues, friends, and family know what you did, chances are you acted responsibly, provided, of course, you also understand your responsibilities as a researcher. Questions for discussion: 2015/06/04 11:48 責任ある研究行為について/Responsible Conduct of Research 15 / 15 http://edu.citiprogram.jp/members/learnersII/moduletext.asp?strKe... Is research a profession? If yes, in what way? How do researchers learn about the responsible conduct of research? How should researchers learn about the responsible conduct of research? What factors influence researchers' attitudes toward the responsible conduct of research? How is integrity in research monitored? Is self-regulation of integrity in research effective? Responsible Conduct of Research References [1] Science Council of Japan (SCJ), Statement: Code of Conduct for Scientists (as revised in 2013) [2] MEXT Council for Science and Technology Special Committee on Research Activities: On Guidelines for Responding to Misconduct in Research Activities (2006) [3] Edited by National Academy of Sciences; Translated by Ryo Ikeuchi; On Being a Scientist: A Guide to Responsible Conduct in Research, 3rd Edition, Kagakudoujin [4] Animal Welfare Act (1966) [5] National Research Act (1974) [6] Health Research Extension Act (1985) [7] Nicholas H. Steneck (translated by Shigeaki Yamazaki), ORI Introduction to the Responsible Conduct of Research (Maruzen, Co., Ltd.) [8] Administrative Procedure Act, Article 32(2) [9] Act on Regulation of Execution of Budget Pertaining to Subsidies, etc., Articles 17 and 18 This module provided by CITI Japan Project has been prepared in accordance with the legal provisions and guidelines in Japan, based on the work written by Mr. Nicholas H. Steneck and the “Introduction to the Responsible Conduct of Research” developed by CITI Program as its original work. For specific names of members of the CITI Japan Project and experts who have contributed to the preparation of this module please see the list. English translation of this module has been prepared in cooperation with Takatony Translation Center. クイズを行う/Take the quiz for this module クイズを行う/Take the quiz : 責任ある研究行為について/Responsible Conduct of Research 本コースの成績管理書へ/Return to the module list for this course メインメニューへ/Go to the Main Menu 著作権、免責事項 | CITI-Japanについて | お問合せ 2015/06/04 11:48 責任ある研究行為について/Responsible Conduct of Research 1/1 http://edu.citiprogram.jp/members/learnersII/exam.asp?strKeyID=... Shihoko ODO (Member ID: 1806421) メインメニュー(Main Menu) | ログアウト(Log Out) 責任ある研究行為について/Responsible Conduct of Research クイズ/Quiz 注意:すべての質問に解答してください。