全二重通信と半二重通信の混在環境における問題

L1ODサービスを想定した
bonding実験
九州大学 システム情報科学府
情報知能工学専攻
林 健太朗
TCPスループット測定
172.16.56.3
344Mbps
50.2Mbps
350Mbps
48.2Mbps
172.16.8.88
172.16.34.2
47.8Mbps
50.1Mbps
2
課題

北大のサーバへ、ポート5001(default)で接続しようと
すると拒否される
 ポート23(telnet)へ接続すると測定可能であった
 この時iperfのサーバは立てていない
 原因は特定できていないが、測定可能なので保留

東京へのアクセスのスループットが低い
 eth3:Broadcom



BCM5722 GbE
dmesg:1000Mbps/Full でリンクが上がっているログ
ethtool:1000baseT/Fullで接続 1000baseTサポート
mii-tool:100baseTx/Fullで接続 1000baseT非サポート
 mii-toolのversion

v1.9 2000/04/28 (九大のサーバでは2006/09/27)
3
実験目的

ネットワーク経由とローカル経由の2つの接続を
bondingした時、bondingしなかった時のスループット
よりも向上するかを明確にする
SINET3
L1ODによる回線
4
事前実験の構成

実際のSINET3のネットワークの実験の前に、ローカ
ルで事前実験を行う
133.5.7.254/24
?
bond0:133.5.7.41/24
133.5.49.254/26
bond0:133.5.49.217/26
アライドの
スイッチ
5
結果

ping
 どちらの方向も、75%パケットロス

TCPスループット
 7.41


→ 49.217 43.3kbps
逆方向
40.6kbps
UDPスループット


7.41 → 49.217 92.3Mbps (50%lost)
逆方向
92.8Mbps (50%lost)
6
考察

送信パケットの半分が破棄されている
 pingはリクエストで50%ロスト、リプライでさらに50%ロスト、よ
って応答されるpingは75%
 パケットロスにより、パケットが送信先に届かない、ACKが
とどかない、頻繁な再送、ウィンドウサイズが大きくならな
い、結果非常に小さなスループット
 UDPの測定で50%ロスト


ネットワーク経由に送信されたパケットは正常に受信されてい
る
ローカル経由に送信されたパケットは受信側で破棄されてい
る
7
原因

ローカル経由側のインターフェイスで受信するパケッ
トの宛先MACアドレスが不正なため
 送信時、宛先MACアドレスにはGWのMACアドレス
 2つのインターフェイスに交互に送信
 ローカル経由側のインターフェイスでは、自分のMACアド
レスとパケットの宛先MACアドレスが異なるためパケットを
破棄
133.5.7.254/24
bond0:133.5.7.41/24
?
133.5.49.254/26
bond0:133.5.49.217/26
8
対策

ネットワーク側でVPNを張り、両端末を同じネットワー
クに存在させる。
 宛先MACアドレスが、直接、受信端末のMACアドレスにな
る

他の方法
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