【第1講座】 時流適応・力相応一番に アパレル・繊維メーカーが これから取り組むべき物流戦略とは Funai Consulting Co., Ltd. Logistics Dept. 第四経営支援部 ロジスティクスグループ 前田 弥 船井総合研究所のご案内 4.船井流経営法の要点 1.会社概要 代表者: 創立: 事業内容: 資本金: 代表取締役社長 小山 政彦 1970年3月6日 経営コンサルティング業 3,125百万円(2008年12月末時点) 船井流経営法では、以下のことを最も効率的に 実践できるのが“企業”であり、その役割があると 位置付けています。 (1)社会性の追及 株式公開: 東証一部/大証一部 (No.9757) 社員数: 564名( 2008年12月末時点) (2)教育性の追及 所在地: (3)収益性の追求 大阪事務所 大阪市北区豊崎四丁目12-10 東京事務所 東京都千代田区丸の内一丁目6-6 収益性のみを追求して他をかえりみない企業が、 伸びて大企業になったり、さらに安定して存続して いる例はほとんどないと言えます。 船井流では、これは企業活動をしている“人間”が、 “大義名分”なしに大きなことは、ほとんどできない 存在だからだととらえています。 2.ビジョン 船井総研に関わるすべての人、組織が幸せになれ る、高い人間性を有したグレートカンパニーを目指し ます。 3.主たるコンサルティング内容 (1)業種・業態別の定期訪問支援 (2)各種プロジェクトの企画及び推進 (3)現場成功事例を基にしたセミナー・研修の実施 1 ロジスティクスグループのご紹介 ②物流企業支援チーム (1)組織構成 マーケティング・セールス活動実践支援 サービス・メニュー開発支援 営業担当者研修 幹部社員研修 新規事業立ち上げ支援 WEBサイト構築支援 中・長期計画策定支援 人事システム構築支援 現場カイゼン支援 ISO認証取得支援 情報システム化支援 Gマーク取得支援 ロジスティクスグループ 荷主企業支援チーム 物流企業支援チーム (2)コンサルティング・メニュー ①荷主企業支援チーム ロジスティクス戦略構築・具現化支援 生産計画モデル構築支援 在庫マネジメントシステム構築支援 情報システム化支援 活動基準原価計算(ABC分析) BPRプランニング及び導入支援 ISO認証取得支援 (3)ミッション 『荷主企業のロジスティクス・システムのレベル向上 及び物流企業の提案力向上の支援業務を通じ、 ロジスティクス業界の地位向上に寄与する。』 2 アパレル業界の時流を認識する 【アパレル業界の市場規模】 【アパレル業界の基本情報】 ① ② 業界規模:4兆3,729億円 売上高純利益率:+0.9% 前年比伸び率:-1.3% 総資産額:3兆6,518億円 労働者数:44,287人 平均年齢:36.5歳 平均勤続年数:10.6年 平均年収:499万円 出典:経済産業省「08年商業販売統計」より作成 主要対象企業64社の売上高計は、4兆3,729億円 ① 平成15年以降、増加を続けていたが、平 成18年から19年にかけて鈍化 ② 平成20年には減少に転じている (平成21年3月31日現在) 3 荷主が感じている物流サービスに対する満足度は 「満足していない」場合、その理由は ? 物流サービスに満足しているか 満足してい ない 27.3% 満足してい る 19.3% 普通 53.4% 物流ニッポン新聞社:荷主企業200社アンケート 満足している 19.3% 34社 普通 53.4% 94社 満足していない 27.3% 48社 情報システ ムが整備さ れていない 6.2% ドライバー 教育ができ ていない 25.0% その他 4.1% 荷物事故 への対応 が遅い 18.7% 運賃が高い 6.5% 物流システ ムに対する 提案力がな い 39.5% 物流ニッポン新聞社:荷主企業200社アンケート 運賃が高い 物流システムに対する 提案力がない 荷物事故への対応が遅い ドライバー教育ができていない 情報システムが 整備されていない その他 6.5% 6社 39.5% 38社 18.7% 25.0% 18社 24社 6.2% 6社 4.1% 4社 満足していない荷主が多く、物流企業に提案力がないと感じている。 ⇒逆に考えると、物流企業に対して提案力を求めている 4 物流企業が向かうべき方向性 ■物流企業を取り巻く環境と荷主を取り巻く環境から、物流企業が進むべき方向性 は両極化する 3PL・フォワーディング企業として キャリアー(実運送会社)として 荷主の物流をコーディネートする 物流に対して自社がイニシアチブを もって運営する体制を構築 協力会社ネットワークを構築し、マー ケットを拡大。 提案が受け入れられる体制を構築する ことにより、受託範囲の拡大。 業界数値を把握し、他社へ展開するこ とにより、マーケット拡大 輸送料金の値下げ要請への対応 保管料金の値下げ要請への対応 他業者とのポジション争い 行政の動きへの対応 変動対応をするための高度なオペレー ション 事故抑制・安全対策、マイナス発生要 因に対しての対策強化 収益・利益を拡大するための提案は前者になるしかない。 後者は値下げ対応しか対応策がないのが時流である。 5 荷主の物流合理化に向けた優先順位は? 