全二重通信と半二重通信の混在環境における問題

SSHを用いたbonding実験
九州大学 システム情報科学府
情報知能工学専攻
林 健太朗
実験構成

SSHのフォワーディング機能によるVPN

PPTPによるVPNはカーネルの再構築が必要であっ
たため、こちらの手法を用いた
tap0
tap0
VPN
eth1
bond0:172.16.0.2/24
eth2
bond0:172.16.0.1/24
2
結果

TCP
 eth2
- eth1 93.7Mbps (ネットワーク経由)
 tap0 - tap0 60.3Mbps (VPN)
 eth1 - eth2 93.8Mbps (ローカル経由)
 bond0 - bond0 79.5Mbps

UDP
 eth2
- eth1 95.4Mbps (ネットワーク経由)
 eth1 - eth2 95.5Mbps (ローカル経由)
 tap0 - tap0 35.2Mbps (VPN)
 bond0 – bond0 30.2Mbps
3
考察

SSHによるVPNでは、TCP on TCP であるためスル
ープットがうまく上がらない模様。

UDPの測定もUDP on TCPであるため同様
4
前回の実験

SSHのフォワーディング機能によるVPN

下記の構成での実験では、スループットが低下する
ことが分かった
tap0
tap0
VPN
eth1
bond0:172.16.0.2/24
eth2
bond0:172.16.0.1/24
5
実験構成

SSHのフォワーディング機能によるVPN

VPNセッションを2本張った場合の実験を行う
ネットワーク経由
tap0
tap0
VPN
VPN
tap1
bond0:172.16.0.2/24
ローカル経由
tap1
bond0:172.16.0.1/24
6
結果

TCP
 eth2
- eth1 93.7Mbps (ネットワーク経由)
 eth1 - eth2 93.8Mbps (ローカル経由)
 tap0 - tap0 55.4Mbps (ネットワーク経由VPN)
 tap1 – tap1 54.2Mbps (ローカル経由VPN)
 bond0-bond0 42.5Mbps

UDP
 eth2
- eth1 95.4Mbps (ネットワーク経由)
 eth1 - eth2 95.5Mbps (ローカル経由)
 tap0 - tap0 38.3Mbps (VPN)
 bond0 – bond0 42.6Mbps
7
考察

VPN2本をbondingした場合のスループットは、ローカ
ル経由、ネットワーク経由、VPN、VPN+ローカルのど
れと比較しても、低い

VPN1本の時よりも低下しているため、構造上の問題
がある模様(TCPセッションの下に2つTCPセッション
があることがあやしい)

論文調査中
8
今後について

VPN2本のbondingについてスループットが低下するメ
カニズムの把握
 Tun,
bondingモジュールのソース解読
 BICTCPの勉強
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