単純接触効果に基づく聖地巡礼ツーリズムの確立

単純接触効果に基づく聖地巡礼ツーリズ
ムの確立
11-1-106-0061
今端 要
目的
これまでは観光地とは認識されていなかったある場所に、特
定の趣味趣向を持つ人々が集まり後発的に観光地として認定
されていく事例が多々あり、それが聖地巡礼と呼ばれる観光形
態である。本稿では聖地巡礼の起因と現状を考察するとともに、
単純接触効果に基づく検証を行い、効果的な観光資源の提案
方法を確立することを目的とする。
概要
単純接触効果という方法を用いた観光地の設定は聖地巡礼
というツーリズムの確立に於いて効果的なのかをいくつかの検
証をもとにして考察する。
単純接触効果とは
ある対象に繰り返し接触することで、肯定的な印象が強まると
いう現象。
↓
経営学部の教授の中では、他の教授より接触している川村先
生の方が肯定的な印象を抱きやすいということ。
聖地巡礼とは
宗教において重要な意味を持つ場所である聖地に赴く宗教的
な活動のこと。
↓
ドラマや映画、漫画やアニメ、小説などの舞台となった場所に
訪れ、実際にそのシーンや登場人物の行動などを追体験して
楽しむ観光形態。
・お遍路さん(四国八十八か所)
・新撰組
など
検証
ツーリズムを確立する上で単純接触効果を用いて観光場所
の設定を行えばより効果的な聖地巡礼ツーリズムの携帯が確
率出来るのではないか。
↓
実際に6人協力者を依頼して単純接触効果の検証を行う。
方法
映像作品を見せ、そのあとにその作品に出てきた場面と全く
関係ない写真を見せるという実験を毎週繰り返し行い、単純接
触効果に基づくものなのかを確かめる。
結果
単純接触効果は一定の周期で反復することによって、たとえ
長期記憶であっても作用する。
一定のリズムで反復したグループ①が一番単純接触効果が
働いていた。
グループ①
5
グループ②
3
グループ③
0
2
4
6
8
10
12
14
実践
実際にツーリズムを企画してみる。
課題
・実際のツーリズムには単純接触効果だけではあまり効果は得
られない。
・作品に出てきた回数が多い場所を観光場所に指定することは
効果がある
・そればかりだと単調なものになるので、作品の見どころのある
場所を入れるなど、飽きさせない工夫が必要。