オンエンテーション・教科「情報」の概要 情報科教育法 1回目 2005/4/16 太田 剛 目次 1. 2. 3. 4. 教科「情報」の概要 1年間の授業について 特徴と教師に望まれること 前期の課題 1.教科「情報」の概要 数学とダブル免許の人はお得です。 新しい教科「情報」 平成15年度から高等学校で実施される普通教 科「情報A,B,C」 目標:すべての生徒に対し、情報社会に主体 的に対応するために社会人として必要な能力 と態度をそだてなければならない。 IT(情報技術)の授業ではない。 (この授業は情報科教員免許をとるために必要 な単位) 教科「情報」の学習目標 情報および情報技術を活用するための知 識と技能の修得を通して 情報活 用の 実戦力 情報の 科学的 な理解 ◎ ◎ 情報に関する科学的な見方や考え方を養 うとともに、 ◎ 社会の中で情報及び情報技術が果たして いる役割や影響を理解させ、 情報化の進展に主体的に対応できる能力 と態度を育てる。 情報社会 に 参画する 態度 ◎ ○ ○ ○ 学習指導要領の改訂と教科「情報」 改訂のポイント -今回の改訂の基本的なねらい- 平成10年7月の教育課程審議会答申を受けて, 完全学校週5日制の下で,「ゆとり」の中で「特色 ある教育」を展開し,幼児児童生徒に自ら学び自 ら考える[生きる力]を育成。 特に,次の点を重視。 (1) 豊かな人間性や社会性,国際社会に生きる日本 人としての自覚を育成すること。 (2) 自ら学び,自ら考える力を育成すること。 (3) ゆとりのある教育活動を展開する中で,基礎・基 本の確実な定着を図り,個性を生かす教育を充 実すること。 (4) 各学校が創意工夫を生かし特色ある教育,特色 ある学校づくりを進めること。 「総合的な学習の時間」、外国語教育、問題解決 能力、情報活用能力、開かれた学校、学区制度 廃止、絶対評価….. 太田の考える教科「情報」の2つの目的 グローバル化、情報化社会において、良い生 活を築く力をつける。 デジタルデバイド、グローバル化 => 能力格差の拡大。 新しい国の産業としてITの人材を育てるきっか けを作る。 => 自発的に行う人もいるが国の施策が必要。 マズローの欲求段階 1)生理的欲求:食欲や性欲及び俗にいう物欲・金銭欲 2)安全の欲求 : 3)親和の欲求 :他人と関りたい、他者と同じようにした い、集団に帰属したい 4)自我の欲求 :自分が集団から価値ある存在と認めら れ、尊敬されること 5)自己実現の欲求 :自分の能力、可能性を発揮し、創 造的活動や自己の成長を追求する ストレス best 20 1 配偶者の死 2 離婚 3 夫婦の別居 4 留置所などへの拘留 5 家族の死 6 ケガや病気 7 結婚 8 失業 9 婚姻上の和解 10 退職 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 家族の病気 妊娠 性の悩み 新しい家族が増える 転職 経済状態の変化 親友の死 職場の配置転換 夫婦ゲンカ 1万ドル以上の借金 2.1年間の授業について 今年の授業のテーマ 人生のサバイバルの道具としての「情報」 前期の授業 情報の授業を行うための基礎体力の育成 「情報」の授業の疑似体験 教科「情報」についての基礎知識 情報技術に関する基礎能力の獲得 「情報」の扱いに関する基礎能力の獲得 後期の授業 情報の授業を行うための教師としての能力の獲得 教育心理・IDに基づく授業設計、教材の作成 プロジェクト管理、評価などの能力の獲得 授業に必要な情報技術の能力の獲得 単位について きちんと授業に出ていて、試験・課題をやれば 、単位でます。 単位は簡単に出します。 高い評価を得たい人はかんばってください。 課題、ショートレポートの提出が評価の中心。 その他 授業サイト http://www.ceres.dti.ne.jp/~gohome/Rika2004 11/ メールアドレス [email protected] テキスト 文部省(2000)高等学校学習指導要領解説(情 報編),海隆堂出版(90円+税)。 3.特徴と教師に望まれること かなり大変です。 教科「情報」の特徴 いままで経験のない教科 技術進歩にあわせて流動性のある内容 他の教科、下位の学校との連動 情報を教える - コンピュータやインターネット を教えるのではない 幅広い内容、幅広い技術ベース 実習が多い。座学・講義ではない。 教科「情報」の特徴 例1 技術進歩にあわせて流動性のある内容 http://www.page.sannet.ne.jp/mnagai/msj/openmind.htm 「640Kもあれば、誰でも十分だろう。」 --- ビル・ゲイツ、1981 「恐らく世界中のコンピュータ市場の規模は、5台だろう。」 --- トーマス・ワトソン、IBM会長、1943 「家庭にコンピュータを欲しいと思う人などいる訳がない。」 -- ケン・オルソン、Digital Equipmentの創設者・社長・会長、 1977 教科「情報」の特徴 例2 他の教科、下位の学校との連動 教科「情報」の特徴 例3 情報を教える 教科「情報」の特徴 例4 実習が多い。座学・講義ではない。 