PowerPoint プレゼンテーション

座席番号
氏名
経営情報論B
第一回 講義概要+経営と情報
1
講義概要
1.講義の到達目標
企業経営における情報技術および情報システムの役割と影響につ
いて学ぶ。
2.準備学習
レジュメを事前に配布しますので、それに沿って、予習する。
3.授業の概要
経営情報論Aの続きとして、テキストに沿って講義形式で授業を行う。
4. 成績評価(99点満点+1)
小テスト
2回 (30点×2回=60点)
レポート
13回 (3点×13回=39点) ※提出日は01月13日
2
講義計画
第2回 10/07
第3回 10/14
第4回 10/21
第5回 10/28
第6回 11/04
第7回 11/11
第8回 11/18
第9回 11/25
第10回12/02
第11回12/09
第12回12/16
第13回01/06
第14回01/13
第15回01/20
企業経営と情報
経営情報システムの管理①(第7章)
経営情報システムの管理②(第7章)
経営情報システムの管理③(第7章)
第1回小テスト
情報技術とビジネス・プロセス革新①(第8章)
情報技術とビジネス・プロセス革新②(第8章)
情報技術と組織革新①(第9章)
企業における情報化の進展
組織革新と知識の管理
コミュニケーションと社会
物流情報システム
物流関連情報システム ※レポート提出
第2回小テスト
3
座席固定(この講義では同じ場所に座ってください)
教壇
H1
H2
H3
G1
G2
G3
F1
F2
F3
E1
E2
E3
D1
D2
D3
C1
C2
C3
B1
B2
B3
A1
A2
A3
H4
H5
H6
G4
G5
G6
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D4
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D6
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B4
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A5
A6
H7
H8
G7
G8
F7
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E8
D7
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C7
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B7
B8
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A8
H9
G9
F9
E9
D9
C9
B9
A9
H10
G10
F10
E10
D10
C10
B10
A10
4
日常生活に必要な情報とその理由は?
•
•
•
•
•
•
•
•
•
(
(
(
(
(
(
(
(
(
)
)
)
)
)
)
)
)
)
5
企業に必要な情報とその理由は?
•
•
•
•
•
•
•
•
•
(
(
(
(
(
(
(
(
(
)
)
)
)
)
)
)
)
)
6
第1回 企業経営と情報
1.企業が求められている継続性
組織;共通の目的を達成するために集合・協働する人間の集まり
企業;経済的目的を達成するために、集められた組織の一つで、
人的資源(人)、物的資源(モノ)、金融資産(金)、情報資源
(知的所有権含む)などから構成されている。
7
組織化の必要性
(お弁当屋さんを開業する場合)
① お弁当屋の経営という目的が
あるので、(2)のステップへ、
② 大規模なチェーン展開を考え
ているなら、一人では無理な
ので、組織化が必要となる。
しかし、単独でも展開可能な
小規模ビジネスを考えている
場合は、(3)のステップへ、
③ 単独で運営するのと組織を構
築して運営する際の効率性を
比較して、組織化するのかあ
るいはステップ(4)へ進むの
かを検討、
④ 最終的に、組織化するのかし
ないのかを決定する。
8
図:組織化の度合い
• 左のA図(烏合の衆)は人々の目的(目指す方向)がバラバラ
で、協働関係も成立していない。
• B図は、構成員の目的が一致しているものが集まり、ある程度
の協働関係が構築されている状況である。
• C図では、人々(構成員)の目的が調整され、組織内の秩序に
9
沿って、高度な協働関係が構築されている状況である。
企業(ソニーの)活動と関連する人は?
•
•
•
•
•
•
•
•
•
(
(
(
(
(
(
(
(
(
)
)
)
)
)
)
)
)
)
10
企業が継続性を求められる理由;
1.従業員;長期間安定した収入が欲しい(生涯雇用)
2.設備投資;投資回収には時間がかかる(減価償却に長期間
必要)。
3.部品や材料の仕入先;設備投資をする関係で安定して購入
することを求める。
4.消費者・利用者;気に入った商品やサービスを安定して提供
して欲しい。将来の分の代金や会費を支払った。
11
企業の継続性と経営情報
• 企業や組織は人の集まりであるので、コミュニケーション(情
報の伝達や意思疎通)が重要な役割を果たす(内部)。
• 企業は有効な情報を入手・分析し、業績の向上に向けて活
用しなければならない(外部との接点)
• 関係者に向けて適切に情報を開示しなければ、社会の一員
として認めてもらえない(企業市民としての説明責任)。
12
第2回 企業経営と情報
会社はどうすれば存続できるのか?
代金
協力者
(取引先/
家計/市
場)
資源調達
(人材・材料等)
代金
会社
顧客
販売網を整備)
(消費者や
利用者)
財やサー
(加工し、流通 ビス提供
会社に必要な資源
人/モノ/金/情報
13
企業の利害関係者(ステークホルダー)への情報
1.所有者(株主): 会社に出資している人々
何を望むのか?
必要な情報は?
2.従業員
何を望むのか?
必要な情報は?
3.顧客(利用者)
何を望むのか?
必要な情報は?
企業の利害関係者(ステークホルダー)の欲する情報 (続き)
4.取引相手
何を望むのか?
必要な情報は?
5.債権者
何を望むのか?
必要な情報は?
6.政府
何を望むのか?
必要な情報は?
7.周辺住民
何を望むのか?
必要な情報は?
マーチャンダイジング・サイクル(商売の循環)
• 商品の注文を受けて、その製品を販売することで商売は成立する
が、それを行うには、商品や部品・原材料の補充をしなければな
らない。
• 企業は情報がないと動けない。
情報発信(注文や発注)⇒情報受信(受注)⇒
⇒行動(生産・配送/情報)
在庫の有無
在庫がなかったら?販売できる?時間がかかる?