各質問は1ポイントです。採点を行う際は送信ボタンをクリックしてください。送信後、正解および解説が表示されます。また次の受講科目へのリン クが表示されます。 Question 1 複数選択肢/複数解答 - 正しい解答をすべて選択 人を対象とした研究に関するわが国の指針のいずれにも共通してみられる要件はどれか。該当するものをすべて選んでください。 Which of the following is the requirement set forth in all of the Guidelines on human subject research in Japan? Choose all applicable answers. 機関内倫理審査委員会(IRB)による審査。 Review by the Institutional Review Board (IRB). 情報の公開。 Disclosing information. 研究に参加し、情報や試料を提供する患者や一般の人たちの保護。 Protecting patients and other people who participate in the research and provide information and samples. インフォームド・コンセントの取得。 Obtaining informed consent. Question 2 複数選択肢/複数解答 - 正しい解答をすべて選択 人を対象とした研究に関するわが国の指針はどれか。該当するものをすべて選んでください。 Which of the following is Guidelines on human subject research in Japan? Choose all applicable answers. 人を対象とする医学系研究に関する倫理指針 Ethical Guidelines for Medical and Health Research Involving Human Subjects. ヒトES細胞の樹立及び分配に関する指針、ヒトES細胞の使用に関する指針 Guidelines on the Establishment and Derivation of Human Embryonic Stem (ES) Cells , Guidelines on the Use of Human Embryonic Stem (ES) Cells. ヒトゲノム・遺伝子解析研究に関する倫理指針 Ethical Guidelines for Human Genome/Gene Analysis Research. 遺伝子治療臨床研究に関する指針 Guidelines for Gene-therapy Clinical Studies. ヒト幹細胞を用いる臨床研究に関する指針 Guidelines on Clinical Studies Using Human Stem Cells. Question 3 複数選択肢/単数解答 - 1つの解答のみ選択 日本学術会議が平成25年に科学者の行動規範に関して出した声明の内容に含まれていないのはどれか。1つ選んでください。 Which of the following is NOT included in the statement regarding Code of Conducts for Scientists published by the Science Council of Japan in 2013? Choose only one answer. 研究成果の利用が常に社会に正の結果をもたらす点。 Bringing only positive results to society by the use of research results. パブリックに対する説明と公開の義務。 Duties of accountability and disclosure to the public. 政策の立案に当たって、助言を提供する責任。 Responsibility for providing a scientific advice to policy planners. 研究対象となる人や動物への配慮の必要性。 Consideration for human and animal research subjects. 研究者間の教育・啓発の義務。 Duties of education and enlightenment among researchers. Question 4 複数選択肢/複数解答 - 正しい解答をすべて選択 「責任ある研究行為」の土台となるルールはどれか。該当するものをすべて選んでください。 Which of the following is the rules that are the foundation on which “responsible conduct of research” is built? Choose all applicable answers. 政府による規制。 Government regulations. 職能団体の行動規範。 Codes of conduct set out by professional groups. 古くからの慣習。 Ancient customs. 個人の信条。 Personal convictions. 施設内ルール。 