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重症心身障がい児者地域ケアシステム整備事業
<<在宅重度障がい児(者)介護手当>>
【趣 旨】
介護者の負担の軽減を図り、重度障がい児者の福祉の増進に資するために昭和
49年度に創設。月額1万円を支給。
制度創設時、障がい福祉サービス基盤が十分に整備されていなかったため、立案
されたと推測。
【対象者】2,013人(平成25年4月時点)
身体障害者手帳(1級・2級)及び療育手帳(A)を交付された障がい児者(重症心
身障がい児者)のうち、日常生活において基本的な動作が困難であるため個別な指
導及び介護を必要とする者
【財政構造改革プラン】「より有効な事業への組替えを検討」
【手当受給者に対するアンケート調査結果(H25.4実施)】
・手当の使途:介護用消耗品 32%、福祉サービス利用料 18% 等
・希望するサービス:短期入所 20% 、生活介護(日中の居場所) 15% 等
【見直しについて】
・今後、消費税8%(26年4月)、状況に応じて10%(27年10月)の導入も
考慮し、最も弱い立場の者に対してしわ寄せがいかないように、障がい福祉
サービス基盤が充実された段階で手当のあり方を検討。
≪大阪府の重症心身障がい児者への支援状況≫
・人口10万人あたりの重症心身障がい児施設の定員が全国ワースト5位
・ワースト1位~4位の県については、短期入所助成事業を実施しているが、
大阪府は未実施
⇒上記アンケート調査では短期入所の充実へのニーズが医療的ケアの有無や
介護者の年齢層に関わらず最も高い結果となっている
≪重症心身障がい児者地域ケアシステム検討部会からの提言≫
医療的ケアが必要な重症心身障がい児者の地域生活を支えるための取り組むべき
課題。
Ⅰ ライフステージに応じた一貫した相談支援体制の整備
Ⅱ 医療と介護の連携強化
Ⅲ 障がい福祉サービス等の充実強化
医療的ケアの有無に関わらず、重症心身障がい児者が必要なサービスを活用し
地域生活を送ることができるよう、地域ケアシステムの構築が必要
(今後、取り組むべき方向性)
①高度医療に対応できる医療型短期入所事業の整備
②必要なサービスに繋ぐためのネットワーク構築とコーディネート機能の充
26年度要求額:17,185千円 ( うち一般財源:17,185千円 )
1.医療型短期入所整備促進事業
H26:12,400千円 H27:36,200千円
医療型短期入所整備の必要性
人工呼吸器管理が必要な重症心身障がい児者の受入れが可能な短期入所事業所が府
内には殆どなく(フェニックス、ベルデさかいの2か所のみ)高度な医療的ケアへの対応
が脆弱なため、医療機関が実施する医療型短期入所事業所の整備が必要。
医療型短期入所の整備促進
・医療機関が空床ベットを活用して短期入所事業を実施し、医療的ケアが必要な重
症心身障がい児者を受入れた場合に、経費の一部を助成。
・短期入所報酬と入院診療報酬との差額相当額を補てん
初度設備(初年度のみ)500千円
差額補てん(年間)5,700千円/3床分(1圏域あたり)
・H26年度 2圏域(三島、南河内)
H27年度 6圏域(三島、南河内、豊能、北河内、中河内、泉州)
2.ケアコーディネート研究事業
H26:4,785千円 H27:23,925千円
地域ケアシステム整備の必要性
重症心身障がい児者地域ケアシステムには、医療・福祉・保健など様々な分野をつ
なぐネットワークが必要であり、個別ケア会議を支えるための、市町村域や2次医
療圏域での重層的なケアシステムの整備が必要。
ステージ3
地域ケアシステム整備体制促進
保健所・子ども家庭センター・
・H26年度は1圏域でモデル事業を実施
地域生活支援センター・基幹病
市町村域と2次医療圏域での地域ケアシステムを
構築し、当事者の状況把握やニーズ調査などを行 院など
い、地域ケアシステム構築のノウハウや、状況把
ステージ2
握の方法、有効かつ効率的な情報発信の方法など
市町村・基幹相談支援セン
を研究する。
ター・教育委員会・保健セ
・H27年度は研究成果を受けて府内全域で実施
ンター・地域病院など
ステージ1
個別の事例について支援方法や支援者
の情報共有を行う
ステージ2
援護の実施者である市町村が当事者の
状況やニーズを把握する
ステージ3
2次医療圏域のネットワークを構築し
市町村域での地域ケアシステムを専門
的な立場から支援を行う
ステージ1
福祉サービス事
業所・訪問看護
など
当事者