水から見る 科学技術と倫理

水から見る科学技術
11T0634U
倉島一輝
このテーマを選んだ理由
2011年3月23日 NHK
http://www.chromemusic.de/information/f
low-for-the-love-of-water-must-see/
http://ameblo.jp/ander-the-sky/day-20110323.html
人のからだと水
・成人の体の約60%が水
・一日に人間が必要な水の量は
2~2.5リットル
水は人にとって必要不可欠
http://www.water.city.nagoya.jp/intro/loha
s/kurashi/4-03.html
現代社会に横たわる水問題
• 1.失われていく淡水
• 2.水の汚染、清浄な水を得られない人々
• 3.企業による強力な水カルテル、水の独占
1.失われていく淡水
世界にある水
http://www.suntory.co.jp
人口の推移と水不足
2000年
2050年(推定)
総人口
90億人
総人口
60億人
40億人
水不足の人口
5億人
また水の需要も
年々増大している
1950年では1382k㎥
だったのが、
2000年では
3倍の3973k㎥、
2025年では
5235k㎥と推定される
世界の水利用の割合
世界の水の利用(2000年)
生活用水
10%
工業用水
21%
農業用水
69%
農業用水
工業用水
生活用水
淡水の減少の理由
・人口の増加
今後もどんどん増加
・気候変動
地球温暖化の影響など
・行き過ぎた灌漑による地下水の枯渇
・化学物質が多量に含まれる水や、工業廃水、原発に
よる放射能汚染された水は、そのままでは水サイクルに
戻すことはできない
科学技術
善?悪?
科学技術がもたらした弊害
これから歩む道
・灌漑手法の見直し
例 パイプの修理や節水できる方法
・農作物の品種改良
例 少ない水で多くの米が生産できる
・海水の淡水化
・水利用の明確なマネジメント
科学技術で改善させていくことができる!
2.水の汚染、清浄な水を得られな
い人々
浄水場の仕組み1
http://www.kwsa.or.jp/kids_story/kids_isehara_jo.html
浄水場の仕組み2
http://www.waterworks.metro.tokyo.jp/water/pp/hakken/h07.html
下水処理場の仕組み
http://www.city.hachioji.tokyo.jp/seikatsu/528/547/001826.html
世界の現状
・世界の3分の1以上が依然として不十分な公衆衛
生施設で暮らしている
・上下水道のような何らかの形の給水の恩恵を受
けられていない人が10億人以上おり、処理されて
いない河の水や井戸水を飲んでいる
・20億人以上の人々が水に関連する病気(コレラ、
腸チフス、マラリア、寄生虫病、下痢など)で苦しん
でおり、毎年170万人以上の人が汚水が原因でな
くなっている
汚染の原因
・未処理の工業廃水や農業用水
・人間や動物の排泄物
上下水道などの処理施設が適切な処理を
行えば改善できる!
インフラを設備する資金や技術がない貧しい国は
依然として存在
科学技術は必要!
3.企業による強力な水カルテル、
水の独占
貧困国への水道設備支援1
・貧困国への支援・融資は世界銀行を通して行われる
・世界銀行は新自由主義を掲げており、事業への融資
は民主化を推奨している
貧困国の腐敗した政府では事業を管理できないため
水道も例外ではない
水道民間市場に参入したのがスエズ社、
ヴェオリア社、RWEテムズ社などの水企業である
貧困国への水道設備支援2
・水企業は水道が設備されてない国に水道設備を導
入し、安全な水を提供する
・しかし水企業は利益を上げることが目的
・貧しい人は水道料金を支払うことができない
・依然として汚染された水を飲み続ける
貧困国は、巨大な水道企業の中の一社を受け入れるか
資金援助なしでいくかの選択に迫られる
これから歩む道
・水の公正(ウオーター・ジャスティス)
水の権利はどこにあるのかはっきりさせる
水企業は競争力を維持できない、公営化!
科学技術を扱うにも倫理が必要!
まとめ
・水という身近な問題にも科学技術が深くかか
わっている
・淡水の減少や水質汚染などは科学技術を用
いれば改善することができる
・しかし科学技術を用いて利益ばかりを追求し
てもいけない、倫理観や様々な観点から物事を
とらえる必要がある
ご清聴ありがとうございました