・在庫がある場合; 注文の受注⇒その場で販売⇒発注(在庫補充)
例)スーパー、コンビニ
・在庫が無い場合; 注文受注⇒生産⇒販売⇒発注(在庫補充)
例)食堂(数分)、オーダーメイド(数日)
注文受注⇒(商品)発注⇒受領⇒販売
例)取り寄せ品(あまり売れないもの)
マーチャンダイジングで必要な情報:
・受発注(品名と数量)
・在庫情報
・発送情報
・生産能力(設備と人員)
・協力企業の生産能力
・協力企業の財務・信用情報
ジョブズ:For the Rest Of Us(そのほかの人々のために)
• アラン・ケイ(パーソナル・コンピューターの父と呼ばれる科学
者)が、 1968年に子供たちが「Dynabook(動的な本)」と呼ば
れている未来のコンピュータで遊んでいる姿を描いたイラスト
の中に、既にウインドウ、アイコン、ボタンなど直感的に操作で
きるようになっていた(GUI;Graphical User Interface)。
• MS-DOS時代は、コマンドと呼ばれるものを覚えなければ利用
ができなかったので、利用者は専門家など限られていた。
• ジョブズはGUIを導入した初代マッキントッシュを1984年に発
売。その時のキャッチコピーが「For the Rest of Us;マッキントッ
シュは(コンピュータの専門家ではない)そのほかの人々のた
めのコンピュータである。」である。
※出所:高木利弘著『ジョブズ伝説』2011年、三五館
18
ジョブズの年表(1955‐1986)
年
出来事
1955 2月24日シリア人とアメリカ人の間に誕生(ジョブズ家の養子になる)
1969
ビル・ヒューレットの自宅に電話し、周波数のカウンターの部品をもらう。
HPの周波数組立ラインでアルバイト。スティーブ・ウォズと知り合う。
1972 リードカレッジに入学(退学したが、もぐりで興味ある講義は聴講継続)
インドへの旅費を稼ぐために、アタリ社(囲碁のあたりに由来)に入社。ド
イツに出張後、一度退社(翌年、一時的に復職)し、インドへ導師(悟り)
1974
を求めて出発。しかし、サンフランシスコに戻り、曹洞宗の禅に興味を持
つ。
1976
アップルコンピュータ社(Apple Computer, Inc.)設立(共同設立者はジョブ
ズ、スティーブ・ウォズ、ロン・ウェインの3名)。Apple Iを販売。
1979 パロアルト研究所でGUIのデモを見る。
1984
スカリーが社長兼CEOに就任。初代マキントッシュ(GUI採用)を発売する
が、在庫の山となる。
1985 ジョブズがアップルコンピュータ社退社し(追い出され)、「NeXT」社設立。
1986 ジョブズがルーカスフィルムのCG部門を買収し、「Pixar」と命名
19
アップル(ジョブズ)の偉業①
マッキントッシュ
• 1984年1月24日に発売された最初の
一体型パーソナル・コンピュータ。組
立不要で、マウス(ワンボタン)で操
作するようになっていた。
• CPUは8MHz、メモリは128kバイト(現
在はCPUは2GHz、メモリは10Gバイト
は当たり前)
• ライバルは当時コンピュータ業界の
巨人と呼ばれていたIBMであった。
基礎的な技術の大半はIBMが持って
いた(産業用)。
• 発売当初は大人気であったので、増
産体制を整備した結果、在庫の山と
なる。
20
アップル(ジョブズ)の偉業②、③
iPod
• 2001年11月17 日に携帯型デジタル音楽プレーヤー。
• 大容量、iTunesでは音楽を購入(音楽CDの牙城を崩し、音
楽配信サービスを本格化;Napstarなど先行していた企業
を追い抜く)。
• ライバルはSONYのWALKMANであったが、完全に逆転。
※音楽ソフトの流通や利用の仕方にも多大な影響を与えた。
iPhone
• 2007年6月29日に発売されたスマートホーン。
• iPod+携帯電話(情報端末)≒PCの機能を持つ。
• タッチパネル式を採用。
• ライバルは携帯電話とパソコンのメーカー。
※WEBなどの閲覧も可能になり、パーソナル・コンピュー
タの機能を代替し始める。
21
アップル(ジョブズ)の偉業④
iPad
• 2010年4月3日に発売された
タブレット型コンピュータ。
• タッチパネル式を採用。
• Wi-Fiを標準整備。
• ライバルはパソコンのメーカ
ー。
※パーソナル・コンピュータの
機能を代替し、今日までの
累積販売量は1億台を超え
る。
22
ジョブズの偉業の要約
対 PCメーカー(マイクロソフト)
アマゾン(キンドル)
対 携帯電話メーカー
iPad発売(PC代替)
グーグル(アンドロイド;
OS)
iPhone発売(スマ
ホ;PC+携帯電話)
対 SONY
iPod発売(音楽ソフ
トの流通変革)
対 IBM
マッキントッシュ発
売(コンピュータの
個人利用促進)
1984年
2001年
2007年
2010年
23
アップルの強み;
消費者にとって魅力的な製品(操作が容易で、様々な用途に活用
できる製品)を適切な価格で提供し続けていること(競争をコントロ
ールしながら)
通信とアプリの強み
用途(利用者)拡大
+
販売網( iTunes、
Apple Store )
映像などの取扱ソフト拡充し
つつ、競争をコントロール
+
ハード
設計は自社で行い、生産はアウトソーシング
マッキントッシュ
iPod
iPhone
iPad
1984年
2001年
2007年
2010年
24
経営情報論B
第3回 経営情報システムの管理①(第7章)
情報化推進の組織体制
25
どのような情報システムを利用してますか?
・項目あるいは種類
•
•
•
•
•
•
•
(理由)
(
(
(
(
(
(
(
)
)
)
)
)
)
)
26
インターネットを利用した直接販売
製品や在
庫情報
出庫指示
ウェブ
サイト
(ICT)
情報提供
検索・注文
(支払い)
配送/商品受領(宅配市場の成長)
直接販売のメリット
• 効率的な販売(卸売りなどの 仲介業者 の排除)
• 効率的な物流(注文データから送り状自動作成)
• ウェブサイトで大量のデータを双方向で提供
• 24時間全国あるいは全世界から受注可能
• データベースも即座に作成
27
デル製品の発注から受領まで(オンライン) 特急便は除く
日 顧客(国内)
デル(中国)
協力企業(中国)
1 注文・決済→ →受注・決済確認
2
生産準備中(生産・輸送計画)
3~5
受注生産← ←部品生産・輸送
6~12
受領←← 宅配
(佐川急便)
注文
デルの
ウェブ
サイト
部品発注・需要予測
デル中国工場
部品
納入
近接す
る協力
企業群
受領←輸送←組立
デルの強さ:中間段階削除(マージンと製品在庫の削減)
28
消費者ニーズの把握と代金回収の速さ
安価な部品(直近の価格;PC部品の値下りが早い)
ツールとしての経営情報システム(道具であって、目的でない)
情報技術を駆使して、
・情報処理の 能率化
・管理上の意思決定や判断を支援
に加えて、
・持続競争優位の獲得・維持を支援し、
・組織が環境適応的かつ抜本的に改革していく
(リエンジニアリング)
29
重要な情報化推進体制
情報部門:システム化計画、システム分析・設計・開発、システ
ムの運用
+
組織のトップ:責任と権限を持っているものが、経営戦略策定
の核となって、情報システム化計画を指揮・調整
し、その効率的な実施に向けて、組織全体の視
点から監督していくことが重要
30
情報システム運営委員会(ステアリング・コミッティー)
• CIO(Chief Information Officer) 最高情報統括 役員
情報戦略の作成と実行管理
+
経営戦略の作成と実行管理
※CEO(最高経営責任者)あるいはナンバー2が担当するこ
とが多い
(代表)取締役:所有者(株主)から依頼されて、会社を監督
CEO:業務の最高責任者
CIO:情報に関する業務の最高責任者
31
情報システム運営委員会の機能
① 情報戦略の策定;
② システムの目標の評価と開発の優先順位
③ システム(プロジェクト)の進捗評価と完了の決定
④ システム開発設計・開発・運用プロセスの評価・コントロール
⑤ 開発資源の配分に関する調整と決定
32
情報システム部門組織
(1)職能的組織構造;
情報システムに関する職能ごとに部門構成をする組織。
(階層構造+縦割り型)組織
(2)プロジェクト組織構造(≒事業部制);
特定のプロジェクトごとに、必要な人が集められている組織。
(3)マトリックス組織構造;
上記(1)と(2)を組み合わせた組織。
ボスが職能上とプロジェクト上の2人になる(2ボス方式)。
33
アウトソーシングや外部委託(最近の組織形態)
背景1 中央集中制御型から 分散協調型 システムに移行
・多数のパーソナル・コンピュータをクライアントサーバー型システ
ムが主流になる(多様な場所で様々な使い方をしているので、
集中管理が困難になる)。
背景2 統合ソフトウェアーの性能向上
・パッケージソフトの利用(開発していては費用がかさむ)
背景3 ASPとiDCの事業者増
・アプリ(ケーションソフト)を提供(アプリの多様化)
・ iDC(ウェブサーバー管理を受託する会社)
背景4 専門知識とコスト削減
自社で情報関係の要因を雇い、最新の技術を活用するのは困難。34
アウトソーシングや外部委託の問題点
• 知識やノウハウの蓄積ができない(外部企業が蓄積)
• 手放した知識やノウハウを再度手に入れるのは大変(外部
企業に依存体質)
• 戦略策定に必要な情報が得られない(本業に悪影響?)
35
36
37
第4回 経営情報システムの管理②(第7章)
情報システムに要する費用は?
・
・
・
・
・
・
・
38
企業にとっての情報システムの効果は?
