情報教育論 第11回 政策・メディア研究科 岡田 健 本日の授業は、議論です 提出してもらったレポートには様々な指摘 がありました その中で興味深い論点を取り出して議論し たいと思います 日本語プログラム言語だと 複雑・大きなものが書きづら い? しかし警戒しなければいけない点としては、 複雑なものは書きづらいため初歩の域を現 在では抜け出せないという点ではないだろう か。 自然な日本語を目指せば目指すほど、巨大 なプログラムの開発には向かない言語になっ ていくと思う。 日本語のフォーマット 一番僕が問題だと思っているのは、言霊でソースを 綴ると日本語のフォーマットにのっとっていることが 少ないと言うことだと思います。例えば前回の授業 にも出てきましたが、条件文の箇所 もし~~ならば{ ~~をする。 }をして、そうでなければ{ ~~をする。 }をする。 は、やはり日本語として意味が通っているとは言い がたいと思います。 読みやすく、書きにくい? 今回の授業で感じたのは、日本語プログラミング は今のところ、一方向性であるということです。 ソースコードを他人に説明するのには適している が、自ら実装するのにはあまり適していないと感 じました。それは日本語プログラミングが、まだプ ログラミングソフトとして洗練されていないことに よるものなのか、日本語自体の性質によるものな のかは判断しかねます。 柔軟性を持たせる? 倒置法が可能な言語である(例:「AをBに書き 込む」「BにAを書き込む」は同じ意味になる)日 本語では、日本語プログラミングソフト自体に 相当な柔軟性を持たせないと実装段階で日本 語としては通じるのにバグとして扱われるもの が多くなる。 日本語プログラム言語は 入りやすい?入りにくい? メリット:プログラミングに触れたことの無い 人、また情報教育を受けていない人でも簡 単に入ることが出来る言語として有益だと 言うことが上げられる。 デメリット:一度人工言語を勉強した人から 見ると入りづらい分野である。 日本語より英語の方が 優れている? こういう問題はプログラミング、ひいては、コン ピュータの言語と言うものが、分解、判断を旨と していて、そういったことはやはり日本語より、 英語のほうが優れていると言う点のせいで引き 起こされると思います。 英語プログラミングの方が 普及する? しかし、実際、日本語プログラミングよりも英語 プログラミングのほうが一般的だし、これからも 後者のほうが普及すると思う。 英語を使っているから 理解しにくい? プログラミング教育を行う際に一番のネッ クになるのが、プログラミング言語が学習 者にとって理解しにくい言葉であると言うこ とである。その理由として第一に挙げられ るのが、現在プログラミング言語のほとん どが英語などの外国語を使用していること である。
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