情報工学専攻 中村 遼 NモードとLモードの接続時間及び消費電力 をシミュレーションにより計算し、比較すること により、どのタイミングでモードを切り替えるの が良いかを見る Network Simulator ns-3を用いて, 以下のシミュレーションを行った. シミュレーション1 Nモードにおける接続時間及び消費電力の計測 シミュレーション2 Lモードにおける接続時間及び消費電力の計測 準拠規格:802.11b-1Mbps APはブリッジとして設定 ビーコン送信間隔:100[msec] ビーコン送信時間: 0.608[msec] アンテナ送信出力:20[dBm]=100[mW] 無線インターフェースの消費電力 (CG-WLIPCI54AG2参照) 送信時:2.8[W] 受信時:1.8[W] APのスタティック消費電力 = 2.8*0.608/100+1.8*(1-0.608/100)=1.806[W] APの消費電力量[mJ] = 1[W]<送信時-受信時> * 送信duration[msec] y 192.168.0.1/24 40 AP7 00:00:00:00:00:07 AP8 00:00:00:00:00:08 AP9 00:00:00:00:00:09 STA 00:00:00:00:00:0a 20 AP4 00:00:00:00:00:04 AP1 0 00:00:00:00:00:01 AP5 00:00:00:00:00:05 AP2 20 00:00:00:00:00:02 APの配置座標を左図のようにと る STAは左図の黄色の範囲内の 任意の場所に現れるものとする AP6 00:00:00:00:00:06 AP3 40 00:00:00:00:00:03 単位[m] 端末が最初にビーコンを受信し てから、接続要求を受信するま での時間を計測した x 接続時間 スタティック消費電力 1.470[msec] (※ 混線具合により大幅に変化する) + 認証時間 1.806[W] * 9 = 16.254[W] 接続に要する消費電力量 0.82[mJ] y 40 192.168.0.1/24 AP7 00:00:00:00:00:07 BQ3 AP8 00:00:00:00:00:08 AP9 00:00:00:00:00:09 (5.4, 34.6) 00:00:00:00:00:0c 00:00:00:00:00:0b BQ2 (40,25.4) 20 AP5 AP4 00:00:00:00:00:04 00:00:00:00:00:05 AP6 00:00:00:00:00:06 AP1 0 00:00:00:00:00:01 00:00:00:00:00:0a BQ1 AP2 (14.6,0) 20 00:00:00:00:00:02 STA 00:00:00:00:00:0d AP3 40 00:00:00:00:00:03 x 単位[m] APの配置座標を左図のよう にとる BQが作る正三角形の中心 = 部屋の中心(20,20) になるようにBQを設定 STAは左図の黄色の範囲内 の任意の場所に現れるものと する STAの推定位置に最も近い APを起動する 接続時間 スタティック消費電力 101.480[msec]+認証時間 1.806[W] * (3+起動しているAPの数)[W] 接続に要する消費電力量 1.12[mJ] Nモードに比べ,Lモードでは約100msec長い接続 時間が必要となった.これは一般的にAssociation 要求のタイムアウト期間が100msecに定められてい るためである. しかし,実際には接続時間には認証時間(WPA認 証で約500msec)も加算する必要があるため,大きな 違いとはならない 一つの端末が接続に要する消費電力量は,Nモー ドで0.82mJ, Lモードで1.12mJとなった これに対して,1つのAP(またはBQ)のスタティック消 費電力1.806[W]と非常に大きいので,起動している APの数に応じてモードを変更する必要がある 今回の実験では,6個以上のAPが起動したときにN モードに切り替える必要がある AP間の距離をaとしたとき AP7 AP8 AP9 BQ3 BQ2 AP5 AP4 AP6 (√6)a (3√2-√6)a AP1 BQ1 AP2 AP3 今回の実験ではAPの 設置間隔を20mとした. BQの設置間隔は約 36mとなる. この部屋内を全てカ バーするためには、BQ は49mの通信範囲を確 保する必要がある 今後はスループットも考 慮に入れて、設置間隔 を変更する必要がある 建物の構造やユーザの分布・時間帯を考慮し て削減できうる電気料を決定する.またどのよ うに運用すればよいか. 例えば50%削減を目標に考えた場合 夜9時から朝7時までAPを止めた場合42%減 残り8%を日中でどのようにして削減するか 数値目標で y 20 STA3 AP 10 STA1 STA2 0 10 APの配置座標を左図のようにと る STAは左図の黄色の範囲内の 任意の場所に現れるものとする 目的:APへの同時接続者の数を 増やすことで,混線における STAの接続時間の最大値を見 積もる 20 単位[m] x 接続に要する時間 (最大値)[μsec] STAの数 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 1470 4074 5938 7462 9846 12744 14273 16598 18356 19566 Nモードに比べてLモードの方が 一つのAP(BQ)に端末が集中し易い
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