Pentius社、PernixDataで高性能な Microsoft SQL Serverサービスを実現

CASE STUDY
Pentius社、PernixDataで高性能な
Microsoft SQL Serverサービスを実現
FVPは、Fusion-ioフラッシュとDellとNimbleの集中型ストレージで、
ローカルデータベースのパフォーマンスを向上
Pentius社は様々なWebシステムやコンシューマーサービスを取り扱っています。同社
は100を超す仮想化アプリケーションを抱えていますが、CTOのマーティン・トーハ氏
はとりわけMicrosoft SQL Serverインスタンスの、性能と信頼性の向上を重視していま
した。
「私どものビジネスには、たくさんのリアルタイム・トランザクションやデータ・ウェ
業種︓
サービスプロバイダ
成果︓
・ SQLの遅延を100分の1に短縮
・ SANからIOPSの負荷を95%軽減
・ どんなフラッシュやストレージとも
シームレスに連携
アハウスが絡んでいます。それが古いストレージの性能が低いせいで悪影響を受けてい
るとすれば、最優先で根本的な解決策を考えなくてはなりません。」(トーハ氏)
同社はディスプレイ広告やメディア広告に力を入れており、顧客開拓活動が成果を挙げ
ているかどうかを監視しています。Microsoft SQL Serverは、その際のオンライントラ
ンザクション処理(OLTP)に用いられています。同社はSQL Server 2014が出るとす
ぐライセンスを購入し、旧バージョンから段階的にデータを移行しようとしました。他
にWindows Server 2012 R2や数バージョンのLinuxも運用しており、VMware ESXi
ハイパーバイザー上で150の仮想マシンが動いています。
また、同社にはDell Equallogic PS6500シリーズと10GBイーサネット・バックプレー
ンから成る、iSCSI SANがあります。これは分析が不要なファイルデータのような、速
いアクセスや高い可用性を必要としないアプリケーションには向いているのですが、や
がてRAMが増設限度に達してしまうと、SANに対するSQL read/writeの遅延がひどく
なりました。
解決策の検討
トーハ氏はSQL性能を上げるため、Fusion-io社のioScaleフラッシュストレージと
ioDrive2 PCIeカードを、サーバーに取り付けました。
「Fusion-ioカードでSQLの性能は満足なレベルになりました。しかし、ミッションク
リティカルなデータベースにローカルストレージを使うという考え方は気に入りません
でした。高可用性やマルチパス接続といったSANの大事な長所が、犠牲になってしまう
からです。」(トーハ氏)
必要性能を求めて、トーハ氏はEquallogic SANのアップグレードを検討しました。
「全フラッシュにすることも考えたのですが、値段と機能の面で納得できませんでし
た。1~2年もしないうちにまた必要以上の容量を、性能目的で買い足す結果になる可能
性があったからです。」
最高の製品
そんなときトーハ氏はPernixData FVPと巡り合いました。スケールアウトストレージ
高速化プラットフォームの最高峰であるFVPは、フラッシュのような高速サーバーリソ
ースをクラスター化アクセラレーション層として仮想化します。これによりIT管理者は
迅速、簡単、リーズナブルに、ストレージ容量とは全く関係なく、ストレージ性能をス
ケールアウトできるようになるのです。その結果、既存のサーバーやストレージインフ
ラにまったく手を入れることなく、あらゆる仮想化アプリケーションで、これまで見た
ことがないほどにread/write性能が向上します。
「(PernixData FVPによって)容量
は必要なときに必要なだけしか買わな
くても、IOPSを必要なときに必要な
だけ増やせるようになりました。」
FVPソフトウェアによってPentius社は、サーバーサイド・フラッシュの高速性と、共
有SANの信頼性・可用性を、両立することができました。導入初日、FVPは既存の
EquallogicのIOPS負荷を95%軽減することに成功しました。
遅延(ミリ秒)
日時:5/20 3:00PM
VM検出数:3.38
ローカルフラッシュread:0.17
データストアread:17.56
VM 検出数
ローカルフラッシュ read
データストア read
図2 FVPは実質的にSQL遅延を100分の1に縮小
「おかげですぐにアップグレードする必要はなくなり、貴重な時間を節約することがで
きました。Fusion-io PCIeカードもかなり速かったのですが、SQLの速さではFVPも負
けていません。」
今ではFVPを新しいNimbleデバイスのフロントエンドとしても使うことで、全フラッシ
ュ型SANなみの性能を、数分の1の金額で実現しました。
「どんなストレージを持って来ても、PernixDataソリューションはシームレスに連携
することができました。これこそ容量と性能を分離したアーキテクチャーのすばらしい
点です。容量は必要なときに必要なだけしか買わなくても、IOPSを必要なときに必要
なだけ増やせるのです。」
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2014年10月