レセプト分析のための前処理

レセプト分析のための前処理
2011年11月21日
岡 本 悦 司
国立保健医療科学院
医療・福祉サービス研究部
医科レセプト
前処理が必要・・・
データの読み込み
• csvファイルはいきなりSQL Serverに読み込むので
はなく,まずACCESSに読み込み,それからSQL
Serverに読み込む。こうした2段階をふむ理由は
• 1)文字を含むcsvファイル(たとえばCO,SJレコード
等)をSQL Serverに直に読み込むと必ずエラーがで
てストップする
• 2)SQL Serverでは次に述べる通番挿入がきわめて
困難
• の理由から。ただしACCESSでは2GBまでのファイ
ルしか扱えないので,それより大きいファイルは
分割する必要がある。
ACCESSでの処理
2GBという制限
通番の挿入
レセプトIDの挿入
1:蝶番ファイル(対応表)作成
レセプトIDの挿入
2:ハッシュ関数挿入
SQL Server2008での処理
傷病(SY)レコードの処理
1:傷病通番の挿入
傷病(SY)レコードの処理
2:疑い病名フラグ,ICD10コード挿入
摘要欄(SI, IY, CO, TO)の処理
摘要欄
診療行為通番,診療識別,点数,回数の挿入
結論
• 現行のレセプト様式はアクセスやSQL
Server2008といった通常のソフトで分析可能
ではある
• が,面倒な前処理が必要であり,電子レセプ
トの仕組みとSQL等に精通した者でなければ
容易ではなく,またミスを誘発しかねない
• 医療機関から提出される電子レセプトの様式
を保険者が活用しやすい形式に変えることは
困難ではなく,また望ましい。