顔の湿疹様病変 を 治すに あたって 鳴海クリニック院長 鳴海淳郎 中高年女性の顔の湿疹様病変 100例 について 3つのポイントより分析 アトピー鑑別試験 MED測定(光線過敏性の有無) ブロンカスマ皮内反応 アレルギー鑑別試験 総lgE ファディアトープ (検査結果) 総lgE ファディアトープ 高値 高値 低値 低値 陽性 陰性 陽性 陰性 のア明 疑トら いピか ーに 性 疾 患 ア植 レ物 ル性 ギ ー の 疑 い ア吸 レ入 ル性 ギ ー の 疑 い 植( 内非 物因 性性ア ア気ト レ ル管ピ ギ支ー ー喘 の息 疑な いど ) 光線過敏性テスト 最小紅斑量(MED)の測定 東芝 DERMARAY ・ UV-B を使用 照射条件 ランプ下面からの距離; 20cm 照射時間 ;30秒~1分~1分30秒~2分~ 5分 24時間後に判定 MED ・・・ 正常 1分半 以上 ・・・ 過敏症の場合 30 ~ 60秒 MED症例(正常例) MED症例(過敏症例) MED症例(正常例と過敏症例) ブロンカスマ・ベルナ について 1965年に開発された免疫療法剤 ブロンカスマベルナは、1管(1ml)中に下記の成分・分量を含有する 死菌(菌体及びその自家融解物)浮遊液である 肺炎球菌(Ⅰ・Ⅱ・Ⅲ型、配合割合 1:1:1) 50×106 個 連鎖球菌 40 〃 500 〃 カタルナイセリア 60 〃 四連球菌 20 〃 250 〃 肺炎桿菌 40 〃 インフルエンザ菌 40 〃 ブドウ球菌(レモン色・黄色・白色ブドウ球菌、配合割合 1:1:1) 緑濃菌 製品特性 1.上気道常在菌を含む多種死菌ワクチン 2.特異的作用(blocking antibodyの産生)と非特異的作用 (宿主の感染抵抗性増大)を有する 3.鼻アレルギー、気管支喘息に対応して、特に有効 ブロンカスマ・ベルナ皮内反応 ブロンカスマ・ベルナ 10倍希釈液 0.02ml を 患者、前腕屈側に皮内注射 24時間後、局所の発赤を測定 判定基準・・・10mm以上 を 陽性 「にきび」患者(100例)において 慢性感染症(扁桃肥大など)を合併する症例 30例 平均・・・ 11.3mm 感染症を合併しない症例 70例 平均・・・ 11.1mm 63 歳女性 アトピー鑑別試験(-) 光線過敏性(+) ブロンカスマ反応(+) 49歳女性 アトピー鑑別試験(-)光線過敏性(+) ブロンカスマ反応(+) 64歳 女性 アトピー鑑別試験(+) 光線過敏性(+) ブロンカスマ反応(+) 最近2年間に経験した [ 顔面湿疹 ] 中高年女性100例の分析 アトピー鑑別試験 陽性 光線過敏性 陽性 ブロンカスマ反応 陽性 40歳台 (22例) 12例 (54.5%) 22例 (100.0%) 18例 (81.8%) 50歳台 (35例) 14例 (40.0%) 30例 (85.7%) 27例 (77.1%) 60歳台 (22例) 10例 (45.5%) 21例 (95.5%) 19例 (86.4%) 70歳台 (21例) 3例 (14.3%) 21例 (100.0%) 16例 (76.2%) 39例 94例 80例 39.0% 94.0% 80.0% 計 100例 ま と め 以上の結果から推測されることは、 最近 光線過敏症の人が増えているの ではないかということである。 従って、これを日常の診療に生かし、顔 に湿疹様病変を有する患者の診療にあ たっては,常にこれを念頭において治療 にあたることが大切と思われる。 紫外線と皮膚 近年、オゾン層の破壊が問題になっている。 オゾン層の厚さが1%減少すると、 太陽光線の中でとくに皮膚に悪影響を及ぼ すベータ紫外線量は2%増加し、皮膚がん は平均2%増えると言われている。 最近、皮膚がんは増えつつあり、アメリカで は過去20年間に2.6~3.1倍増えており日 本でも、この15年間に2倍以上増えている という。
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