•
•
•
•
•
•
•
39
情報システム投資の評価
• プラスの指標(項目)
売上増加(ビッグデータ)
費用削減
データ管理(大量/迅速)
顧客 管理
商品 管理
注文 管理
労働 管理 などの効率化
リスク軽減
• マイナスの指標(項目)
費用増
変更の手間
リスク増
40
情報投資と評価
情報システム化の投資効果
定量的に測定可能な評価指標
・収益性に関する指標(売上高・営業利益・経常利益)
+売上高利益率(=利益/売上高)
+投資利益率(=利益/投資額)
・情報システムコスト(技術導入コスト・システム開発コスト)
+システム運用コスト(電気代、監視スタッフの人件費等)
・能率性、経済性、生産性に関するものなど
↑↑↑↑↑↑
定量的に測定可能⇒数値化
41
定性的な評価指標
(定量化困難)数値として判断が難しい
・意思決定 の支援
(人の行動は意思決定の塊;講義の参加・不参加)
(何かを決定した際に、情報システムがその決定にどの程度役
に立ったか?)
・企業イメージの向上(手書きの請求書のイメージ?)
・サービスの向上(ネットで注文できる便利さは?迅速な対応の
評価は?待ち時間が短くなった効果は?)
・顧客満足の向上 (満足と大変満足の違いは?)
・社員のモラール(意欲)向上
(社員のやる気はどの程度上がった?下がった?)
※このような定性的指標だと効果が測定しずらい。
42
収益性による総括的な評価の問題(金銭表示)
(1) タイムラグ の存在
システムを稼働したから効果が出るまでに長期間かかることもある。
さらに、その効果が定量的に現れるのにも時間がかかる。
(2)情報技術以外との相乗的効果
情報投資→(従業員→組織)→効果 ※直接的な効果はない
例.POS導入→レジ打ち(ミス減・時間短縮)→売れ筋把握→業績
向上
(3)間接的・波及的効果の存在
「業務合理化のため→製品サービスの質向上→顧客満足向上
に情報化推進」
※本来の目的以外で効果
(4)収益性と情報化投資は無相関
情報化投資を行えば、自動で収益性が上がるわけではない
(内部の見直しが必要)。
投資分(=コスト)を上回る利益を稼ぐのは大変。
43
情報システム化のコスト問題
一般的なコスト(直接的なコストしか考慮していない)
• 情報技術導入コスト;PCやサーバー購入し、設置する(必要な
ソフトも購入)。
• システムの設計開発コスト;配線や電源の設置、PCとサー
バーのやり取り内容決定
• システムの運用管理コスト;常駐の管理者の人件費、電気代、
場所代など
44
全体的保有コスト(Total Cost of Ownership)
• エンドユーザーコンピューティング(EUC)によって、
情報の専門家以外の利用が進んだので、システム
は分散型になり、コストも多様化した。
• 昔は大型のホストコンピュータが中心(PC:個人利用
は進んでいない;理由は性能不足と価格高騰)
• 技術進歩によって、だれでもコンピュータが使える時
代になった。
45
全体的保有コストの内訳
・ハードウェアーやソフトウェアーのコスト (購買またはリース)
・管理コスト(システム計画、ネットワーク管理、セキュリティ管理等)
・開発コスト(会社内部での開発人件費や専門の業者への開発外
注費)
・サポート・コスト(ヘルプデスク費、教育研修費、サポート人件費)
・エンド・ユーザー・コスト(マニュアル整備やアシスタントなど一般の
利用者向けのサポート)
・通信コスト(回線使用料)
・ダウンタイムによる機会損失(計画的および予期しないシステム停
止による損失)
※費用が一番高いのは?
運用管理費用が約80%を占めると言われている。
46
付加価値評価の重要性
情報システムの生み出した付加価値:
=情報システムを駆使して、新たに創出した価値
(=売上高-外部からの調達費)
47
情報生産性指標
実現した利益
株主の利益
税引き後事業利益-(株主持ち分×資本コスト)
情報生産性指標=
販売費および一般管理費+研究開発費
原価を除く費用
研究開発投資額
※少ない費用や投資で、より多くの利益(株主分は除く)
を実現する方がいい。情報生産性指標は高い方が良い。
無駄な費用をかけないでいかにたくさん稼ぐかが大切。
48
49
経営情報論B 第5回
経営情報システムの管理③(第7章)
50
情報セキュリティ
情報システムの脆弱性
• 可視化 の困難さ
データおよび情報(デジタル信号)
※改ざんや複製されても発見が難しい(被害拡
大)
• 集中管理の危険性
情報システム経由でハッキング
大量データの盗難(USBで簡単に持ち運べる)
※広域化によって、自然災害や事故の影響を受ける
51
日常生活で感じたことのある脅威は?
•
•
•
•
•
•
•
(
(
(
(
(
(
(
リスキー
リスキー
リスキー
リスキー
リスキー
リスキー
リスキー
・
・
・
・
・
・
・
不確実
不確実
不確実
不確実
不確実
不確実
不確実
)
)
)
)
)
)
)
52
情報セキュリティ(リスク)マネジメント
• 脅威;損害や悪影響をもたらす事象
(停電、火事、浸水、盗難)
• リスク;具体的に発生する確率が想定できる
もの(想定内)
(リスクは発生する可能性の高い脅威なの
で危険と呼ばれる。)
53
情報セキュリティ
(リスク)マネジメン
トは、想定する脅
威を絞り込んで、
自然災害、障害、
故意・過失等のリ
スクを未然に防止
する仕組みを整備
し、被害(悪影響)
を最小限に抑えよ
うとする管理活動。
脅威の識別
リスクの評価
リスク分析
目標設定、セキュリ
ティ対策の策定、評価
不可
承認
導入・運用
管理状況の監視
54
顧客データを違法な形で取得するには?
•
•
•
•
•
•
•
•
55
情報漏えいを防ぐには?