教科「情報」の教員に要求されること (1)3年たつと教える内容・技術が変わる世界 (2) ベースと、変化を覚える能力 ・インターネット、コンピュータ技術 ・プログラミング技術 ・著作権、公開条例などの知識 ・コミュニケーション、交流 ・デザインやシステム設計 ・問題解決とプロジェクト能力 (3) 教師自身の「情報」能力と指導能力 × 記憶力 ○ 思考力 ○体で思える学習 参考:専門教科「情報」の共通分野科目 情報産業と社会 2~4 単位 情報化と社会 情報化を支える科学技術 情報と表現 2~4 単位 情報活用とメディア 情報活用の基礎 情報発信の基礎 モデル化とシミュ レーション 2~4 単位 モデル化とその解法 現象のモデル化とシミュレーション 課題研究 2~4 単位 調査、研究、実験 作品の制作 産業現場等における実習 職業資格の取得 情報実習 4~8 単位 基礎的な情報実習 システム設計・管理に関する実習 マルチメディアに関する実習 専門教科「情報」のシステム管理・運営分野科目 アルゴリズム 2~4 単位 数値計算の基礎 データの型とデータの構造 整列 探索 データベースの概要 情報システムの開 2~4 発 単位 情報システムの概要 情報システムの設計 ソフトウェアテスト 運用保守 ネットワークシス テム ネットワークの基礎 ネットワークの構築 ネットワークの運用と保守 ネットワークの安全対策 2~4 単位 専門教科「情報」のマルチメディア分野科目 コンピュータデザイ ン 2~4 単位 造形表現の基礎 コンピュータデザインの基礎 コンピュータデザインの基本要素 と構成 図形と画像の処理 2~4 単位 図形の表現 画像のデジタル化 画像の変換と合成 マルチメディア表現 2~6 単位 静止画の設計と表現 動画の設計と表現 音・音楽の設計と表現 作品制作 4.前期の課題 グループで相談しますが、課題作成 は個人ベースです。 (課題の提出内容に関しては、個人 情報の保護を考慮します) 前期課題 課題A群 A-1 家計簿をつけよう。 A-2 パソコンを買おう。作ろう。 A-3 おいしい料理を作ろう。 A-4 オークション、フリマに挑戦。 課題B群 B-1 健康的にダイエット. B-2 旅行計画を作ろう。 B-3 野菜を育てよう。 B-4 健康的に節約バトル。 A-1 概要 家計簿をつけよう。 家計簿をつける。 一ヶ月の家計簿の内容を検討し、その後お金 の使い方を改善する。 グループ: 家計簿の作り方、つけ方、お金の 使い方、見直し方法。 アウ ・家計の見直し計画。 トプッ ・家計の見直しの実践に対する成果。 ト 2ヶ月程度 A-2 パソコンを買おう。作ろう。 概要 各種情報を調べ、パソコンを購入、作成する。 グループ:各種情報交換、作成などの場合の 技術交換。トラブル相談。 アウ ・購入、自作のための検討資料。 トプッ ・実際の購入・自作の経過。 ト 2ヶ月程度 A-3 おいしい料理を作ろう。 概要 課題料理: チャーハン、餃子、八宝菜 グループ: 各種情報の交換、試食会。 アウ ・おいしり料理の作り方レポート。 トプッ ・試食会用料理の提供。 ト A-4 オークション、フリマに挑戦。 概要 オークション、フリマで実際に出品、購入する。 グループ: 情報の交換、フリマなどの共同出 品 アウ ・オークション、フリマでの売買方法。 トプッ ・実際の売買レポート ト 2ヶ月程度 B-1 健康的にダイエット. 概要 ダイエット計画のその実践 グループ: ダイエット方法の情報交換、実践状 況の確認。 アウ ・ダイエット計画。 トプッ ・計画に対する成果の差異の分析。 ト 3-4ヶ月程度 B-2 旅行計画を作ろう。 概要 国内旅行、海外短期留学、海外旅行の計画 のその実践 グループ: 旅行に関する情報交換、実践状況 の確認。 アウ ・旅行計画。 トプッ ・計画に対する実践の差異の分析。 ト 3-4ヶ月程度 B-3 野菜を育てよう。 概要 種、苗から野菜を育てる。 グループ: 野菜の育て方に対する情報交換。 試食会。 アウ ・野菜を育てる観察日記。ノウハウも含む。 トプッ 3-4ヶ月程度 ト B-4 健康的に節約バトル。 概要 テレビの1万円節約バトルの計画、実践。健康 的な食事とする。 グループ: 節約料理方法の情報交換、実践状 況の確認。 アウ ・節約バトル計画。 トプッ ・計画に対する成果の差異の分析。 ト 3-4ヶ月程度(実施は一ヶ月) B-2 旅行計画を作ろう。 概要 国内旅行、海外短期留学、海外旅行の計画 のその実践 グループ: 旅行に関する情報交換、実践状況 の確認。 アウ ・旅行計画。 トプッ ・計画に対する実践の差異の分析。 ト 3-4ヶ月程度 課題の決定 期限4/26 各自メールで選択する課題A,Bを送る。 オプション: この時各A,Bのそれぞれでいっしょに なりたい人を一名のみ指定することが可能。相 互了解のもと。 件名 理科大課題選択: 氏名 学籍番号 本文 課題A xxxxxxxxxxxxxxxxxxx 氏名 学籍番号 といっしょ希望 課題B xxxxxxxxxxxxxxxxxxx 氏名 学籍番号 といっしょ希望
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