絶滅危惧種サギソウにおける フェノロジーの経年比較 20117092 森下 高行 目次 1. 2. 3. 4. 5. 背景・目的 研究対象 調査方法 結果 考察 1. 的 背景・目 2.研究対象 3.調査方法 4.結果 5.考 察 ・絶滅の脅威にさらされた野生生物の種の保存は, 地球レベルで緊急に取り組むべき重要な課題となってい る ・種の保存が必要とされる理由 1.遺伝的多様性の保護 2.生態的多様性の保護 3.教育研究の素材として 4.文化財として 5.自然に対する人間の倫理 1. 的 背景・目 2.研究対象 3.調査方法 4.結果 5.考 察 安定した環境に復元が容易に行われていることがわかって いるが,どのようなしくみで復元されたのかが不明 2009年~2011年の3年間にわたるサギソウ の生態観察 サギソウに固有におこりうる環境に対する変化を抽 出することを目的とした 1.背景・目的 2. 研究対象 3.調査方法 ラン科サギソウ 属 サギソ (Pecteilis radiata) ウ •絶滅危惧Ⅱ類(VU) •日本固有の湿地に生える多年 草 •100年後の絶滅確率は約9 9% •湿地における開発,土地造 成,乱獲が減少の主要因 4.結果 5.考察 1.背景・目的 2.研究対象 3. 調査方法4.結果 調査地 県芸大 三ツ池 5.考 察 1.背景・目的 2.研究対象 3. 調査方法4.結果 5.考 察 開花結実フェノロジー 7月第3週~9月第2週 週2回調査地に行き、開花個体をマークして 開花の開始日と期間を調査した これらのデータを用い、年度ごと の違いを見るために、Tukey開花終了後… Kramer検定を行った。 個体を刈り取り、個体ごとに開花期間、種子 数の測定を行った 集団ごとに開花個体数、平均種子数、結実 率を求めた 1.背景・目的 2.研究対象 3. 調査方法4.結果 5.考 察 ポリネータ 2010年の研究 では 8月22日から2 8日の7日間,2 1時から3時にか けて観察 2011年の研究 では8月8日から 16日の9日間, 21時から3時に かけて観察 1.背景・目的 2.研究対象 3.調査方法 4. 結果 5.考 察 開花開始日 県芸大 M1 M2 M3 2009-2010 N.S. N.S. N.S. * 2009-2011 *** *** N.S. *** 2010-2011 *** *** N.S. * 2011年の開花開始日は2009年,2010年よりも M2以外の集団で遅くなった 1.背景・目的 2.研究対象 3.調査方法 4. 結果 5.考 察 開花日数 県芸大 M1 M2 M3 2009-2010 N.S. N.S. ** *** 2009-2011 *** *** *** *** 2010-2011 *** *** *** *** 2011年は全ての集団で2009年,2010年より も開花日数が長くなった 1.背景・目的 2.研究対象 3.調査方法 4. 結果 5.考 察 平均種子数 県芸大 M1 M2 M3 2009-2010 N.S. N.S. ** *** 2009-2011 N.S. *** N.S. *** 2010-2011 N.S. * N.S. N.S. Tukey-Kramer検定より,県芸大では年度で有 意な差はみられなかったが、三ツ池においては 年度で有意な差がみられた. 1.背景・目的 2.研究対象 3.調査方法 4. 結果 5.考 察 結実率 県芸大 M1 M2 M3 2009-2010 N.S. N.S. N.S. N.S. 2009-2011 N.S. N.S. N.S. N.S. 2010-2011 N.S. N.S. N.S. N.S. Tukey-Kramer検定より,年度での有意な差は みられなかった. 1.背景・目的 2.研究対象 3.調査方法 4. 結果 5.考 察 ポリネー タ ポリネータと思われるものは観測されなかった 1.背景・目的 2.研究対象 3.調査方法 4. 結果 5.考 察 結果まとめ 開花開始日,開花日 数,平均種子数など 多くの点で 2011年と他の年 で有意な差があった 2011年は他の 年と比較して環境 に違いがあったの ではないか 1.背景・目的 2.研究対象 3.調査方法 4.結果 5. 考察 降雨 開花開始日は降雨の影響を受けている 1.背景・目的 2.研究対象 3.調査方法 4.結果 5. 考察 累積日照時間 20 10 開花開始日は日照時間の制御を受けている 20 09 20 11 1.背景・目的 2.研究対象 3.調査方法 4.結果 5. 考察 ポリネータ 開花時期の変化により別のポリネータが訪れた 可能性がある 種子数に影響を与えたのではないか 7月 8月 9月 1.背景・目的 2.研究対象 3.調査方法 4.結果 5. 考察 考察まとめ ・天候の影響の調査や,ポリネータの観察を行うために 継続的な調査が必要 ・ポリネータの観測は8月から9月の開花期間全体で 調査する必要がある ご清聴いただきありがとうござ いました 1. 的 背景・目 ・フェノロジー (英 (学)、花暦(学) 2.研究対象 3.調査方法 4.結果 Phenology) 5.考 察 生物季節 季節的におこる自然界の動植物が示す,諸現象の時間的変化 およびその気候あるいは気象との関連を研究する学問。例 えば、植物の発芽、開芽(芽ぶき)、開花、紅葉、落葉な どの時期の調査から、それぞれの地方の気候の比較ができ る 1.背景・目的 2.研究対象 マーキング 3. 調査方法4.結果 5.考 察 1.背景・目的 2.研究対象 3. 調査方法4.結果 5.考 察 Tukey-Kramer ・「対応なし」「標本数が異なる」場合の多重比較 分散分析で有意差がなければ,多重比較は行わない. もしも有意差があれば,どの水準の触媒が安く製造できるか知りたくなる. しかし分散分析は,どの水準とどの水準に差があるかは,明らかにできない. このため多重比較という事後検定(下位検定)に進み,水準(群)間の比較を行う. Tukey(テューキー)の方法は各水準の標本数が数が同じ場合に用いる. 標本数が異なる場合はテューキー・クレーマーの方法 Tukey-Kramer's method を用い る. 1.背景・目的 2.研究対象 3. 調査方法4.結果 5.考 察 調査日 2009 2010 2011 1 7.22 7.21 7.31 2 7.25 7.23 8.4 3 7.29 7.27 8.8 4 8.1 7.29 8.10 5 8.5 8.2 8.13 6 8.7 8.5 8.16 7 8.11 8.9 8.17 調査日 8 9 8.14 8.19 8.12 8.16 8.19 8.20 10 8.24 8.19 8.23 11 8.28 8.23 8.24 12 9.2 8.26 8.25 13 9.8 8.30 8.27 14 15 16 9.2 8.28 8.31 9.2 1.背景・目的 2.研究対象 開花パターン(M 1) 3.調査方法 4. 結果 5.考 察 1.背景・目的 2.研究対象 開花パターン(M 2) 3.調査方法 4. 結果 5.考 察 1.背景・目的 2.研究対象 開花パターン(M 3) 3.調査方法 4. 結果 5.考 察 1.背景・目的 2.研究対象 3.調査方法 開花パターン(県芸大) 4. 結果 5.考 察 1.背景・目的 2.研究対象 3.調査方法 4. 結果 梅雨明け 2009年 2010年 2011年 平年 梅雨入り 梅雨明け 6/3 8/3 6/13 7/17 5/22 7/8 6/8 7/21 平年は、2010年までの過去30年の平均の日付を表 す 5.考 察
© Copyright 2024 ExpyDoc