物流コスト削減 (社) 物流体制の見直し ・効率化 物流ニッポン新聞社:荷主企業200社アンケート 項目 % 社数 輸送費の削減 在庫の圧縮 配送センターの集約および再構築 共同配送(輸送)の実現 物流部門の人材育成 SCMの構築 情報システムの高度化 トラック事業者の集約と見直し グリーン物流(モーダルシフト)の推進 その他 55.60% 35.20% 20.40% 20.40% 15.90% 13.60% 12.50% 4.50% 3.40% 4.50% 98 62 36 36 28 24 22 8 6 8 荷主が解決したい物流の課題は、 上記2点に大別できる。 物流企業は、これらの課題を解決 できる提案を行っていく必要がある。 6 アパレル向け物流企業が行うべき提案ステップ 荷主の物流全体像の把握 物流体制の見直し ・効率化提案 物流コスト削減提案 荷主の物流の全体像を把握した上で提案を 行うことが最も重要である 7 荷主の物流全体像の把握するために ①物流診断を行う 物流診断は人間でいうところの健康診断・人間ドック 物流診断・分析事例 正常・異常を見分けて、体質 改善を図る 物流診断によって、荷主の物流の全体像の把握・課題やニーズを抽 出して、的確なサービスを提供することができる 8 物流診断の事例 ■物流診断に使う分析内容事例の一部 まとめ・方向性提案 保管状況分析 荷主の物流全体の診断結 果をまとめ、荷主の物流戦 略に対する提案を行なう。 倉庫の活用状況を把握し て、コストと効率の観点か ら今後のあるべき方向性の 提案を行う。 物流コスト分析 作業生産性分析 物流コスト計算による物流 費の実態を把握する。 ま た、売上高及び粗利高に対 する物流費比率の把握や、 収入の変動に対する物流 費の適正度合いを把握す る。 一時間あたりに作業できる 物量を算出し、物量に応じ て人員投入がなされている かを検証する。 また人員 投入の変動性について把 握する。 作業単価分析 現状調査分析 作業毎の単価を算出して、荷 主の作業コストを把握する。 その上で、コスト削減目標を 設定できるように数値化を図 る。 保管効率の向上・作業効 率の向上のために5S実施 度など現状調査を行い、今 後の改善点を把握する。 9 荷主の物流全体像の把握するために ②ロジスティクスフローで判りやすくする 物の流れ・数量・頻度・割合などをフロー図で表し、全体像を把握する。 物流を判りやすく、見えやすくすることが受注の第1歩! 10 荷主の物流全体像の把握するために ③数字を把握して、ターゲットを絞り込む 物流コスト試算 数字をしっかりとつかみ、どの 部分をターゲットにするのかを 決める。 ①~③の方法によって、荷主の物流全体の把握 ならびに、強みや課題の抽出を行い、個別の具 体的な提案へつなげていく 11 物流コスト削減・効率化提案へつなげていく ①保管コストに注目する 倉庫の出荷頻度や保管レイアウトの分析結果か ら、保管コストを下げる提案を行う。 ③在庫適正化をサポートする ②拠点配置の提案 顧客サービス優先><コスト低減の方針を明確にし て拠点を決める。 商品の出荷頻度を優先順位とし、在庫日 数を表すことにより、過剰な在庫を荷主に 知らせる 過剰在庫の削減そのものが荷主のキャッ シュフローの好転と、今後の仕入形態につ いてのコスト削減につながる。 顧客の利益に直結する提案を 行う! 12 保管効率を上げるために 【自作の棚(ダンボール)】 【100円均一のウォールポケットの活用】 知恵を使って、効率よくできる方法を提案していく 13 物流コスト削減・効率化提案へつなげていく ④荷主が行っている業務を行う 従来、荷主が行っている業務を代行することで、荷主のコストを下げる。 【輸入品の検品・修理業務】 ノウハウを蓄積していけば、荷主は“貴方なし”の状態で はいられなくなる・・・。 14 提案内容で結果を出すためには スピード(即時改革)が重要 業種ノウハウを蓄積し展開スピードを早める 取扱業態やアイテムに関する数字をつかむ 業界・業種の数字の最高レベルを把握し、差を詰める 改革・導入の進め方についてまとめる ⇒具体的にどう進めていくかパッケージ化する 協力会社ネットワークを構築・発揮する 他府県の物流団体との交流を促進する 物流企業の研究会・セミナーに参加する Webで協力会社を募る(参加する) 15 アパレル向け物流企業が今おこなうべきことのまとめ 荷主の物流全体を把握する 物流診断を行い、荷主の物流全体を把握する。 顧客の物流構造を冷静に分析し、優先順位・効果を検証した上で物流戦略を 構築する。 物流コスト削減・効率化提案へつなげる 保管コスト・輸送コスト及び拠点配置にいたるまで、全てを洗い流した上で顧客へ の最適化を検討する。 スピード(即時改革)を重視 •業種ノウハウを蓄積し展開スピードを早める •協力会社ネットワークを構築・発揮する。 16 株式会社 船井総合研究所 第四経営支援部 ロジスティクスグループ 前田 弥 〒531-0072 大阪市北区豊崎4-12-10 TEL 06-6377-4051(直通)/FAX 06-6377-4350(代表) http://www.funaisoken.co.jp E-mail: [email protected] 17
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