貴重データの持ち出しを防ぐには
•
•
•
•
•
•
•
•
56
セキュリティ対策
物理的対策;自然災害(耐震構造、自家発電装置購入な
ど)
盗難(防犯カメラ設置、施錠の徹底、警備員配
置など)
管理的対策;体制(運用管理規程、マニュアル、バックアッ
プ体制整備)
内部(監視、教育、訓練体制整備など)
システム対策;個人( IDやパスワード 管理の徹底)
システム(ファイヤーウォールやセキュリ
ティ・ソフト導入)
人的対策;セキュリティ教育訓練、情報倫理教育、健康管
理
57
情報セキュリティの機能
1)防止 損害を生じさせる可能性のある行動や事象及び影
響を物理的・管理的・システム的に事前に封じ込め
る。
2)抑制 倫理教育や監視体制によって、犯罪や事故が起こ
らないようにする。
3)検知 リスクおよび損害の発生を速やかに検出し、回復
作業を開始させる。
4)回復 検知されたリスクや損害およびそれらの波及的影
響を最小限に抑え、迅速に本来の機能を回復さ
せる。
※防止、抑制、検知、回復への投資は、コストパフォーマン
スや重要性を考慮しながら決定
58
システム監査(集中化・広域化にともないリ
スク増大)
システム監査の目的(法律上の義務ではない)
• セキュリティ向上(リスク回避、悪影響最小化)
システム監査の目的は、情報システムの信頼性、安
全性および効率性の向上を図り、情報化社会の健全
化を推進すること。
• 情報投資コストの妥当性
情報投資のコストとパフォーマンスを比較(過剰投資
や投資不足解消)
• システム化の目的との整合性
情報システム投資がその目的(業績向上のための業
務改善)にどれだけ貢献したかを評価し、対応する。
59
監査担当者と対象
電子商取引(eコマース)の進展によって、大量の
データが簡単に盗まれる可能性が高まり、情報
セキュリティ対策の重要性が増している。
※内部の事情に詳しい内部の人間が監査する
には限界がある(自分に甘い、弱い部分を狙
われる)。したがって、システム監査は、システ
ムの企画、開発、運用に関係のない第三者の
システム監査人がおこなうのが望ましいと言わ
れている。
60
61
経営情報論B⑦
情報技術とビジネス・プロセス革新①
(第8章)
1.現代の競争環境
2.プロセス革新と企業戦略
62
①経済の成熟化(ある程度成長したが、成
長は止まったあるいは鈍化した状態)
経済成長(生産能力と所得水準の上昇)購買力が増加
↓
多様な ライフスタイル (←都市化、女性の社会進出、
少子・高齢化)田舎生活より都市生活は
多様、男子中心から女性の時代、高齢
者向け産業の育成
徹底した顧客志向(顧客ニーズが細分化された市場)
↓ (安くて頑丈な製品だけでは売れない)
製品のライフサイクルの短縮化;成長の鈍化により競
争激化し、企業は続々新商品やサービスを
投入して勝負
63
②ビジネス・プラットフォームとしてのインターネット
インターネットがビジネスの基盤環境となる
・企業内部(情報システムはインターネット経由で従
業員を結びつけている)(以前は、口頭、伝言、
文書などで移動しなければいけなかった)
・顧客(品揃えの確認、注文の電子化、代金のネット
上での決算)(以前は、電話や現物を確認し、
店舗、FAX、文書で注文、現金払いや振り込ん
だ)
・協力企業(情報システム上で、在庫確認、注文の受
発注)(以前は、電話確認後、文書やFAXで注
文していた)
64
③グローバル化
・企業活動のグローバル化;企業の生産、調達、販売、
開発活動が地球規模で行われるよう
になっている。
・サイバー・スペース;ネット上のスペースで時間と空間
を超える。(以前は設計図を国際郵便
で郵送していたが、電子メールに添付)
・ロジスティクス・システムの高度化;ネットで注文したも
のを即座に効率的に届ける仕組みが
整った。
・国際情勢の安定化;東西冷戦が終わり、政治が安定し、
経済的な結びつきが強くなった。
65
④タイムベースの競争(迅速な方が得)
・生産(注文受けたら迅速に作れるようにすれ
ば、余計な在庫が不要)(生産→保管→
出荷→販売) ※すぐ生産できれば倉庫
での保管量を減らせる
・製品開発(顧客ニーズは日々変化:開発速度
が遅いと間に合わない)(新製品を販売
すると、とりあえず試しに買う人がいる)
・顧客へのレスポンス(注文から提供までにそ
の場で対応できる企業は有難い)
66
製品革新とプロセス革新
革新(イノベーション);
新たな技術や方法が広く普及すること
( 技術進歩+普及 )
※普及しなかったものは、イノベーションとは呼ばない。
製品革新;製品の基本性能の飛躍的向上や革新的機能
の追加(製品の軽量化、小型化、頑健化など
も含まれる)
プロセス革新;生産工程における効率とコスト(作業の標
準化や機械化による大量生産など)
(リードタイム短縮も重要;時間・在庫費用の短縮)
67
質問
最近の製品革新の例は?
数年程度前の製品革新の例は?
10年程度前の製品革新の例は?
68
プロセスの戦略的重要性
• 安定した市場でのポジション争い(製品革新は危険
がつきまとう)
(セグメント内の優位獲得:コスト削減と市場への
反応速度が重要)
• ライフサイクルの短縮(どのような手を打つのかが
重要)
新製品を効率的かつ迅速に開発・販売できるか
• 差別化する能力(模倣困難な資源;ビジネス・プロセ
スや企業文化)
顧客に対して、他社との違いをアピール→販売
数量および金額増加(高くても買ってくれるかも)
69
質問
あなたは飲食店を始めました。どのように店を運
営しますか(何を売りにしますか)?
あなたはどのような客にどのように伝えますか?
70
徹底した顧客志向とプロセス
• コミュニケーション能力の向上;SNS活用やデータベー
ス化(顧客の欲するものを提供あるいはそれを提供
できることを伝達)
• 顧客の要望の多様化;(ライフスタイルの多様化が背
景にあり、世代・地域・所得等による異なる選好への
対応が重要)
• 顧客満足の高いビジネスの展開(ビジネス・プロセス)
(顧客のデータベースを構築し、欲するものを探し出
し、情報提供する)
71
プロセスと持続的競争優位
• 先行性(他社より先に提供する:時間の問題)
※他社が簡単に追いつけないようにするのが効果的
• アジリティ機敏性・迅速性+柔軟性(変化に反応す
る速度)
※顧客の注文に対応する時間が短いほど有利なので、
それを維持し続けるには柔軟性も不可欠になる(硬
直的な組織は動きが鈍い)
• 顧客との関係性(企業やブランドへの忠誠心育成)
※顧客の要望に的確に対応し、信頼を勝ち取り続ける
のが必要
72
73
経営情報論B⑧
情報技術とビジネス・プロセス革新②
(第8章)
74
リエンジニアリング
• 顧客の観点に立った シームレス な(つなぎ目
のない:円滑な)プロセスの構築を、ITの活用を前
提として、一からやり直すことにより、飛躍的な業
績の向上が可能となる(Hammer and Champy
1993)。
※しかし、一から始めると時間・コストに加えて抵抗も
大きくなる。
※実際には、経営者の短期的結果を求める傾向の強
まりによって、競合他社へのキャッチアップやコスト
削減が主流になった。
75
プロセス・リフォーム(手続きの再構築)
• プロセスの継続的で漸進的な改善と根本的な革新
の組み合わせが業績向上に有効であり、組織的・
人的要因の改革、組織文化の変革と連動させること
が必要である(Davenport 1993)。
• 組織変革の秘訣は、結果は革命的に、そして過程
は漸進的に(Hamel & Prahalad 1994)
※革命的とは?
革命は大規模な変革や変動を意味する。例えば
、産業革命、エネルギー革命など
76
イネーブラー(enabler)としてのIT
(en;動詞に変形、able;可能、er;人)
ITがビジネス・プロセスに果たしている重要な役割
• 既存プロセスの問題点の洗い出し(競合相手や
消費者ニーズ等の環境変化の発見)
• 高度なデータ処理とコミュニケーション(ITによる
対応のプロセス化)
※しかし、ITは構造化された問題にのみ有効で
あり、さらにコストもかかる。
77
eビジネス環境;利害関係者とのインタ
ーネットを通じたコミュニケーション
• B2B;ビジネスtoビジネス(企業間の商取引と
か拠点間の物流)
• B2C;ビジネスto顧客(顧客への販売とか商品
の宅配)
• B2E;ビジネスto従業員
• G2B;政府toビジネス
• C2C;顧客to顧客(オークションなどの個人間
の取引や個人間の宅配)
78
事例
• 大和運輸のリエンジニアリング
「B2BからB2CやC2Cへ」
企業間取引中心の時期があったが、
小口(消費者)とのビジネスを軸に
巻き返した。
※全国宅配ネットワーク+それを支える情報システム
貨物情報、ドライバーの位置情報、車両情報
79
B2B
B2B(企業間の大口取引)
材料
倉庫
材料
倉庫
材料
倉庫
工
場
物流
セン
ター
物流
セン
ター
物流
セン
ター
※大きめのトラックでまとめて運ぶ
80
C2C
C2C(消費者間の小口取引)
物流
セン
ター
物流
セン
ター
顧 顧 顧 顧 顧 顧 顧
客 客 客 客 客 客 客
顧 顧 顧 顧 顧 顧 顧
客 客 客 客 客 客 客
※小回りの利く小さめのトラック
や台車でこまめに運ぶ。
※小回りの利く小さめのトラック
や台車でこまめに運ぶ。 81
B2B⇒B2Cどちらがお得?
