社会基盤保全工学 ガイダンス 平成25年9月25日 岩城 一郎 シラバス-1 • 単位 2 • 授業の概要 <教育目標> (1)高度成長期に集中整備された社会基盤施設 (インフラ)の一斉老朽化時代に備え,インフラを適切に保全し長寿 命化させることの重要性を理解できる.(2)インフラの劣化に影響 を及ぼす主な要因について,主としてコンクリート構造物を例に挙 げ,その現象,機構,対策(補修・補強方法)を理解できる.(3)イ ンフラの維持管理の基本と主な内容・手順を理解できる.(4)コス ト最小化・平準化のもとでインフラの延命化を図るマネジメント手法 を理解できる. <授業の概要> はじめに,本科目の目的と意義を理解させるた め,全体概要を示す.次に,インフラの劣化に影響を及ぼす要因と して,コンクリート構造物の中性化,塩害,凍害,アルカリ骨材反応, 化学的侵食,疲労,ひび割れを取り上げ,その現象の把握,機構 の解明,対策の提案に関する講義を行う.さらに,インフラの維持 管理にあたっての基本とその主な内容・手順を教え,最後にコスト 最小化・平準化の下でインフラの延命化を図るインフラマネジメント 手法を理解する. シラバス-2 授業計画 1.序論(社会基盤保全工学概論) 2.中性化 3.塩害 4.凍害 5.アルカリ骨材反応 6.化学的侵食 7.疲労 8.ひび割れ 9.中間試験および解説 10.維持管理の基本 11.点検,計測・モニタリング 12.劣化予測,性能評価,対策(補修・補強) 13.インフラマネジメント概論(ライフサイクルコスト評価) 14.橋梁長寿命化に関する実践(陸奥テックコンサルタント高橋明彦氏) 15.期末試験および解説 シラバス-3 <受講にあたっての留意事項> 本科目の講義資料は下記URLに アップするため予習復習を欠かさないこと. <達成度評価の方法> 3回の小テスト(10点×3回=30点),中間 試験(40点),期末試験(30点)にて評価を行う.各教育目標に対す る成績評価の割合は,(1)約10%,(2)約50%,(3)約20%,(4)約20% <プログラムの達成目標と対応> この科目は土木工学科学習・ 教育目標のうち主として(D-1),付随して(F)の達成に寄与する. 授業を受ける前の準備学習等 • 本科目は構造材料学,コンクリート構造学の基礎知識に基づき 講義を行うため,これらの科目を履修しておくことが望ましい. 成績評価 • 中間試験(40%),期末試験(30%),小テスト(30%)を総合し,60点 以上を合格とする.出席率2/3以上を成績評価の前提とする. シラバス-4 教科書 • 川上洵,小野定,岩城一郎著:コンクリート構造物の力学 -解 析から維持管理まで-,技報堂出版 • 三浦尚著:土木材料学(改訂版),コロナ社 参考書 • A. M. Neville 著,三浦 尚 訳:ネビルのコンクリートバイブル, 技報堂出版 オフィスアワー • 月-金:9:30-18:00 ただし,出張等で不在の場合があるので, 事前に連絡を入れることが望ましい. 備考 • 講義資料や連絡事項は下記URLに掲載するため,情報収集を 怠らないこと. http://www.civil.ce.nihon-u.ac.jp/~concrete/index.html • 講義中の私語厳禁!!
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