山田和彦、廣谷智成、安部隆士(ISAS/JAXA)、秋田大輔、佐藤英司、石田智樹、古川宗孝(東大院) 鈴木宏二郎(東大新領域)、堤裕樹、若月一彦(東海大学)、鳴海智博、桜井晃(九州大学) 松坂幸彦、山上隆正、斎藤芳隆、井筒直樹、福家英之、並木道義、瀬尾基治、鳥海道彦、飯嶋一征(ISAS/JAXA) BACKGROUND フレア型柔構造エアロシェ ル シンプルかつ安全なカプセル型の大気突入、回収システムの開発 従来型システム 提案するシステム アブレータや高温材 料で1500℃以上にも なる高温環境に 大気突入前に大面 積のエアロシェルを 展開し、空力加熱を 耐える 避ける パラシュートを展開し、 減速して軟着陸 APPLLO の時代から採用されている MUSES-C, USERS などでも実用 打ち上げ時はエアロ シェルをカプセルの背 後にコンパクトに収納 低弾道係数を利して、 そのまま緩降下&軟着陸 (+海上浮揚) 高温環境にさらされない →安全 大気圏突入前に展開完了 →信頼性上昇 収納状態 突入前に展開 再突入状態(展開状態) Preliminary Study & Preparation for Flight Test (since 2000) 風洞試験 スケールモデルを用いて、フレア型柔構造 機体の空力安定と空力性能を風洞実験 (超音速~低速)により計測 マッハ数1.3~0.3(左上→右下)における柔構造機体 周りの流れのシュリーレン可視化写真 飛行試験にむけた準備 数値解析 CFD(数値流体力学), 多粒子系膜モデルな どを用いて、柔構造体の高速流中での挙動 や空力特性を解析する手法を確立 CFDと多粒子系膜モデルによる 柔構造体周りの流れ解析の例 多粒子系膜モデルを用いた フレア型膜面の形状解析の例 展開機構の開発 地上展開実証試験 フライト機体の製作 カプセル部の環境試験の様子 フライト試験に先立って行ったエアロシェルの地上展開試験 Flight Performance Demonstration (carried out in 2004) 実機サイズの展開型柔構造機体の開発、製作、展開実証 柔構造機体の自由飛行環境下における安定飛行の実証 遷音速~低速領域での柔構造機体の変形と飛行特性の把握 実験成果 マッハ数 vs 抵抗係数 1.5 画像による機体の安定飛行を確認 加速度データなどにより事前に予測したとおり の減速性能を発揮したことを確認 Transonic WT Low Speed WT Flight Data 1.4 1.3 Drag coefficient 実験目的 三陸大気球観測所にて放球 直前の機体の様子(右)、フラ イト機体外観(下) 1.2 フライトデータ 1.1 1 風洞試験 0.9 気球側から撮影した切離し直後の機体(左) 0.8 飛行中の機体から撮影した柔構造エアロシェルの様子(中) 0 フライトデータから得た抵抗係数とマッハ数の関係と風洞試験結果の比較(右) 0.2 0.4 0.6 Mach Number Deployment Performance and Recovery demonstration (planned in 2006) 2004年の試験成果を踏まえて、改良型柔構造エアロシェルを開発し、 2006年度の気球実験にて、その飛行実証試験を予定している。 技術的挑戦 柔構造エアロシェルに、空力加熱低減効果に加え、十分な緩降下、軟着陸、 海上での浮揚の能力をもたせ、大気突入回収システムの簡素化、信頼性向 上を目指す。 フレア型柔構造エアロシェルのフレームとして、2004年度の機体で採 用した展開型剛体枠に加え、インフレータブル構造を組み合わせたハ イブリッド型の外枠の開発。(着水後はインフレータブル部がフロートと して機能する) 実験目的 柔構造エアロシェルの高真空、無重量環境での展開実証 緩降下、軟着陸に十分な大きさの柔構造エアロシェルの開発と飛行実証 実験機体の確実な回収 0.8 2006年度の気球実験シークエンス案 1 1.2 1.4
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