参入が簡単なのは?(B2B・B2C)
単価が高いのは? (B2B・B2C)
利益率が高いのは? (B2B・B2C)
82
C2Cとは?
最近C2Cで送ったものは?
個人がC2Cでお金を稼げるサービスはありますか?
C2Cの宅配サービス市場に参入する方法はあります
か?
83
84
85
経営情報論B⑨
情報技術と組織革新①(第9章)
企業の情報化の例は?
会社名や産業
情報の活用例
効果
87
企業において情報化の背景
• 企業や組織は人の 集合体 であるので、コミュニケーショ
ン(情報の伝達や意思疎通)が重要な役割を果たす。
• 企業は外部から 収入 を得なければならないので、広告・
宣伝活動や問い合わせへの対応が必要となる。
• 材料や人材など必要な資源を外部から 調達 しなければ
ならない時がある。
• 協力 企業との情報共有体制を整備しなければ、ビジネス
を円滑に行うことは困難になっている。
• 業績の向上に向けて、情報の入手・ 分析 が有効な手段
となる。
• 関係者に向けて適切に 情報公開 しなければ、社会の一
員として認めてもらえない(企業市民としての説明責任)。
88
近年の通信技術の進歩に伴うビジネス環境の変化
•
ブロードバンド (高速・大容量ネットワーク)化により、音
声・画像・動画などが送れるようになった。
• ADSL(Asymmetric Digital Subscriber Line:非対称デジタル加入
者専用線;電話用の銅製の回線を利用し、下りの通信速度を速
めたもの)、CATV(ケーブルテレビ回線を活用)、FTTH(Fiber to
the home;光ファイバー)など家庭までブロードバンド化が進展し
た。
• インターネット技術+モバイル(機器)技術 ⇒ ユビキタス ・
ネットワーキング(あまねく利用可能)
•
クラウド コンピューティング(アプリはサーバーのものを利用
し、データはサーバーに保存する)
•
ビッグデータ (大量のデータを入手・分析し、貴重な情報を
発見する)
89
コンビニの場合
コンビニ(各店舗)にとって、回避したいもの(日常的な販売限定)
・人気の無い商品
・品切れ(機会費用の損失や信用下落)
・売れ残り(仕入れ代金+ロイヤリティ発生)
※売れ筋や死筋情報を迅速に把握し、周辺の天候やイベント情
報などを考慮して、一週間先ではなく、翌日分を発注。
工場・
倉庫
搬
送
物流セ
ンター
搬
送
店舗
(品揃え)
発
注
天候情報や
イベント情報
注文データ
(翌日分)
購
入
レ
ジ
入力
売れ筋や
死筋情報
集計・
分析
POSデータ
(Point Of Sales)
90
情報技術と組織の関連性
情報技術と組織の相互作用
EUCとリエンジニアリングが進展することに
よって、情報技術を活用する人や組織の重
要性が再認識された(情報技術と組織の整
合性が大切)。
• 多くの人が利用するようになった。
• 情報システムで利用範囲が拡大した。
※事業への影響が大きくなった。
ウォルトンの三段階理論(図9-1)
事業
構想
情報シ
ステム
組織
設計
事
業
内
容
組
織
構
造
利
用
者
視
点
情報システム設計
情報シ
ステム
修正
利用者の声や環境
変化によって修正
第1段階 戦略トライアングルの構想作り
• 新しい情報技術が事業内容と
整合し、実行する組織とも整合。
第2段階 情報システムの設計と組織開発
• 事業と組織と整合する情報シス
テムを構築する。
• 最新の情報システムを駆使して、
事業や組織を刷新する。
第3段階 情報システムの実用化(ユー
ザーの利用あるいは声反映)
※これらの3段階は同時並行的(順番でな
く)かつ相互適合的に行われることによっ
て、情報システムと組織が機能する。
情報技術の(相反する)二面的効果
「知的技術の2つの顔」
情報システムの効果(Zuboff 1985; 1988)
• 作業の自動化:従業員への依存を減らす。
(考える必要を無くし、判断力を奪う)。
• 従業員の情報化:求められる意思決定が変化し、
コミュニケーションの幅が広がる。
※情報システムでできることは情報システムに任せる。
現時点で人間にしかできないことは?
情報化の組織への影響(Walton 1989)
• 従属効果(管理の強化):
IDによる管理や位置情報など、標準化やマニュ
アル化などにより行動を管理)
• 参画効果:
自発的な行動(学習)を促し、個人のスキルアッ
プや組織の連携を高める。
(情報技術革新による)組織構造の変革
(時空間の制約の打破)
• 集権化:トップに決定権限が集中(情報システム
を活用すれば可能)
現場の問題解決にトップの判断を伺って
いては迅速に対応できない
• 分権化:現場に意志決定権限を委譲(迅速な判
断)につながったが、
意思決定内容の調整が難しい(ばらばら
の判断)。
※組織の要請や意図が情報技術と組織の関
係を変化させることもある。
例:電子書籍への流れ
事業内容の変化
(電子書籍への移行)
情報
技術
進歩
(クラウド、タブレットなど)
印刷部門と本屋を経由
しての販売縮小
組織構造の変化
大規模データベース
双方向の連絡体制
定型的な業務は情報シス
テムで一括処理
集権化⇔分権化
(従属) (自主参画)
経営情報論B⑩
企業における情報化の進展
1970年代のビジネスのやり方?
• 企業内外との連絡
• レジ
• 書類のやりとり
• 発注
• 需要予測
企業経営における情報化の進展①1960年代
• 1960年代の企業では、 データ処理 が中心であった。
• 主な業務内容は、計算(科学分野)、 経理 業務、 給与 計
算であった。
• 活用されたコンピュータは、メインフレーム・コンピュータ(企業の
基幹システムなどに用いられ、大量の データ を処理すること
ができる大型汎用機)であった。
※汎用機(多様な作業を同時並行的に行う) ↔専用機
• 当時は、一台のコンピュータを 多数 のユーザーが利用。
※1969年には、アメリカ国防総省はインターネットの前身であるARPANET
(Advanced Research Projects Agency Network)を開発し、軍事利用をしていた。
出所:
http://www.mugendai-web.jp/
archives/1209
100
企業経営における情報化の進展②1970年代
• MIS(Management Information System;経営情報システム);
経営者や管理者の 意思決定 を支援する目的で構築さ
れた。しかし、実際には、意思決定を支援するだけの力は
無かった 。
• FA(Factory Automation); 生産 活動の自動化や省力化を
進展させた。
• OA(Office Automation); 事務 処理の効率化を進展させた。
※単純(定型的)作業では効果が出るようになったが、複雑な
作業や非定型的な作業ではまだ難しかった。
※生産者側の情報化が中心で、企業によってプロトコル(通信
規約)が異なっていたので、 クローズド ・ネットワークで
あった(スタンドアローン)。
101
企業経営における情報化の進展③1980年代
• 情報ネットワークの時代( 通信技術 の進展と 通信 の自由
化を背景に、回線によってコンピュータ(企業)間が連結。
• FA(工場内)は、FMS(Flexible Manufacturing System; 多品種
少量 生産が可能)、そして CIM(Computer Integrated
Manufacturing;営業部門と 連動 して製造可能)に進化した。
これらによって、市場のニーズに応じて無駄なく、迅速に生産する
ことができるようになった。
• 事務作業は、LAN(Local Area Network; 構内通信網 )によっ
て、OA機器がネットワークに結ばれた。
• 1980年代後半には、情報システムを戦略的に活用し、競争優位
を獲得しようとするSIS(Strategic Information System)が出現。
102
1980年代後半の戦略的情報システム構築事例①
(事例1)アメリカン航空の 座席予約 システム
作業の 合理化 を目的として、アメリカン航空は座席予約端
末を 旅行代理店 に設置した。その結果、アメリカン航空に
おける座席の割り当て作業が激減しただけでなく、 予約 が増
加した(旅行代理店で予約時に座席を予約できるので、安心・便
利であった)。
※情報システムの導入=作業工程の見直し
上手に、作業工程を見直し、情報システムを導入できれば、コス
ト削減と売上増を 同時 に達成できることがある( 利益 の
増加に直結)。
103
1980年代後半の戦略的情報システム構築事例②
(事例2)ヤマト運輸の 運行 情報システム
• ヤマト運輸は、1987年に、 無線 による運行情報システムを
