水の話 水分子の特徴 小さい分子なのに常温で液体 O H H NH3やCH4と比較しても 水(液体)から氷(固体)になると 体積が大きくなる。 その理由は・・・ 水分子を作る結合:共有結合 共有結合:原子が電子をひとつずつ出し合う ● ● ● d- O ● ● → ●● → ●● 電気陰性度 F, O, N, Cl δー d+ ● ● ● O H H H δ+ δ+ 分極 δー δー O O H δ+ H δ+ δ+ δー O δー H δ+ 水素結合 H δ+ δー O H H δ+ H δ+ H δ+ H δ+ O H δ+ 気体になる場合には水素結合を切る必要 その分エネルギーが多く必要 → 沸点が高い 水素結合を保ったまま固体になる → すき間の大きな固体(氷)になる → 氷になると体積が大きくなる NaClが水に溶ける場合 Na+ Clδ+ δ+ δ+ H H H δー O δー δ+ δ+ H H δー O Na+ δー O O H δ+ H δ+ δ+ δ+ Cl- δ+ δ+ δー H δ+ H δー O H δ+ H O H H H δ+ δー O O H δ+ H δ+ δー 水の用途 農業用水・生活用水・工業用水 水の利用の約7割が農業用水 農業用水 食糧生産 もしも水が不足すると? 食料が生産できなくなる 水環境の保全はこの観点からも重要 水の用途 農業用水・生活用水・工業用水 使い終われば? 農業排水・生活排水・工業排水 それらによって起こる水環境への影響は? 重金属、有機物による汚染、富栄養化 排水との関係は? 重金属は工業排水 有機物・富栄養化は農業排水・生活排水 有機物は好気性微生物が、酸素を使って分解する。 CmHn + m+ 1 n O2 4 好気性微生物 有機物(よごれ)が多いと m CO2 分解するのに酸素が多く必要 酸素の少ない水になる 他の水生生物が住めなくなる 嫌気性微生物が働き出す 悪臭の原因 (硫化水素など) + n H2 O 2 重金属の処理:「キレート」を用いる キレートとは配位結合を利用したもの 配位結合:ひとつの原子が結合に必要な電子を2つとも出す ● ● N ● ● N M M キレート:2つ以上の配位結合で金属を挟み込む N N ● ● ⇒ N ● ● ● ● ● ● N M M 富栄養化 植物の生長に必要な元素: N、P → しかし・・・ 通常水の中に これらの元素は少ない 植物 プランクトンが増える N N P N P N P N N P P N P N 生活排水・農業廃水・畜産排水 などから、 N,Pを含む水が流れ込むと・・ 赤潮やアオコ 周辺の水環境悪化 富栄養化:あくまでも植物(プランクトン)の栄養 その水を人間が飲んでも栄養にはならない。 大気の話 地球上の大気: 窒素78%、酸素21%、アルゴン1%、水蒸気1% 、二酸化炭素0.036% 金星・火星の大気:ほぼ二酸化炭素 この違いは何か? 地球の大気の移り変わり 地球ができた頃の大気: 水蒸気・二酸化炭素 少しだけ窒素 地球が冷えて水蒸気が水になり海を形成 二酸化炭素 窒素 二酸化炭素が海に溶ける 窒素・二酸化炭素 光合成が始まる 窒素・酸素 大気の話 地球上の大気: 窒素78%、酸素21%、アルゴン1%、水蒸気1% 、二酸化炭素0.036% 大気中に人工的にそれ以外の物質が多く放出されると 大気環境問題が起こりうる。 大気の汚染:関連する3つの化学・物理的変化 Cm H n +(m+n/4 ) O2 m + CO 2 + n/2 H2 O 燃焼エネルギー(熱) 燃焼 熱 C m H n (液体 ) F Cl C F Cl C m H n(気体 ) 光 F Cl C ・ F 光によって結合が切れる ・C l ラジカル 3種類の反応と大気汚染現象との関連 酸性雨・地球温暖化・オゾン層破壊・光化学オキシダント
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