2001 USPHS/IDSA Guidelines for the Prevention of

ヒト免疫不全ウイルス感染者における
日和見感染症の予防ガイドライン2001
米国公衆衛生局・米国感染症学会
モジュール 3:
曝露予防
AETC National Resource Centerによる
トレーニングスライドセット
December 2001
OI Guidelines 11/28/01
声明文
これらのスライドは最新の治療ガイドラインが作成された時点の
情報を用いて作られている。 しかしながら急速に変わるHIV医
療の分野においては、この情報も急速に時代遅れとなる。このス
ライドを使用する場合は最も新しいガイドラインと比較することを
推奨する。 また、 これらのスライドは内容や属性を変更せずに
使用されることを目的としている。 使用者はこれらの意図に留意
されるようお願いしたい。
AETC National Resource Center
December 2001
OI Guidelines 11/28/01
曝露予防
現在下記に対する曝露予防指針はない:
– ニューモシスチス・カリニ – 隔離が有効とのデータはない
– マイコバクテリウム・アヴィウム・コンプレックス (MAC)
– データがない
– 肺炎球菌 と インフルエンザ桿菌 – 現実的でない
– カンジダ症 - 現実的でない
– クリプトコッカス症 - 現実的でない
December 2001
OI Guidelines 11/28/01
トキソプラズマ症
• 潜伏感染を発見するために、HIV感染診断の直後に
トキソプラズマIgG抗体検査をおこなう
• すべてのHIV陽性者、特にIgG抗体陰性者には、食物、
ペット、土壌などトキソプラズマ感染源との接触を避け
るよう助言する.
December 2001
OI Guidelines 11/28/01
クリプトスポリジウム症
HIV感染者に対してクリプトスポリジウムの伝播について
の教育と助言をおこなう:





感染成人・小児との接触.
感染動物との接触.
汚染した水の飲用または接触 (湖、河).
汚染した公共供給水の飲用.
汚染食物の摂取.
December 2001
OI Guidelines 11/28/01
クリプトスポリジウム症
• クリプトスポリジウム感染者からHIV感染者への伝染を防
止するためにスタンダードプリコーションを用いる.
• ある専門家はHIV感染者、特に免疫機能が重篤に障害さ
れている人は、クリプトスポリジウム症の患者と同室にな
らないようにするべきであると勧告している.
December 2001
OI Guidelines 11/28/01
結核
• ボランティアや高リスク環境の仕事の潜在的危険性につい
て助言をおこなう.
• ボランティアや就業のリスクを議論する場合は:
細かな任務、地域における結核の流行と職場における感染
防止のための注意について考慮する
• これらの活動を続けると結核のスクリーニングの頻度に影
響を与えるかもしれない.
December 2001
OI Guidelines 11/28/01
細菌性腸管感染症
食品
 生または不充分な加熱の鶏卵、生または不充分な加熱の家
禽(鶏・七面鳥・アヒル・ガチョウ)・食肉・海産物・その他の高
リスク食品を食べない.
 ソフトチーズ、ペースト肉、非加熱デリカテッセン類を避け
る.
 食品の交差感染を避け、調理後手を洗う.
December 2001
OI Guidelines 11/28/01
細菌性腸管感染症
ペット
避ける:
 月齢 6ヶ月未満、特に下痢のある新しいペット.
 下痢のある動物との接触.
 ペットの糞.
 爬虫類、雛、子ガモとの接触. サルモネラ症の危険があ
るため
ペットを触ったあとは手を洗う.
December 2001
OI Guidelines 11/28/01
細菌性腸管感染症
旅行
 開発途上国への旅行では食品/飲料由来の感染症の危
険が高い.
 リスクの高い食品と飲み物を避ける: 生の食品、水道水、
街角の売り子が販売するもの.
 概ね安全なもの: 湯気が立つ食品や飲み物、旅行者自
身が剥いた果物、瓶入り飲料.
 沸騰水または煮沸時のヨード、塩素使用は実践的でない.
December 2001
OI Guidelines 11/28/01
ヒストプラズマ症
• ヒストプラズマ流行地域における曝露は完全には避
けがたい.
• CD4+ が200/µL未満の患者はリスクのある行動を避
ける (埃っぽい地表の土; 鶏小屋の掃除など).
December 2001
OI Guidelines 11/28/01
コクシディオマイコーシス
• コクシディオマイコーシス流行地域における曝
露は完全には避けがたい
• リスクのある行動を避ける (撹拌した土壌; 建物
撤去あと).
December 2001
OI Guidelines 11/28/01
サイトメガロウイルス感染症
• サイトメガロウイルス血清検査陽性率の低いリスクグ
ループは抗体検査をおこなうべきである.
• 常にコンドームを使用する
• 小児からの感染について助言する.
• サイトメガロウイルス血清検査陰性で輸血を要する者
は、緊急でない場合は、CMV陰性または白血球除去輸
血製剤を用いるべきである.
December 2001
OI Guidelines 11/28/01
単純ヘルペスウイルス感染症
• 性行為の時は常にコンドームを使用する.
December 2001
OI Guidelines 11/28/01
水痘帯状疱疹ウイルス感染症
• 帯状疱疹患者との接触を避ける.
• HIV陽性者の家庭内接触者を免疫する.
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OI Guidelines 11/28/01
ヒトヘルペスウイルス8型
(カポジ肉腫肉腫関連ヘルペスウイルス)
• ハイリスク者との濃厚な接吻と性行為について助言する
• 性行為の時は常にコンドームを使用する.
• 静注器具を共有しない
December 2001
OI Guidelines 11/28/01
ヒトパピローマウイルス感染症
• ヒトパピローマウイルス感染のリスクを減らす証拠はない
が、性行為の時は常にコンドームを使用する.
December 2001
OI Guidelines 11/28/01
C 型肝炎ウイルス感染症
 ドラッグ使用患者は次の事を避けるべきである:
• ドラッグの使用を中止し、入院してドラッグに対する治療を
完遂する.
• ドラッグ使用を続けるのであれば感染を防止する標準的
方法を使用する.
 入れ墨を避ける
 歯科的器具、剃刀その他個人的な使用物を共有しない.
 性行為感染症の病原体曝露を減らすために安全な性行為習
慣をつける.
December 2001
OI Guidelines 11/28/01
その他の追加情報のために:
ガイドライン完全版の原典:
– AETC Resource Center: www.aids-ed.org
– AIDS Treatment Information Service:
www.hivatis.org
December 2001
OI Guidelines 11/28/01
日和見感染症ガイドラインスライド
2001年12月(日本語版)
執筆: John G. Bartlett, M.D.
編集: Richard W. Dunning, M.H.S.
レビュー:
– Renslow Sherer, M.D.
– Caroline Teter, PAC, M.P.H.
翻訳:小田健司(社会保険広島市民病院・内科)
December 2001
OI Guidelines 11/28/01