全国展開した。
• それによって、 集荷 指示を適宜出せるようになった。トラッ
ク運転手が車庫で急な集荷指示を受けるより、近所を走って
いるトラック運転手が集荷した方が時間短縮( ガソリン
代や 人件費 の削減)と 利用者 へのサービス向上にな
る。
• さらに、配達ミスや集荷忘れ等が発生した場合に、該当するト
ラックドライバーに迅速に対応ができ、利用者の不満をある程
度に抑えることができる。当然、利用者から運送状況(到着時
間など)の問い合わせに ある程度 回答することもできる。
104
1980年代後半の戦略的情報システム構築事例③
(事例3)セブンイレブンの POS システム
• セブンイレブンは1982年にPOS(Point of Sales: 販売時点
情報管理)システムを導入した。
• レジにおいて、バーコードをスキャンすることによって、レジで
の 清算 時間が短縮され、打ち間違い(入力ミス)などが激
減した。
• さらに、営業終了後に、売上を計算し、売れ筋を把握する必要
がなくなった( 即日 把握できるようになった)。
• これによって、売れ筋商品の 品切れ と死筋の 売れ残り
を最小限に抑えることができた。
※売上を増加させ、費用を削減させる効果があったので、利益
増加につながった。
105
企業経営における情報化の進展④1990年代
• 企業間の取引情報の交換に必要な EDI (Electric Data
Interchange;電子データ交換)が整備され、 企業間情報
ネットワークが進展。
•
CALS (Continuous Acquisition and Life-cycle Support;生産・
調達・運用支援統合情報システム)によって、部門間や企業間
での情報交換ルールが標準化され、情報の共有化が進み、リー
ドタイムの短縮や生産性が向上した。
※CALSの前身は米国国防総省が開発した「コンピュータによる調達とロ
ジスティクスの支援(システム)」で、
情報システムであった。
兵器
の調達のための戦略的
• ワークステーションやPCなどのように小型のコンピュータの性能
が向上し、価格も下落し、利用者の裾野が急拡大した。小型機
を中心とした、 CSS (Client Server System;クライアント・サー
バー・システム)が主流となった。
※東西冷戦後の1991年にARPANETを商業用に開放され、
IT革命
へ
106
企業経営における情報化の進展⑤2000年以降
インターネット時代の2つの動き
( ネットワーク のネットワーク)
(1)イントラネット(Intranet≒LAN)
インターネット技術が未熟の時は、個別の構内通信網を結びつけ
ることが難しかった。現在は、技術的には問題はないが、外部から
のアクセスを遮断し、 情報漏えい や サイバー攻撃 を防
止するためにイントラネットを構築する場合がある。
(2)エクストラネット(Extranet)
子会社や取引先との 連携 強化を目的とし、子会社や取引先の
LANをネットワーク化したもの。子会社や取引先の材料、部品、製
品在庫などが把握できるので、急な注文に対応できるかが判断で
きる。さらに、 受発注 や 決済 なども円滑に行えるようにも
できる。
107
経営情報論B⑪
組織革新と知識の管理
110
組織間関係の革新
組織間関係のパターン
前提)企業は、顧客(他企業含む)、仲介企業、協力企業(供給
業者)の間で複雑な関係を構築し、企業活動を遂行してい
る。
山倉(1993)による組織関係のパターン(表9-1)
• 階層型(クローズド;閉鎖的)
明確な権限によって調整メカニズムで組織間が統合
• 同盟型
階層型と市場型の中間で、協定内容に基づき組織間が調
整
• 市場型(オープン;開放的)
市場での売買取引で、行動が調整される(みんなが対等)
111
組織間関係のダイナミクス
(組織間関係を規定する要因)
取引コストの観点から(階層型か市場型の組織間関係構築が決定)
経済効率性を考慮して、階層組織を形成し、自前で揃えるか?
外部市場を利用して、 購入 するか?
※自分で作った方が安ければ、内製し、そうでなけ
れば外部から購入
資源依存の観点から(同盟型;重要なビジネスパートナー)
ビジネスに必要な資源(顧客、部品・原材料、情報システム)への
外部企業への依存度が高いほど、同盟型になるりやすい。
※極端な場合、確実に調達するために、他の企業
を統合することもある。
112
仲介組織の役割期待
仲介組織の機能(他企業および一般消費者との間を仲介する)
• 販売 仲介企業(小売企業、通販企業)
メーカーと消費者の間を埋める企業
• 供給 仲介企業(物流や金融)
宅配や支払などのサービスを請け負う企業
• 情報・コミュニケーション企業(IT企業)
顧客に対して情報提供や顧客のデータベースを構築する企業
組織間情報システムと仲介組織
• 電子的コミュニケーション効果 -伝達コストや時間の削減• 電子的仲介効果 -行動の選択肢拡張、選択プロセス効率化• 電子的統合効果 -関連する部署の結びつき強化※情報化により、問屋や卸などの仲介も「中抜き現象」が顕著になった。
113
知識の生成が重要な時代の到来(トフラー)
知識の時代(第三の波);脱産業(工業化)社会(情報
化社会)
• 第一の波;農業革命(1万5千年ほど前に狩猟・採集
社会から 農耕 を開始)
• 第二の波; 産業革命 (18世紀後半)蒸気機関によ
る動力の変化と工業化社会
※ナレッジ・マネジメント:一部で保有している知識を
組織全体で共有・活用
114
知識創造理論
• 共同化(創発場):人間が対話などによって情報交換
※ 暗黙知 (経験など曖昧な知識)の移転
• 表出化(対話場):特定の目的のために人々が集合
※暗黙知から 形式知 への変換(情報システムが
補完的に機能する)
• 連結化(システム場):形式知を広める
※形式知を相互に移転、共有、編集、構築(情報シ
ステムが重要)
• 内面化(実践場):形式知を活用(あるいは更なる意味
合いを求める)
※形式知から 暗黙知 への変換(人間が重要)
115
知識変換プロセス
暗黙知
暗黙知
暗黙知
暗黙知
共同化
(創発場)
表出化
(対話場)
内面化
(実践場)
連結化
(システム場)
形式知
形式知
形式知
形式知
※このサイクルを数多く回した方が、知識の量が増える。
116
情報技術の社会への貢献
社会変革要因としての情報技術
(以下のサイクルを繰り返しながら進歩)
(1)新情報技術はビジネスや日常生活を変革する。
(2)論理的順応性(設定次第でどの分野にも応用可
能)
(3)方針の 真空 状態(利用方法が明確でない領域
が存在)
(4)新情報技術で変革=(1)に戻り、繰り返し。
※サイクルが早い方が応用範囲が広くなる。
117
(物流)情報システムに期待すること
(利益への貢献)
品切れの回避(売れ筋の把握)
リアルタイムの在庫情報(販売可能性把握)
迅速かつ確実な配達(信頼性向上)
利益=「売上」-「コスト」
廃棄商品を減らす(需要予測)
効率的な庫内作業及び配送
誤配や遅配などを無くす
無駄な情報投資の回避
※社会からは、 環境付加軽減 、渋滞緩和、騒音解消、従業員
の雇用環境改善などが求められる。情報システムも効率的な配
送ルートの選定などにより相当程度貢献することができる。
118
情報システムの生産性指標
実現した利益
生産性指標=
株主の取り分
税引き後事業利益-(株主持ち分×資本コスト)
販売費および一般管理費 + 研究開発費
原価を除く費用
研究開発投資額
※少ない費用や投資で、より多くの利益を実現するのが望まし
い。情報システムを効果的に活用し、生産性指標を高めるた
めには、無駄な費用をかけないで、売上を効果的に増加させ
るように、情報システムとビジネス・プロセスを組み合わせる
ことが大切となる。
119
情報システムによる付加価値の創出
情報システムを導入することにより、 主活動 および支援活動
をサポートし、新たに付加価値を生み出す。
120
多様な情報システム投資の効果
情
調達
• 調達先
選定
• 発注
• 在庫情
報把握
• 配送状
況把握
• 決済
など
報
シ
ス
テ
ム
保管
加工
出荷
販売
• ロケー
ション
管理
• 在庫管
理
• ピッキ
ング指
示
など
• 生産計
画策定
• 生産管
理
• 作業者
の管理
• 生産状
況の把
握
など
• 梱包作
業支援
• 在庫管
理
• 発送作
業支援
• 運送手
配
• 配状況
確認
など
• 受注管
理
• 販売作
業支援
• 在庫管
理
• 顧客情
報管理
など
121
経営情報論B ⑫
コミュニケーションと社会
122
質問
• 今週の日曜日に友達と待ち合わせて映画に
行きます。待ち合わせ場所と時間をどのよう
に伝えますか?
