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同期画像入力システムの開発と評価法の改善
Development of a synchronous image input system
and an improvement of the testing method
報告者
辻村隼人(Hayato Tsujimura)
指導教官
長南功男(Isao Chonan) (松田文夫(Fumio Matsuda))
背景
自然界における物理刺激によって生ずる変化
・振動が加わったときの製品の変化
一般的手法
画像を長時間
記録して解析する
・データ量が莫大
・微小変化の検出
には不向き
本手法
物理刺激の変化に同期して
形の変化の画像を取り込み
変位を検出する手法
CIDカメラ
測定対象:PZT(積層圧電素子)
任意の変位量を得やすい
PZT
問題点
従来の回路ではPZTの放電速度が遅い
振動の周波数があがると検出精度が悪い
解決法
放電回路を付加し,回路を改良する
評価法の改善
従来の回路でのPZT電圧波形
従来の回路での周波数の高い時の
PZT電圧波形
新しい回路でのPZT電圧波形
Vcc +5v
R4
CK
IC1
IC2
J
Q
K
Q
OUT
IC1:74ALS113
IC2:74ALS04
Tr:2SC1213
R1:820Ω
DC
R2:1kΩ
R3:500Ω
FC
R4:330Ω
Tr
R1
PZT
-
+
R3
R2
従来の駆動同期回路の回路図
DC
(PZT印加
電圧)
Vcc
5V
5V
DC(PZT
印加電圧)
GND
5V
5V
R1
GND
5V
R3
IC1
Tr1
J PR Q
CK
IC1:74ALS04
IC2:74ALS113
R1,R2:330Ω
R3,R4:840Ω
R5:1KΩ
Tr1,Tr2:2SC1213
K
TLP521-2
Q
IC2
J PR Q
K
5V
N.C.
R2
R4
Q
OUT(黒)
(白)
Tr2
R5
新しい駆動同期回路の回路図
PZT
モニタ
CIDカメラ
PZT
画像処理装置
パソコン
駆動同期
回路
発振器
直流安定化
電源
システム概略図
検出原理
1画素以下の変位も輝度差としてとらえることが可能
K1
I
Ka
K1
Ix
Kb
K2
A画像
K2
B画像
lx
K  Ka  Kb  ( K1  K 2)
l
実験方法
目的
今回使用した実験システムにおいて,高周波数領域
でどれだけ小さな変位まで検出可能かを調べた
方法
1) PZTに振動を与え,A画像,B画像を交互にそれ
ぞれ8枚,全部で16枚取り込む
2) 各画素の輝度差を求め,8回の足し合わせを行う
3) 閾値を固定し,周波数を変化させながら1)2)を8回
繰り返し,平均をとる
4) 3)が閾値を超えた画素をCRTに表示
5) 手順1)~4)を従来の回路と新しい回路の両方で実
験し,比較する
従来の回路
新しい回路
0.09
検出可能な変位量[dot]
0.08
0.07
0.06
0.05
0.04
0.03
0.02
0.01
0
0
10
20
30
40
50
60
70
周波数[Hz]
周波数と検出可能な最小変位量の関係
80
90
オシロスコープ観測図
従来の駆動同期回路
のPZTの波形
新しい駆動同期回路
のPZTの波形
上段:垂直同期クロック
VOLT/DIV=2.0V
下段:PZT印加電圧
VOLT/DIV=5.0V
TIME/DIV=5ms
まとめ
周波数を上げても,PZTを早く放電するように改善
されたと考えられる.
それにより検出可能変位量を適正に認識でき,検
出可能変位量が大きくならずに変位を検出できるこ
とが確認できた .
今後の課題
•振動モデルを正弦波とするためのシステムの改善