移動を考慮した無線LANシステムのため の特性解析 ネットワーク班 馬崎 裕二 田畑 陽大 指導教員 冬爪 成人 研究目的 •移動を考慮した無線LANシステム •効率の良いハンドオーバ •無線セル内のトラフィック量を把握してAPを選択 APの選択 AP AP PC PC PC PC PC AP 図1 AP 効率の良いハンドオーバを目指す ためには、無線セル内のトラフィック の量を知りうる必要がある。 そのためにRTTを指標として、無 線セル内のトラフィック量を推量する ことが重要になってくる。 RTTの計測 一組の無線LAN間にTfGenを用いてトラフィック を0,2,4Mbpsとかけ、またpingを発射するPCと その目標点であるAPの間を動かすことによりSN 比を30-35dB,80-85dBに変え、その条件化で通信 を行い、ping実行ででてくるRTTの値を計測し、解 析をしてどのような特性が出るかをみる。 図2に実験環境図を示す。 実験環境図 図2 SN比による実験時の環境図 トラフィック0Mbps 50 45 40 35 30 SN30-35:0Mbps SN80-85:0Mbps 25 20 15 10 5 0 2 2.5 3 3.5 4 (ms) 図3 SN比30-35dB,80-85dB,トラフィック0Mbpsの時の確率密度関数のグラフ トラフィック2Mbps 10 9 8 7 6 SN30-35:2Mbps SN80-85:2Mbps 5 4 3 2 1 0 2 2.5 3 3.5 4 4.5 5 5.5 6 6.5 7 7.5 8 8.5 9 9.5 10 (ms) 図4 SN比30-35dB,80-85dB,トラフィック2Mbpsの時の確率密度関数のグラフ トラフィック4Mbps時 4 3.5 3 2.5 SN30-35:4Mbps SN80-85:4Mbps 2 1.5 1 0.5 0 2 2.5 3 3.5 4 4.5 5 5.5 6 6.5 7 7.5 8 8.5 9 9.5 10 (ms) 図5 SN比30-35dB,80-85dB,トラフィック4Mbpsの時の確率密度関数のグラフ 実験結果2 表1 SN比とトラフィックを変えたときの期待値と分散 SN比(dB) 30-35 30-35 30-35 トラフィック 0Mbps 2Mbps 4Mbps 期待値(秒) 0.00254 0.00338 0.00454 分散 0.0000000272 0.00000161 0.00000491 SN比(dB) 80-85 80-85 80-85 トラフィック 0Mbps 2Mbps 4Mbps 期待値(秒) 0.00253 0.00314 0.00445 分散 0.0000000219 0.00000112 0.0000036 考察 表1の結果からトラフィックを変えると期待値は推 移することが判明した。 ある値のSN比を下回ると通信が途絶えるが、 図3,4,5のグラフ内での区間でのSN比とRTTの特 性には相関がないことが考えられる。 まとめ トラフィックが増すごとに期待値と分散が大きくな り、RTTの反応時間が遅くなることが判明した。 またSN比を変えても影響が無いことが判明した。 実験結果から、無線セル内のトラフィックの量の推 定が可能となった。これにより効率の良いハンド オーバの指標にRTTが使えることがわかった。 今後の予定 今後はネットワークシミュレータであるNS2を使 用し、今回のような実験をシミュレータでやるように する。
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