新潟地震

新潟地震
02T3009A 伊藤涼香
石油タンク火災と落下した橋
概況
• 1964年(昭和39年)6月16日13時01分発生
• 震源は新潟県沖N38.3°E139.2°、深さ40
㎞、M7.5
• 日本海沿岸各地で津波が発生
• 新潟市や酒田市などで液状化
• 新潟市の火災は9件、うち2件は石油タンク
• 震度5
– 仙台、酒田、新庄
• 震度4
– 秋田、青森、盛岡、水沢観測
所、石巻、山形、福島、白河、
小名浜、若松
• 震度3
– 深浦、宮古、大船渡
• 震度2
– 青森、むつ
• 震度1
– 八戸
震央
被害の状況
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死者29名、負傷者510名
家屋全壊3557戸(うち160戸全焼)
半壊12237戸浸水15298戸
最大波高5m
震央付近の粟島で0.8~1.5mの隆起
24000余箇所の通信施設の損壊
基礎からずれた家
県営アパートの傾斜
液状化現象とは?
• 一般に、地盤は土や砂、水、空気などで構成されて
いる。その中でも、液状化現象が起こりやすい地盤
と言われるのは、海岸や川のそばの比較的地盤が
ゆるく(しめかためられていない)、地下水位が高い
砂地盤など。
• はじめ、地盤は砂などの粒がお互いにくっついて、
その間に水がある状態。この状態の地盤が地震動
で揺さぶられると砂の粒同士が離れて水に浮いた
状態になる。
• 液状化現象により、建物(アパートなど)は傾き、土
管やマンホールなど地中に埋めてあるものが地面
に浮き上がってくる。
液状化対策
• 新潟地震では、建物自体はしっかりしていても全体が傾いた
という現象が見られた。それは、新潟市はもともと信濃川に
よってつくられた土地であるため、水辺だけでなく広い範囲
で地盤が水を含んだ砂地であったことが原因で液状化が起
こったためである。しかし、地震以前はその現象について分
からなかった。
• 被災後研究を進めていくうちに、せいぜい地上から10数
メートル程度の深さで起こることが判明したため、地盤を改
良することで十分に対応できることがわかった。
• 方法は2つ。地中に等間隔に穴をあけて砂や砂利を入れて
全体の地盤を固める「締め固め工法」。それともう一方は、
同様に穴を掘り砂などを入れた後、地中に含まれている水
を集めて排出する「排水工法」。ちなみに新潟県庁はこの2
つの方法を併用して地盤改良がなされている。
静的圧入締め固め工法(CPG工法)
• コンパクショングラウチング
デンバーシステムは「静的
圧入締固め」、スランプ5cm
以下の極めて流動性の低い
モルタルを、振動や衝撃を
全く与えずに地盤中に圧入
する技術です。
圧入されたモルタルは、そ
の低い流動性ゆえに逸走す
ることなく所定の位置に固結
体を造成します。この固結
体が周辺地盤を圧縮し、密
度を増大させます。
排水工法
• 地下水位が高く土砂が崩壊しやすい場合や作業能
率の悪い水中ぬかるみ作業を避けるため、排水して
地下水位を低下させる工法。この工法には、大別し
て重力(釜場式)排出法、ウェルポイント工法、ディー
プウェル工法等がある。脱水工法。
地中における地盤づくりでの対策
• 建物は、堅い地盤の上にコンクリートパイルなどのく
いを打ってその上に建築するという構造になってい
るため、上からかかる力には非常に強い。しかし、
せん断のような横からの力にはもろく、地震によって
多くの被害が出た。くいが折れると結局上からの力
にも耐えられなくなり、建物が傾斜したり沈下したり
する。そこで改正後は、くいの太さを割り出す計算方
法がより強化され、単純に言えば一回り大きいくい
を用いるようになった。