胃がん 手術支援ロボットを用いた先進医療が承認されました

報道機関各位
2016年 1 2 月 2 日
胃がん 手術支援ロボットを用いた先進医療が承認されました
神奈川県初導入 最 新 型 手 術 支 援 ロ ボット「ダビンチXi」による低侵襲治療を提供
平 成 2 8 年 1 1月1 7日、厚 生 労 働 省 の 先 進 医 療 技 術 審 査 部 会 に お いて、済 生 会 横 浜 市 東 部 病 院( 所 在
地:神 奈 川 県 横 浜 市 鶴 見 区、院 長:三 角 隆 彦)は、胃がん に 対 する手 術 支 援ロボット「ダ ビンチ」を用 い
た 腹 腔 鏡 下 手 術を先 進 医 療として行うことが 承 認されました 。本 先 進 医 療 は 藤 田 保 健 衛 生 大 学を基 幹
病院とし、当院を含 め 全 国 1 4 施 設(平 成 2 8 年 11月17日現 在)が 協 力 医 療 機 関として認 定されています。
東日本では当院 が 4 番目の 施 設となります。
【先進医療の概要】
先進医療名:内視 鏡 下 手 術 用ロボットを用 いた 腹 腔 鏡 下胃切 除 術
手 術 適 応:根 治 切 除 が 可 能 な胃がん(ステージ Ⅰ 又 は Ⅱであって、内 視 鏡 による検 査 の 所 見で 内 視 鏡 的胃
粘膜切除の対象とならな いと判 断され たもの に限る)
当 院でのロボット手 術について
平 成 2 4 年 1 1月にダ ビンチ による治 療を開 始して以来、泌 尿 器 科、消 化 器 外 科、産 婦 人 科 に お いて、すで
に2 8 6 件(平 成 2 8 年 9月現 在)の 症 例 実 績を重 ねてまいりました。現 在 は 前 立 腺 がん及 び 腎 がんを中 心とし
て行っています が、今 回 の 先 進 医 療 承 認 により、胃がん に お いてもダ ビンチを用 い た 手 術 の 増 加 が 予 想さ
れ 、消 化器領域でも患 者さんの負担 が 少 な い、高 度 な 低 侵 襲 治 療 の 可 能 性 が 広 がります。
今 回 の 承 認 によって、当 院 は 東日本で は 埼 玉 県 立 がんセンター(埼 玉 県)、国 立 がん研 究センター東 病 院
(千 葉 県)、国 際 医 療 福 祉 大 学 病 院(栃 木 県)に次ぐ4 番目の 協 力 医 療 機 関となり、ロボット手 術 の 普 及と発
展 により一 層 の 役 割を担うこととなります。また 、患 者さん にとっては 最 新 の 低 侵 襲 治 療を受 けることがで
きるため、QOL(生 活 の 質)向 上 に大きな 貢 献 ができると期 待されます。
※ダビンチとは…手術支援ロボット
「ダビンチ」は、1990年代
にアメリカで開発された最新鋭の内視鏡手術支援ロボットで
す。ロボット本体と操作台、助手用のモニタなどで構成され、
ロボット本体には3本のアームと1本のカメラが装着されてい
ます。外科医は操作台に映し出される拡大された高解像度3
次元立体画像を見ながら、両手、両足を使い、遠隔でアーム
の操作を行います。3本のアームは自分の手よりも自由かつ
繊細な動きができ、また手ぶれを制御できるため、精密な作
業が可能となります。患者さんにとっては小さな傷口のみで
済むため、痛みが少なく、従来の開腹手術に比べ入院期間が
短縮できます。
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ロボット手 術によるメリット
ダ ビンチを 用 いることにより、術 者 は自然 な 奥 行 き感 が 得ら
れる3Dの高精細 画 像を見 な がら遠 隔でアームを操 作し、人 の
手よりも繊 細 な 動 きが で きるた め 精 緻 で 安 全 な 手 術 が 可 能と
なります。腹 腔 鏡と同じく、患 者さん に はメスやカメラを入 れる
小さな 侵 入 口 の み の 傷で 済 む た め 、負担 が 少 なく、また 合 併 症
のリスクを減らすことが 期 待できます。入 院 期 間 が 短 縮でき、 早期の社会復帰が 可 能となることも大きな 魅力といえます。
最 新型手術支援ロボット「ダビンチXi」の導入について
本 年 1 0月に 神 奈 川 県で 初となる、最 新 型 手 術 支 援ロボット
「ダ ビンチ X i サ ージカ ルシステム」を 導 入 い たしま。この 最 新
型ダ ビンチ は 、アー ム の 細 経 化 や 関 節 機 構 の 改 善 により、腹
部 および 胸 部 にお ける手 術 部 位 へ のアクセスが 容 易 になりま
した。また、従 来 型 の「ダビンチS i」と比 較し、より高 画 質 な 3 次
元 立 体 画 像(3 D - H D 画 像)を搭 載したことにより、鮮 明 な 立 体
視 野 を 得ることがで き、さらに 安 全で 確 実 な 処 置 が 可 能とな
りました。こうした 機 能 により、前 立 腺 がんはもちろん、胃がん
等 の 消 化 器 領 域 の 手 術 に お いてもさらなる活 躍 が 期 待 され
ます。1 1月3 0日にはダビンチX i による前 立 腺 がんの 初 症 例 が
行わ れ 、無事に成 功 い たしました。
本件についてのお問い合わせ先
済生会横浜市東部病院 広報推進室 担当:今野・久松
電話:045-576-3000
〒230-8765 神奈川県横浜市鶴見区下末吉3丁目6番地1号
E-mail:[email protected]
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