• 携帯電話を持っていない友達にはどのように
伝えますか?
• その待ち合わせ場所が複雑だったので、ど
のように伝えますか?
• 大昔は、情報、物流、交通が同じ?
123
情報技術とコミュニケーション
組織のコミュニケーション・モデル
• 昔は送り手から受け手に 一方的 にメッセー
ジを伝達(手紙)
-正確性や効率性が重視• 相互主体的(「送り手-受け手」の循環的プロ
セス)
‐新たなアイデア(意味)の生成や共有が重視‐
124
コミュニケーションとメディア
タスク特性と経営情報システム(図10-1)
• 不確実性(状況の理解に必要な情報が不足して
いる状態)/(分析可能か不可能か?)
• 多義性(多様に解釈できる状態で、問題の明確
化が必要)/(多様性が高いか低いか?)
高
(分析不可能)
職人的技術
非定型的技術
(手さぐり;観察、対話)
(試行錯誤:議論)
不確実性
定型的技術
(定型化;報告書、制度化)
低
(分析可能)
低
多義性
(明確、単純)
エンジニア的技術
(効率化;データベース、
マニュアル整備)
高
125
(曖昧、複雑)
メディアリッチネス
共通理解を形成するメディアの能力や属性
• 迅速なフィードバックの入手可能性(相手の反
応がわかる)
• 多様な手掛かりの提供能力(いろいろな情報)
• 言語の多様性(いろいろな意味を表現できる)
• 個人的焦点の当てやすさ(関心が異なる)
対
面
関
係
高
テ
レ
ビ
電
話
ボ
電
イ
子
ス
電
メ
メ
話
ー
ー
ル
ル
メディアリッチネス
手
紙
・
メ
モ
文
書
・
書
類
低
126
社会的存在としての企業
モラル・エージェント( 倫理的行動主体 )としての
企業
• 企業は社会システムの中の一つのサブシステム
(経済システム、政治システム、国際関係、
天候など外部環境の影響を受ける )
• 企業の社会的責任(CSR; Corporate Social
Response)社会の一員として生き残っていくには、
社会への貢献不可欠
127
企業のステークホルダーは?
(利害関係者)
128
企業の情報行動と倫理
•
•
権利 の侵害
個人情報保護(顧客の個人情報やパートナー企業
の財務・技術情報)
価値 の対立(情報の保護と活用)
ITの進展に伴って、オンライン化やデータベース化
が進展し、情報の発信力と分析・活用能力が高まっ
ているので、活用の仕方や機密の保持が重要となる。
※倫理に反する行動は信頼と評判に関するリスクを高
める。情報化社会では情報の伝達速度が速いので、
倫理に反する行動は、顧客の企業選択、協力企業と
の関係、従業員の誇りと満足、投資家の投資対象決
129
定に悪影響を及ぼす。
情報技術の社会への貢献
社会変革要因としての情報技術
(以下のサイクルを繰り返しながら進歩)
(1)新情報技術はビジネスや日常生活を変革する。
(2)論理的順応性(設定次第でどの分野にも応用
可能)
(3)方針の真空状態(利用方法が明確でない領域
が存在)
(4)新技術(1)に戻り、繰り返し。
130
具体的には?
新技術
活用(適用)
課題(真空領域)
解決(新技術)
131
不可視性とその組み込み(情報技術実態)
• インターネットが広く普及した現在、標準技術の
利用が不可欠となっている(市販のソフトやアプ
リを利用:便利)。
• コンピューターのプログラムを正確に理解できる
人は少ない。したがって、どのような価値判断
(意図)でプログラムが作成されたか多くの利用
者にとっては不明。
• 作為 があるかもしれない(思想の誘導)。
• スマホでの会話や閲覧が監視されている?e
メールも?(軍事や商業目的)
132
情報社会の脆弱性(災害、人的エラー、コンピュータ犯罪)
不正行為や迷惑な現象
プライバシー
不正アクセス、監視
知的財産権
違法コピー、盗作
デジタル・デバイド、遺伝子差別
尊 機会均等
重 表現/言論の自由 ブロッキング、監視
す 人間の尊厳
遺伝子情報や医療記録の流出
べ
デジタル・デバイド、非標準技術
き 公正な競争
迷惑メール、ハイテク機器の故障
価 生活の質
値 技術の進歩・発展 情報隠ぺい
安全で快適な社会 データの盗用、改ざん、ウィルス
社会・経済の進歩 情報隠ぺい、文化や価値の変化
※現在の情報漏えいの規模は大きい(ハッキング等)133
経営情報論B ⑬
物流情報システム
企業内の基幹システム
企業経営の中枢の業務; 生産
販売
物流
人事(従業員管理)
会計(金銭の管理)
材料
調達
企業や工場 製品
(生産)
運搬
人事・会計
店
舗
販売
消
費
者
135
物流システムの目的(運搬ではない)
• 物流サービスの向上(スピード、正確さ、確実さ、価
格、高付加サービスを含めた品質など)
• 物流コストの削減(低コスト、省 力・時間・工程 )
• 事務の効率化、生産性向上( ペーパー レス、オ
ペレーションレス)
• 企業内外の情報システムとの連携強化(製配販の
統合推進、モノに関する情報の集中管理)
• 物流新業態の展開(3PLとEC)
• 物流管理業務の高度化(管理指標の設定、管理・
分析の緻密化)
• 物流意思決定の高度化(定型化、即時化、戦略的
意思決定)
136
3PL(サードパーティ・ロジスティクス)
• 荷主企業に代わって、最も効率的な物流戦
略の提案を行い、かつ、それを包括的に受託
し、実行すること。(総合物流大綱2005-2009)
調達(物流)
メーカー
製品(流通)
消
費
者
3PLしていないメーカーの場合
①自前でトラックや倉庫を所有し、保管・運送
②必要に応じて、業者に運送や保管を依頼
3PLをしているメーカーの場合
専門の業者のトラック、倉庫、情報システムを
活用でき、利用料や契約に応じて代金を支払う。
※3PL業者は、自社の設備(トラック、倉庫、情報
システム)の稼働率を上げ、ノウハウも活用できる。
137
EC(Electric Commerce: 電子商取引 )
• インターネットを介したビジネス取引全般のこと
• インターネットの世界で完結していなくても良い。実
際には、宅配、製造、ラベル作成など物理的な活動
が伴う。
例えば、iTunesで音楽を購入した場合、
「注文→課金(ネット上で決済)→ダウンロード→視聴」
とインターネットの世界で完結している。
しかし、インターネットでiPad-miniを購入した場合、
「注文→課金→製造→宅配(ヤマト)→利用」となる。
さらに、インターネットのモール(アマゾン)の場合、
「商品保管→注文→ピックアップ→宅配→消費」となる。
※インターネットと物理的な世界が融合している。
138
近年の物流情報システムの課題
• 店舗間及びドライバーとのリアルタイムの情報伝達
(広域ネットワーク化、移動通信端末活用、GPS設
置)
• 異企業・異業種間の連携(企業間ネットワーク構築、
流通・物流EDI活用;企業間で標準化された電子
データ)
• 現場主義(現場に端末、車載端末、構内通信網整
備)
• 物流機器との連動強化にモノと情報の一致(各種
センサー、バーコード、無線タグ活用)
• 社会環境対策(配車計画、求貨求車システム、道
路情報通信システム)
• コストと責任分担の明確化(物流活動基準原価計
算)
139
経営3層と物流情報システム
物流モデル作成(物流センターの
配置など)、物流シュミレーション
トップ
戦略・計画
レベル
進捗状況・実績管理、在庫調
整、コスト把握、分析・評価
ミドル
管理レベル
倉庫・物流センター
運搬
ロワー(現場)
業務レベル
入
荷
保
管
ピ
ッ
キ
ン
グ
流
通
加
工
仕
分
け
出
荷 運搬
140
物流情報システムの設計ステップ
戦略
シ
ス
テ
ム
企
画
シ
ス
テ
ム
設
計
外内プ
経物
部部ロ
営流
設設グ
戦戦
計計ラ
ム
略略
(
利 開
用 発
者
何を目的として システムの機能
)
どのようなシス (品質)、費用、
テムを構築する 稼働日を決定 利用の仕方と技術的
な内容が確定し、プロ
のか?
