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胃がん
世界的にみても、日本人に胃がんが多いことは特徴的です。
胃がんは進行の程度に関わらず、症状が全くない場合があります。
逆に早い段階から胃痛、胸焼け、黒い便がみられることもあります。
これらの症状は胃炎や胃潰瘍などにもみられる症状です。
定期的な検診を受けることはもちろん、症状が続くときには早めに
受診することが胃がんの早期発見につながります。
平成25年胃がん死亡率(人口10万対)
80.0
70.0
60.0
全国平均
長崎県
人口10万人あたりの
死亡率 39.8
全国ワースト28位
50.0
40.0
30.0
20.0
10.0
0.0
北 青 岩 宮 秋 山 福 茨 栃 群 埼 千 東 神 新 富 石 福 山 長 岐 静 愛 三 滋 京 大 兵 奈 和 鳥 島 岡 広 山 徳 香 愛 高 福 佐 長 熊 大 宮 鹿 沖
海 森 手 城 田 形 島 城 木 馬 玉 葉 京 奈 潟 山 川 井 梨 野 阜 岡 知 重 賀 都 阪 庫 良 歌 取 根 山 島 口 島 川 媛 知 岡 賀 崎 本 分 崎 児 縄
道
川
山
島
【 人口動態統計 】
胃がん
胃がんは食生活と密接な関係があります。塩分濃度の高い食事の過剰摂取や
野菜不足等が関係すると言われています。
ヘリコバクター・ピロリ(ピロリ菌)の感染もリスク要因と言われています。
生活習慣の変化から、若年層の罹患は少なくなっていますが、人口の高齢化
から罹患者数や死亡数は少なくありません。
男女共に40歳代後半以降に多く、
加齢とともに増加傾向があります。
約20年前のデータと比較すると
罹患のタイミングも高齢化しています
75歳未満年齢調整死亡率によると
胃がんの死亡率は年々減少傾向にあります
胃がん死亡者数の推移
長崎県の胃がん罹患者数(年齢階層別)
(75歳未満年齢調整死亡率)
200 人
180
30.0
1989年男性
160
2011年男性
140
1989年女性
120
25.0
全国・男性
全国・女性
長崎・男性
長崎・女性
20.0
2011年女性
100
15.0
80
10.0
60
40
5.0
20
0
0.0
年齢
【 長崎県がん登録 】
【 人口動態統計 】
胃がん
多目的コート研究にみる
ヘリコバクター・ピロリ感染と胃がん罹患との関係
(対象者)
平成2年(1990年)と平成5年(1993年)に岩手県二戸、秋田県横手、長野県佐久、沖縄県中部、茨
城県水戸、新潟県長岡、高知県中央東、長崎県上五島、沖縄県宮古、大阪府吹田の10保健所管
内にお住まいで、血液を提供いただいた40~69歳の男女約4万人を平成16年(2004年)まで追跡
した調査結果に基づき、ヘリコバクターピロリ感染の有無と胃がんの発生率の関連を調査
全対象者約14万人のうち男性約15,300人、女性約26,700人。15年間の追跡期間中
512人に胃がんが発生。陰性者を基準としたときの陽性者の胃がんリスクは5倍
胃がん症例の99%が
ヘリコバクター・ピロリに感染
胃がんにならなかった
グループの感染率も90%
感染者の胃がん相対リスクはかなり高くなる
にしても実際に胃がんになる頻度はわずか
ピロリ菌は、
胃がん発生の
リスク要因
個人の体質や
食事をはじめとした
環境要因
胃がん発症