大垣徳洲会病院臨床工学科 201４年１月初めまして大垣徳洲会病院臨床工学科より発行の“Medical partners”です。医療機器の使い方、注意点、豆知識を全国で起きた医療事故を踏まえて掲載し、皆様のお仕事のお役に立てればと思っています。シリンジポンプ今月の特集はです。テルモ社製 TEー331 シリンジポンプシリンジ・ｍｌランプクランプシリンジの大きさが表示されます。クラッチスリットシリンジをセットするシリンジを固定します。際に使用します。バッテリーランプシリンジの大きさを認識します。スライダーのフックスライダー３個点灯十分に充電されています。開始するとシリンジの押し子を押して送液を１個点灯行います。残量が残り少なくなっています。電源表示ランプ AC電源が接続されている時点灯します。動作インジケーター緑色回転点灯中：開始中電源ボタン電源ON・OFFは長押しします。赤色の点滅：警報発生による停止中設定ダイアル流量（予定量）等の設定に使用します。本体手前に回す：数値が減る。本体背面に回す：数値が増える。緑色と赤色の交互点滅：スタンバイモード中 P1 閉塞アラーム設定表示液晶表示部表示切替スイッチ当院のポンプは「M」で設定されています。流量・積算量を表示します。流量・積算の表示を切り替える際に使用します。消音・停止スイッチ押し子/クラッチ警報ランプシリンジが正しく装着されていない場合に点灯します。早送りスイッチ開始スイッチ１電源を入れます。電源ボタンを長押しします。シリンジが正しくセット２シリンジをセットします。されていない場合（押し子が確実にセットされている事を確認します。）３早送りボタンを押しルート内を満たします。押し子の外れやクラッチ（押し子の微妙な遊び部分をなくします。）が外れた場合４患者回路に接続します。輸液ラインが詰まった５積算クリアボタンを長押し積算を０にします。場合６流量を設定ダイアルで設定する。７開始ボタンを押し開始します。（動作インジケーターが緑色の回転点灯していることを確認します。）シリンジ内の薬液量が少なくなった場合バッテリー残量が少なくなった場合 P2 ＜＜サイフォニング現象＞＞シリンジの押し子が固定されていない時、シリンジポンプの位置が患者より高い位置にあると、高低落差で薬液が過剰送液されてしまいます。これをサイフォニング現象といいます。＜アラームに頼らない＞シリンジポンプには過負荷アラームの機能があります。しかしながらシリンジポンプを使用して送液する薬剤は少ない量でとっても重要な働きをするものばかりシリンジポンプの取り扱いによる事故を防ぐです。（循環作動薬など）実際に血圧低下で訪室したところシリン ①ポンプにシリンジが正しく装着されていますか？シリンジとシリンジポンプが密着していないと正しく送液されない場合があります。ジポンプからのルートが止まっているところが発見される。という事例がありました。なぜアラームが鳴らなかったかというとシリンジポンプからの流量が微量 ②「押し子」のセットは確実ですか？な為に閉塞が生じていてもアラームが発「押し子」がフックから外れていた場合サイフォニングまたは逆流が発生し生するまでに時間がかかるのです。ます。「押し子」のセットは確実に行いましょう。多くの病院では閉塞アラームの設定は ③コンセントの差し込み、バッテリーは十分ですか？「Middle」で設定されますが、１ｍｌ/ｈ通常使用する際は必ずAC電源コードをコンセントに差し込みましょう。バッで開始すると93.8分かかるというデータテリーは停電時の備えや移動に使用するもです。があります。たとえLOWに設定したとしても69.7分もかかってしまうのです。 ④流量は正しいですか？流量設定時の小数点や桁数の間違え、流量と積算量の表示切替の見間違え等の結果過剰送液や過少送液の事故が発生しています。もう一度チェックしてスタート！お問い合わせ先２０１４年１月号＜＜ちょっと豆知識＞＞シリンジポンプのTE-331Sでは停止ボタンを押しながら側面にあるダイアルを回すと投与流量をあげる速度が速くなります。シリンジポンプでは持続投与量が時間当たりとても少ないので使わないと思いますが、こんな豆知識もあります。臨床工学科内線２０３８制作・編集担当中野路子清水慎太郎坂口耕一郎 ‘’Medical partners‘’が医療機器と職員を繋げます！ P3