火山災害を考慮した 富士市内の避難所の分析 小山研究室 総合科学2年 3071-6015 佐藤紫帆 研究目的 富士山のハザードマップでは火山災害である融雪型火 山泥流について、その危険性の割に細かく検討されて はいない。 被害を受ける可能性が高い富士市の避難所の調査をおこない、 問題点を分析する 研究方法 富士市版ハザードマップにあるすべての避難所を 現地調査し、各避難所の状況を調査 融雪型火山泥流の危険性に着目し、特に河川 との関係に重点をおいて現地調査を行う 調査結果と航空写真、地理情報システムGIS(ArcGIS9.1(ESRI 社)を使って考察を行う 1 ハザードマップとは 噴火が発生したらどの地域にいかなる危険が及ぶのか、また この図を元にして住民が「いつどのように行動するべきか」を 指示した地図 富士山ハザードマップ検討委員会2004年 避難所や被害が及ぶ地域の表示 火山防災に関する知識 融雪型火山泥流とは 火山噴火の際に山の上につもった雪が噴火の 熱で一気に溶け、火山灰や細かい岩石等と混 ざり合い流れ出すもの 水分が多いので流れが早く、時速30km ~60kmになる 谷や川を伝って広範囲に流下し、平野部 で氾濫する 群馬県土整備局砂防課webページより 3 結果① 施設名 伝法小学校 富士市立神戸小学校 富士市立青葉台小学校 柏原保育園 須津中学校 須津小学校 東中学校 市立吉原商業高校 吉永第二小学校 勢辻青少年の家跡地 富士市立大淵中学校 富士第一小学校 富士見高等学校 富士高等学校 富士中央小学校 田子浦中学校 富士市立岩松小学校 岩松中学校 鷹岡小学校 富士市立鷹丘中学校 富士市立岳陽中学校 河川の名称 伝法沢川 滝川 松原川 昭和放水路 須津川 須津川 春山川 赤渕川 赤渕川 赤渕川 伝法沢川 下堀川 富士早川 下堀川 潤井川 下堀川 潤井川 潤井川 凡夫川 凡夫川 伝法沢川 河床から床まで 川幅 の高さ 9.5m 6m 15m 5m 2m 5m 15m 10m以上 10m 8m 8m 8m 6m 7.5m 10m以上 10m以上 10m以上 10m以上 6m 5.5m 9.5m 9m 3m 3.5m 2.5m 7m 3m 3.5m 10m以上 10m以上 2m 10m 10m 5m 10m 5m 4m 2.5m 8m 3m 5m 2m 深さ 9m 2.5m 1m 10m 10m 10m 5m 3m 3m 3m 6m 1m 2m 2m 5m 1m 5m 5m 2m 8m 3m 河川との距離 50m程度 50m以内 50m以内 隣接 隣接 隣接 ほぼ隣接 50m程度 50m以内 50m程度 隣接 隣接 隣接 ほぼ隣接 隣接 隣接 50m程度 隣接 隣接 50m程度 50m程度 全避難所のうち21の施設が河川に隣接 しており、さらにその中の6施設は河川の 曲がり角に近いので融雪型火山泥流の 被害にあう可能性が高い 結果② 人口密度の 割に避難所が少 ない地域もあり、 避難所の分布に も問題がある 浮島地区 元吉原地区 5
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