心理学研究法I 第2回講義

第7回授業(5/26)での学習目標
 1.2.3 完全無作為化要因デザインと交
互作
用の考え方
完全無作為化要因デザインデータ
B1
A/B
…
YI11
Y1J1
…
A1
…
…
Y11K
:
:
Y1JK
…
YI11
AI
BJ
:
Y111
…
…
YI1K
…
YI1K
構造模型と3種類の効果
 同デザインでは、2つの要因それぞれの主効果
と交互作用、の2種類の効果を検討できる。こ
れらは、テキスト p.20 の構造模型を用いると、
つぎのように書ける:
Yijk   i   j   ij  Eijk (1.13)
A要因の
主効果
B要因の
主効果
交互作用
交互作用とは(1)
 うえの式の右辺の4つ目の項が交互作用
項であり、(要素的)交互作用である。
 2要因デザインにおける交互作用仮説は、
これに対して全体的交互作用とも呼ばれ、
テキスト p.20 の (1.14) 式で表され
る。すなわち、
H0 :  11   12     IJ . (1.14)
交互作用とは(2)
 この仮説は、言葉で表現すれば、すべ
ての要素的交互作用がゼロである、と
いう仮説と言える。
 これに対して、テキスト p.20 の (1.
15) 式及び (1.16) 式は、2つの主
効果に関する帰無仮説を表す。
交互作用とは(3)
 要素的交互作用がゼロ、ということは、
テキスト p.21 の図 1.3 に示し、p.
22先頭の最初の枠の中に言葉で説明
してあるように、一方の因子の任意の
2水準間での従属変数の平均値の変化
の仕方が、他方の因子の水準を変えて
も、変わらない、ということである。
要素的交互作用がないとは?
(テキスト p.21の図1.3)
Bj
Bj’
A
Ai
Ai’
交互作用とは(4)
 これを裏返せば、テキスト p.22 の上
方の2つ目の枠内に言葉で、また p.2
3 の図 1.4及び図 1.5 に示したよ
うに、
 全体的交互作用があるということは、
一方の因子のいずれか一対以上の水準
間で従属変数の平均値の変化の仕方が、
他方の因子の一対以上の水準間で異な
る、ということを意味する。
全体的交互作用がないとは?
(テキスト p.23の図1.4)
μ
B2
B1
A
A1
A2
A3
完全無作為化要因デザイン
の基礎概念の整理
テキスト pp.20-25
の1.2.3節を読み、
完全無作為化要因
デザインの基礎概
念をを整理しておこ
う(自習)。