波数ベクトルの説明 3次元の波 k exp(i(k r t )) 波数ベクトル 波が進む方向を表す 問題 2次元空間(x,y)において、 波 sin(k r t ) の波数ベクトル がx方向であるとする。 k k (k ,0) この時の波を図示せよ。 ヒント:ある時間での波の形を、 いろいろな場所で図示してみるとよい。 1 縦波と横波 縦波:longitudinal wave 波の進行方向と変位の方向が「平行」 横波: transverse wave 波の進行方向と変位の方向が「垂直」 電磁波は横波。 気体中、液体中の音波: 縦波のみ伝える。 横波はすぐ消えてしまう。(平衡位置がない、流れてしまう。) 固体中の音波:縦波と横波の両方を伝える。 (横方向のずれに関しても復元力を示す。 2 格子の振動(古典論) a:バネの自然長 M K: バネの強さ 大文字のK uj j番目の原子の変位 問1:j番目の原子に関する運動方程式を書け。 問2:uj=uexp[i(kaj-ωt)]を運動方程式に代入して、 ωとkの関係式(分散関係と言う)を求めよ。 またグラフに書け。 問3:周期的境界条件 uj+N=uj が全てのjについて 成立するとき、kはどのような値をとるか? 3 格子の振動(古典論)解答 M K: バネの強さ uj j番目の原子の変位 問1:j番目の原子に関する運動方程式 M d 2u j dt 2 K (u j 1 u j ) K (u j u j 1 ) 問2:uj=uexp[i(kaj-ωt)]を運動方程式に代入して、 ωとkの関係式(分散関係と言う)を求めよ。 M 2 K (e ika e ika 2) 2 K (coska 1) 2 K sin 2 ka 2 4K ka 分散関係:ω(k) sin 2 M 2 グラフは次のページ ikaN e 1, 問3:周期的境界条件 uj+N=uj が全てのjについて kaN 2n 成立するとき、kはどのような値をとるか? 2 k 2n aN 4 格子の振動(古典論)続き uj=uexp[i(kaj-ωt)]は隣の原子の位相が、exp(ika)変化している。 したがって、kaの値で意味があるのは、-π<ka≦πの範囲。 周期的境界条件より、k=2πn/aNなので、nで言うと、 -N/2 < n ≦ N/2 n=0, ±1、... ±(N/2 –1) , N/2 の合計N個 ω 2 K ka sin M 2 -π/a<k≦π/a の範囲を 「第1ブリルアンゾーン」と言う。 -π/a 0 k π/a 5
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