グラムを開発
ニ要
ー
ズ件
調定
査義
テ
ス
ト
運総単
用合体
テテテ
ススス
トトト
運
用
教教
育育
管
理
完成したプログ 不都合があれば、
ラムのテストの 保守と改善を繰り
繰り返し
返す
141
受注処理(オーダーエントリー)システム
受注処理とは、顧客からの注文に対して、在庫状況
と顧客の信用情報を確認し、請求書を作成すること
顧客の注文の仕方 注文 注文を受けた方の処理
・手書き入力
・
・PC入力
・
請求書 ・OCR(光学式文字読取装置)
・
(回答) ・WEB自動入力
バックオーダーとは、受注した
確 中の未納入分であるが、引当
認 (予約)した分は除くことがある。
・顧客の信用情報確認
(代金を確実に回収するため)
・在庫・生産状況確認
発注処理システム(在庫補充)
販売(注文を受注・処理)すると、在庫が少なくなる
ので、仕入れを行う(補充する)必要が生じる。
顧客
注文
(受注)
受注
処理
商品販売・出荷
注文
(発注)
企業
在庫
情報
出荷
指示
倉庫
発注
処理
在庫
仕入れ
仕
入
先
経営情報論B⑭
物流情報関連情報システム
144
倉庫管理システム(WMS)
在庫受払い処理(仕入れ、出荷、保管の管理)
倉庫では、仕入れた在庫を管理し、注文に応じて出荷する。
顧客
注文(受注)
出荷
指示
企業
倉
庫
注文(発注)
在庫
情報
仕
入
先
ピ
仕
ッ
売
棚
棚
出荷
入
仕入れ
ク
上
に
に
れ
ア
処
保
整
処
ッ
理
管
理
理
プ
※ 業者(vendor)の倉庫で保管・管理してもらっている在庫を
VMI(Vendor Managed Inventory)と呼ぶ。
ピッキングの仕方(出荷指示に基づく)
在庫されている場所が把握できて、無駄なくピッ
クアップできるように並べられていて、積み込ま
れるトラックも確定している(人間では無理)。
出
荷
指
示
紙(シール)
ハンディ
棚に表示
全自動
棚B
4段目
梱
包
人がカゴやカーゴを
持って移動しながら
ピックアップ
梱
包
棚A
3段目
ベルトコンベアー
ト
ラ
ッ
ク
に
積
載
準
備
物流情報システムに期待すること
(利益への貢献)
品切れの回避(売れ筋の把握)
リアルタイムの在庫情報(販売可能性)
迅速かつ確実な配達(信頼性向上)
利益=「売上」-「コスト」
廃棄商品を減らす(需要予測)
効率的な庫内作業及び配送
誤配や遅配などを無くす
無駄な情報投資の回避
※社会からは、 環境付加軽減 、渋滞緩和、騒音解
消、従業員の雇用環境改善などが求められるが、
情報システムもある程度貢献することができる。例
えば、効率的な配送ルートの選定は、環境付加だけ
でなく、労働時間短縮にも貢献する。
輸配送管理システム(TMS)
荷主と運送事業者(部門)をEDI(統一した情報コード)
で結び、円滑な輸送および商取引を推進するシステム
取引内容 運送依頼(受注)を受けた後の配車計画
実際に荷物を集荷・配達(追跡情報提示)
運賃請求や入出金処理 など
輸送ニーズ
荷主
輸送管理システム
TMS
運送事業者
送り先
配送計画策定、配送状況管理、
各種書類作成(請求書や納品
書など)、経費計算、集計作業、
集金
求貨求車システム(マッチング型と掲示板型)
荷物とトラックの情報を収集し、トラックの積載率向上
させる仕組み(経営効率化と環境付加軽減に貢献)
荷主
自社サイ
ト(閉鎖的)
参加
マッチング型
掲示板
(開放的)
運送事業者
参加
掲示板型
例えば、東京に事業所があって、東京発大阪行の貨物を運んだ
帰りに、掲示板型求貨求車システムに参加し、大阪発東京行の
貨物の集荷を受託する空で買えるのは無駄)。
ロッジスティクス管理3級
中央職業能力開発機構のビジネスキャリア検定
受験料5500円 (試験は2月・10月年2回)
マークシート方式による4肢択一
合格基準は正答率60%
内容
Ⅰ.ロジスティクス管理の概要
Ⅱ.在庫・システム・コスト管理の概要
Ⅲ.物流情報システムの概要
Ⅰ.ロジスティクス管理の概要
1.物流の概念と物流管理
●物流の基本概念
●物流管理の基礎知識
●物流と関連部門との関わり
2.物流サービス管理
●物流サービスの基本概念
●物流サービス管理のステップ
●物流における品質管理の基礎知識
3.物流政策と関連法規
●我が国の物流政策の動向
●コンプライアンス(法令遵守)とロジスティクス
●物流活動に関わる各種法律の基礎知識
Ⅱ.在庫・システム・コスト管理の概要
1.在庫管理
●在庫管理の目的と手法
●適正在庫量の決定
●在庫分析 ●棚卸
2.物流システム管理
●物流システムの基礎知識
●物流データ分析
●物流拠点設定
●委託先管理
●物流システムの効率化
3.物流コスト管理
●物流コストの基礎知識
●運賃・倉庫料金体系と
計算方法
●物流コストの計算方法
●物流におけるコストト
レードオフ
Ⅲ.物流情報システムの概要
1.物流情報システムの概念
●物流情報システムの目的と特徴
●基幹システムと物流情報システムとの関連
●物流情報システム設計の基本
2.業務別物流情報システム
●受注処理システムの基礎知識
●発注処理システムの基礎知識
●倉庫管理システムの基礎知識
●輸配送管理システムの基礎知識
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