Institutional policies. Question 5 複数選択肢/複数解答 - 正しい解答をすべて選択 すべての研究者が共通して持つべき価値観はどれか。該当するものをすべて選んでください。 Which of the following is an important shared value that binds all researchers together? Choose all applicable answers. 客観的であること。 Objectivity. 正確さ。 Accuracy. 正直さ。 Honesty. 効果的であること。 Efficiency. 先端的であること。 Ambition. 送信(Submit) 著作権、免責事項 | CITI-Japanについて | お問合せ 2015/06/04 13:40 㻝㻌㻛㻌㻞 㻱㼤㼍㼙㻌㻾㼑㼟㼡㼘㼠㼟 䝯䜲䞁䝯䝙䝳䞊(Main Menu) ◊✲䛻ཧຍ䛧䚸ሗ䜔ヨᩱ䜢ᥦ౪䛩䜛ᝈ⪅䜔୍⯡䛾ே䛯䛱䛾ಖㆤ䚹 Protecting patients and other people who participate in the research and provide information and samples. 䜲䞁䝣䜷䞊䝮䝗䞉䝁䞁䝉䞁䝖䛾ྲྀᚓ䚹 Obtaining informed consent. ᶵ㛵ෆ⌮ᑂᰝጤဨ(IRB)䛻䜘䜛ᑂᰝ䚹 Review by the Institutional Review Board (IRB). ṇゎ: Correct Answer: | 䝻䜾䜰䜴䝖(Log Out) 㑇ఏᏊ⒪⮫ᗋ◊✲䛻㛵䛩䜛ᣦ㔪 Guidelines for Gene-therapy Clinical Studies. 䝠䝖䝀䝜䝮䞉㑇ఏᏊゎᯒ◊✲䛻㛵䛩䜛⌮ᣦ㔪 Ethical Guidelines for Human Genome/Gene Analysis Research. ே䜢ᑐ㇟䛸䛩䜛་Ꮫ⣔◊✲䛻㛵䛩䜛⌮ᣦ㔪 Ethical Guidelines for Medical and Health Research Involving Human Subjects. 䝠䝖ᖿ⣽⬊䜢⏝䛔䜛⮫ᗋ◊✲䛻㛵䛩䜛ᣦ㔪 Guidelines on Clinical Studies Using Human Stem Cells. 䝠䝖ES⣽⬊䛾ᶞ❧ཬ䜃ศ㓄䛻㛵䛩䜛ᣦ㔪䚸䝠䝖ES⣽⬊䛾⏝䛻㛵䛩䜛ᣦ㔪 Guidelines on the Establishment and Derivation of Human Embryonic Stem (ES) Cells , Guidelines on the Use of Human Embryonic Stem (ES) Cells. 㑇ఏᏊ⒪⮫ᗋ◊✲䛻㛵䛩䜛ᣦ㔪 Guidelines for Gene-therapy Clinical Studies. 䝠䝖䝀䝜䝮䞉㑇ఏᏊゎᯒ◊✲䛻㛵䛩䜛⌮ᣦ㔪 Ethical Guidelines for Human Genome/Gene Analysis Research. ே䜢ᑐ㇟䛸䛩䜛་Ꮫ⣔◊✲䛻㛵䛩䜛⌮ᣦ㔪 Ethical Guidelines for Medical and Health Research Involving Human Subjects. ⫋⬟ᅋయ䛾⾜ືつ⠊䚹 Codes of conduct set out by professional groups. ᨻᗓ䛻䜘䜛つไ䚹 Government regulations. タෆ䝹䞊䝹䚹 Institutional policies. ಶே䛾ಙ᮲䚹 Personal convictions. ⫋⬟ᅋయ䛾⾜ືつ⠊䚹 Codes of conduct set out by professional groups. ᨻᗓ䛻䜘䜛つไ䚹 Government regulations. タෆ䝹䞊䝹䚹 Institutional policies. 䛒䛺䛯䛾ゎ⟅: Your answer: ṇゎ: Correct Answer: Which of the following is the rules that are the foundation on which “responsible conduct of research” is built? Choose all applicable answers. Question 4: 䛂㈐௵䛒䜛◊✲⾜Ⅽ䛃䛾ᅵྎ䛸䛺䜛䝹䞊䝹䛿䛹䜜䛛䚹ヱᙜ䛩䜛䜒䛾䜢䛩䜉䛶㑅䜣䛷䛟䛰䛥䛔䚹 ྲྀᚓ䝫䜲䞁䝖: 0 Points Earned: 㻞㻜㻝㻡㻛㻜㻢㻛㻜㻠㻌㻝㻟㻦㻠㻝 ゎㄝ: ◊✲ᡂᯝ䛿♫䛻ṇ䛾⤖ᯝ䜢䜒䛯䜙䛩䜘䛖䛻⏝䛥䜜䜛ሙྜ䠄䠖Ẽ䛾⒪ 䠅䜒䚸㈇䛾⤖ᯝ䜢䜒䛯䜙䛩䜘䛖䛻⏝䛥䜜䜛ሙྜ䠄䠖⏕≀රჾ䠅䜒䛒䜛䚹䛯䛰䛧◊ Comment: ✲ᡂᯝ䛾♫䜈䛾ᙳ㡪䛿⡆༢䛻䛿ホ౯䛷䛝䛺䛔䚹 Research results can be used in both ways: they can be used in a manner that is beneficial to society (e.g., curing disease) as well as detrimental (e.g., biological weapons). Having said that, it is not always easy to evaluate precisely how positive or negative an impact particular research results have had on society. ṇゎ: ◊✲ᡂᯝ䛾⏝䛜ᖖ䛻♫䛻ṇ䛾⤖ᯝ䜢䜒䛯䜙䛩Ⅼ䚹 Correct Answer: Bringing only positive results to society by the use of research results. 