17章 構築主義的アプローチ *構築主義:社会は人々の認識作用、構成物として ある←本質主義との対比:フェミニズム 生物学的性 *家族は概念である 例:父を要しない家族(機能不 全家族というには余りにも多い、虐待する親) *構築主義では擬制的親子関係も家族と見なす ←行き過ぎではないか? 歴史的概念の軽視? *家族への評価:医者、裁判官、保護司それぞれ ←家族とはこうあるべきと明確に言えないアメリカ社 会の苦悩が心理療法にも現れる(反動としての保守 的家族復権主義 promise keepers等) 17章 構築主義的アプローチ 2 • *Brief Family Therapy Center 問題解決の鍵は 当事者が一番知っている;支援することで、解決後 の状態を作り上げていく;solution focused therapy, narrative therapy • 構築主義の強み:真理、科学による権力への反駁 • 弱み:価値評価としての多元主義(社会秩序をどう やって維持するのか→個人の自覚しかない→個人 の自覚を形成する規範、文化等々を解体) • セラピスト/医者の役割は何か?よき隣人?→生理 学・脳科学との葛藤:薬物療法 例:鬱 擬態うつ 18章 計量社会学的アプローチ • 悉皆調査 ー全国標本 • 標本調査ー無作為抽出標本ー局所標本 大、小 • 有意抽出標本(仮説発見にのみむく) • 仮説を検討するためには、無作為抽出標本による 代表性の確保が肝心、その次に分析の信頼性 • 小規模局所標本よりは、大規模アーカイブ利用 • アーカイブとしてSSM、家族社会学会の全国調査 • 尺度構成(家族満足度ー結婚満足度等意識間の重 複への配慮、反応の多様性に配慮した尺度化の工 夫) 満足って何?状態からの推測か、主観か? 19章 事例研究的アプローチ • 研究:記述→説明→予測→操作(自然科学のみ可 能、人間や社会相手では限界あり) • 事例研究の問題点への反駁: • 1サンプルの代表性(もとより特定事例であり、一般 的・平均的事柄を語らない) • 2データの主観性(主観が社会を作るのは常識、 誤った想念すら歴史を作る、それ自体が対象) • 3データの信頼性(聞き取りでも、標本調査でも嘘は 混じる。嘘を見抜くには関係を継続する事例研究の 方がよい点もある。数を集めて平均を取るのも可。) 19章 事例研究的アプローチ 2 • 4分析の主観性(基準を明確化した上での解釈の複 数性か斉一性か。法律論などは絞られる。) • 事例分析の実例: • 事実としてのデータ 多様な解釈・説明可能 • 解釈枠組みの構成と採用←経験・学習により • 一つの物語的説明を、社会的地位、役割に応じて 行う(審判、裁判ではそれを比較検討する) • 事例研究、標本調査ともに、説得力のある説明は、 分析の精密さときれによる 経験と学習
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