社会基盤保全工学

社会基盤維持管理工学特論
2014年4月15日
岩城 一郎
シラバス-1
• 単位 2
• 授業の概要
<教育目標> (1)高度成長期に集中整備された社会基盤施設
(インフラ)の一斉老朽化時代に備え,インフラを適切に保全し長寿
命化させることの重要性を理解できる.(2)インフラの劣化に影響
を及ぼす主な要因について,主としてコンクリート構造物を例に挙
げ,その現象,機構,対策(補修・補強方法)を理解できる.(3)イ
ンフラの維持管理の基本と主な内容・手順を理解できる.(4)コス
ト最小化・平準化のもとでインフラの延命化を図るマネジメント手法
を理解できる.
<授業の概要> はじめに,本科目の目的と意義を理解させるた
め,全体概要を示す.次に,インフラの劣化に影響を及ぼす要因と
して,コンクリート構造物の中性化,塩害,凍害,アルカリシリカ反
応,化学的侵食,疲労,ひび割れを取り上げ,その現象の把握,
機構の解明,対策の提案に関する講義を行う.さらに,インフラの
維持管理にあたっての基本とその主な内容・手順を教え,最後に
コスト最小化・平準化の下でインフラの延命化を図るインフラマネ
ジメント手法を理解する.
シラバス-2
授業計画
1.序論(社会基盤維持管理工学概論)
2.中性化
3.塩害
4.凍害
5.アルカリシリカ反応
6.化学的侵食
7.疲労
8.ひび割れ
9.維持管理の基本
10.点検,計測・モニタリング
11.劣化予測,性能評価,対策(補修・補強)
12.ライフサイクルマネジメント概論
13.実践的橋梁維持管理(外部講師)
14.プレゼン
15.期末試験
シラバス-3
<受講にあたっての留意事項> 本科目の講義資料は下記URLに
アップするため予習復習を欠かさないこと.
<成績評価> 期末試験(50%)とプレゼン(50%)により評価し,60点
以上を合格とする.
<教科書>
川上洵,小野定,岩城一郎著:コンクリート構造物の力学 -解析
から維持管理まで-,技報堂出版
三浦尚著:土木材料学(改訂版),コロナ社
<参考書>
A. M. Neville 著,三浦 尚 訳:ネビルのコンクリートバイブル,技
報堂出版
<その他>
・毎回講義の後に講義の内容に関する小論文を課す.
・講義資料や連絡事項は下記URLに掲載するため,情報収集を怠
らないこと.http://www.civil.ce.nihon-u.ac.jp/~concrete/index.html