䛒䛺䛯䛾ゎ⟅: ᨻ⟇䛾❧䛻ᙜ䛯䛳䛶䚸ຓゝ䜢ᥦ౪䛩䜛㈐௵䚹 Your answer: Responsibility for providing a scientific advice to policy planners. Which of the following is NOT included in the statement regarding Code of Conducts for Scientists published by the Science Council of Japan in 2013? Choose only one answer. 䛔 䛺䛔䛾䛿䛹䜜䛛䚹䠍䛴㑅䜣䛷䛟䛰䛥䛔䚹 Question 3: ᪥ᮏᏛ⾡㆟䛜ᖹᡂ25ᖺ䛻⛉Ꮫ⪅䛾⾜ືつ⠊䛻㛵䛧䛶ฟ䛧䛯ኌ᫂䛾ෆᐜ䛻ྵ䜎䜜䛶䛔 ྲྀᚓ䝫䜲䞁䝖: 0 Points Earned: ṇゎ: Correct Answer: 䛒䛺䛯䛾ゎ⟅: Your answer: Which of the following is Guidelines on human subject research in Japan? Choose all applicable answers. Question 2: ே䜢ᑐ㇟䛸䛧䛯◊✲䛻㛵䛩䜛䜟䛜ᅜ䛾ᣦ㔪䛿䛹䜜䛛䚹ヱᙜ䛩䜛䜒䛾䜢䛩䜉䛶㑅䜣䛷䛟䛰䛥䛔䚹 ྲྀᚓ䝫䜲䞁䝖: 1 Points Earned: ゎㄝ: ே䜢ᑐ㇟䛸䛧䛯◊✲䛻㛵䛩䜛䜟䛜ᅜ䛾ᣦ㔪䛻ඹ㏻䛧䛶䜏䜙䜜䜛せ௳䛿䠐䛴䛒䜚䚸䛭䛾䛖䛱䛾䠍䛴䛿ಶேሗ䛾ಖㆤ䛷䛩䚹 Comment: Four requirements are set forth in all of the Guidelines on human subject research in Japan, one of which is protecting personal information. ◊✲䛻ཧຍ䛧䚸ሗ䜔ヨᩱ䜢ᥦ౪䛩䜛ᝈ⪅䜔୍⯡䛾ே䛯䛱䛾ಖㆤ䚹 Protecting patients and other people who participate in the research and provide information and samples. 䜲䞁䝣䜷䞊䝮䝗䞉䝁䞁䝉䞁䝖䛾ྲྀᚓ䚹 Obtaining informed consent. ᶵ㛵ෆ⌮ᑂᰝጤဨ(IRB)䛻䜘䜛ᑂᰝ䚹 Review by the Institutional Review Board (IRB). 䛒䛺䛯䛾ゎ⟅: Your answer: Which of the following is the requirement set forth in all of the Guidelines on human subject research in Japan? Choose all applicable answers. Question 1: ே䜢ᑐ㇟䛸䛧䛯◊✲䛻㛵䛩䜛䜟䛜ᅜ䛾ᣦ㔪䛾䛔䛪䜜䛻䜒ඹ㏻䛧䛶䜏䜙䜜䜛せ௳䛿䛹䜜䛛䚹ヱᙜ䛩䜛䜒䛾䜢䛩䜉䛶㑅䜣䛷䛟䛰䛥䛔䚹 ୗഃ䜈䝇䜽䝻䞊䝹䛧䛶䜽䜲䝈䛾ၥ㢟䛸ゎ⟅䛾ゎㄝ䜢☜ㄆ䛧䛶ୗ䛥䛔䚹ḟ䛾ཷㅮ⛉┠䜎䛯䛿ཷㅮᒚṔ⾲䜈䛾䝸䞁䜽䛿䛣䛾䝨䞊䝆䛾ୗ㒊䛻䛒䜚䜎䛩䚹 ṇゎᩘ䛿5ၥ୰3ၥ䛷䚸ྲྀᚓྍ⬟䛺䝫䜲䞁䝖5୰3䝫䜲䞁䝖䜢ྲྀᚓ䛧䜎䛧䛯䚹 ㈐௵䛒䜛◊✲⾜Ⅽ䛻䛴䛔䛶䠋㻾㼑㼟㼜㼛㼚㼟㼕㼎㼘㼑㻌㻯㼛㼚㼐㼡㼏㼠㻌㼛㼒㻌㻾㼑㼟㼑㼍㼞㼏㼔㻌㻽㼡㼕㼦㻌㻾㼑㼟㼡㼘㼠㼟 Shihoko ODO (Member ID: 1806421) 㼔㼠㼠㼜㻦㻛㻛㼑㼐㼡㻚㼏㼕㼠㼕㼜㼞㼛㼓㼞㼍㼙㻚㼖㼜㻛㼙㼑㼙㼎㼑㼞㼟㻛㼘㼑㼍㼞㼚㼑㼞㼟㻵㻵㻛㼑㼤㼍㼙㼞㼑㼟㼡㼘㼠㼟㻚㼍㼟㼜㻫㼟㼠㼞㻷㻚㻚㻚 㻞㻌㻛㻌㻞 㻱㼤㼍㼙㻌㻾㼑㼟㼡㼘㼠㼟 ṇ┤䛥䚹 Honesty. ṇ☜䛥䚹 Accuracy. ຠᯝⓗ䛷䛒䜛䛣䛸䚹 Efficiency. ᐈほⓗ䛷䛒䜛䛣䛸䚹 Objectivity. ṇ┤䛥䚹 Honesty. ṇ☜䛥䚹 Accuracy. ຠᯝⓗ䛷䛒䜛䛣䛸䚹 Efficiency. ᐈほⓗ䛷䛒䜛䛣䛸䚹 Objectivity. ḟ䛾ཷㅮ⛉┠䝦䠋Go to the next module, ◊✲䛻䛚䛡䜛ṇ⾜Ⅽ䠋Research Misconduct ᮏ䝁䞊䝇䛾ᡂ⦼⟶⌮᭩䜈䠋Return to the module list for this course 䝯䜲䞁䝯䝙䝳䞊䜈䠋Go to the Main Menu ᮏཷㅮ⛉┠䛾⾲♧䠋View this module again ྲྀᚓ䝫䜲䞁䝖: 1 Points Earned: ṇゎ: Correct Answer: 䛒䛺䛯䛾ゎ⟅: Your answer: Which of the following is an important shared value that binds all researchers together? Choose all applicable answers. Question 5: 䛩䜉䛶䛾◊✲⪅䛜ඹ㏻䛧䛶ᣢ䛴䜉䛝౯್ほ䛿䛹䜜䛛䚹ヱᙜ䛩䜛䜒䛾䜢䛩䜉䛶㑅䜣䛷䛟䛰䛥䛔䚹 ྲྀᚓ䝫䜲䞁䝖: 1 Points Earned: ಶே䛾ಙ᮲䚹 Personal convictions. 㻞㻜㻝㻡㻛㻜㻢㻛㻜㻠㻌㻝㻟㻦㻠㻝 ⴭసᶒ䚸ච㈐㡯㻌㼨㻌CITI-Japan䛻䛴䛔䛶 㼨㻌䛚ၥྜ䛫 㼔㼠㼠㼜㻦㻛㻛㼑㼐㼡㻚㼏㼕㼠㼕㼜㼞㼛㼓㼞㼍㼙㻚㼖㼜㻛㼙㼑㼙㼎㼑㼞㼟㻛㼘㼑㼍㼞㼚㼑㼞㼟㻵㻵㻛㼑㼤㼍㼙㼞㼑㼟㼡㼘㼠㼟㻚㼍㼟㼜㻫㼟㼠㼞㻷㻚㻚㻚
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