小次郎講師秘伝のチャート分析第24回

小次郎講師秘伝のチャート分析第24回
「移動平均線大循環分析」
12時間目
===世界一わかりやすいテクニカル指標の本格解説===
皆さん、こんにちは、小次郎講師です。
助手のムサシです。
本日は大循環分析の12回目。
さまざまな場面で使える大循環分析を解説していきたい。
よろしくお願いします。
【1、押し目買い・戻り売りのパターン】
ステージの変化にはパターンがある。
このパターンを覚えることが大事。
パターンとは?
その代表例が押し目、戻し。
押し目はステージ1→ステージ2→ステージ1というパターン、戻しは
ステージ4→ステージ5→ステージ4というパターン。
【押し目買いパターン】
ステージ1→ステージ2→ステージ1
【戻り売りパターン】
ステージ4→ステージ5→ステージ4
なるほど。
このパターンはすごく多いので、
ステージ1から2へ変化したときはまた1に戻る可能性があるのでは?
ということをチェックする必要がある。
ステージ4から5へ変化したときも同様。
そのときの仕掛け時は?
基本は押し目買いならステージ2からステージ1に戻ったとき。
このとき、3本の線が右肩上がりであることが条件。
戻り売りならステージ5からステージ4に戻ったとき。
やはり3本の線が右肩下がりであることが条件。
【押し目買いの仕掛け時】
ステージ2からステージ1へ戻って、3本の線が右肩上がりであること
を確認して仕掛ける。
【戻り売りの仕掛け時】
ステージ5からステージ4へ戻って、3本の線が右肩下がりであること
を確認して仕掛ける。
なるほど。ということはやっぱりステージ1で3本の線が右肩上がりな
ら買う、ステージ4で3本の線が右肩下がりなら買うという通常の仕掛
けと同じですね。
基本はそうだが、ここでもワンテンポ早く仕掛けられるかどうかがポイ
ント。
買いの早仕掛け(&試し玉)はステージ6やステージ5で行うと解説し
たが、押し目買いではステージ2で仕掛けることになる。
なるほど、ステージ2のうちに買いを仕掛けるというパターンがあるん
ですね。
そのときに大事なのは3本の線の間隔と傾き。中期と長期の間隔が広く3
本とも右肩上がりであれば早仕掛けの条件がそろう。
ということは上記のケースでは、ステージ2のうちに買いで仕掛けてい
いわけですね?
そういうことだ。
もちろん、ワンテンポ早く仕掛けるときには失敗がそれなりにあるとい
うことを覚悟の上で仕掛けていくのだということを忘れないように。
戻り売りのときはこの逆で、ステージ5で売りを早仕掛け(&試し玉)
ということがあるわけですね。
そういうこと。
【2、もみあい放れのパターン】
今度はもみあい中の大循環分析の使い方。
もみあい中にもステージ1になったり、ステージ4になったりする。
しますね。
そして、そのもみあいの中でもトレンド系指標の買いシグナル売りシグ
ナルが出てくる。
出ます。でも、もみあい相場だとほとんど失敗に終わってしまいます。
ということで、トレンド系の指標を使うなら、もみあい相場でのシグナ
ルは注意が必要。
ところで、もみあい相場かもみあい相場でないかはどう見きわめるんで
すか?
中期と長期の線に注目すればいい。
その二つの線の間隔が狭くて横ばい状態のときはもみあい。
逆にその二つの間隔が広くて傾きがあるときはトレンド状態。
【もみあい相場の見分け方】
もみあい=中期の線と長期の線の間隔が狭くて横ばい。
トレンド=中期の線と長期の線の間隔が広くて傾きがある。
確かにもみあい相場では3本の線が横ばいで絡み合ってますね。
もみあい相場で取ろうとしても取れる幅は少なく、リスクは大きい。
もみあい相場を発見したらもみあい放れを虎視眈々と狙うことが大事。
どんなもみあい相場もいずれ終わりますからね。
そう。そして、もみあいの終了が新たなトレンドの発生となる。
もみあい放れを発見することが大事。
もみあい放れの見つけ方ってありますか?
大循環分析を使ったもみあい放れの見つけ方を教えよう。
お願いします。
もみあい相場の中にもステージの変化はある。
当然ですね。もみあい相場の中でも短期・中期・長期の線は上に行った
り下に行ったりしますからね。
つまり6つのステージがもみあい相場の中で出現する。
その中で注目はやはりステージ1とステージ4。
その他は無視していいんですね?
無視していい。
もみあい放れになる可能性があるのはステージ1かステージ4のときの
み。ステージ1で上放れる、ステージ4で下放れる、そこに注目する。
でも、ステージ1でも上放れない、ステージ4でも下放れないときもあ
りますよね?
もちろん。私が言ったのは、「もみあい放れの可能性があるのはステー
ジ1かステージ4のときのみ」ということ。
ステージ1やステージ4なら必ずもみあい放れがあるということではな
い。
では、とりあえず、ステージ2・3,ステージ5・6は無視して、ステ
ージ1とステージ4だけに注目することにします。
それだけで、随分余裕が出来ると思うぞ。
ですね。でも、ステージ1やステージ4でどうやって放れを発見するか
を教えてください。
実はここも考え方は同じ
ステージ1で3本の線が右肩上がり、これがもみあい上放れのサイン。
ステージ4で3本の線が右肩下がり、これがもみあい下放れのサイン。
特に線と線の間隔に注目。
もみあい継続ならステージ1や4になったとしてもすぐに間隔が縮小し
ていく。ところがもみあい放れなら間隔がどんどん広がっていく。
これがもみあい放れの特徴。
なるほど。大循環分析はもみあいでも使えるんですね。
ということで本日は「押し目買い・戻り売り」「もみあい放れ」の大循
環分析の使い方を解説した。
本日はここまで。
ありがとうございました。