17670 データベース応用 -328-

17670
データベース応用
3年前期 2単位 選択必修
Applications of Databases
工藤 司
【講義概要】
情報システムは実世界のデータを収集、蓄積し、これを活用して様々な機能を提供するようになっている。データベースはここで活用される
データの集合、およびそれを管理するデータベース管理システムを指し、大量のデータを処理するために必須のものとなっている。
本講義では、実際の情報システムの中でデータベースがどのように活用されているか、また、そのためにデータベースはどのよう機能を備
えているかを説明する。さらに、演習を通じて、実際のシステム構築・運用手順に沿って、データベースの構築方法やデータベースが果たす役
割について学ぶ。
【授業計画】
1
情報システムとデータベース
9
システム構築演習 (2)
前回に引き続き、履修登録システムを事例として、入力データの
授業概要の説明:情報システムにおけるデータベースの役割を
エラーチェックを行う機能を実装する。
事例に基づいて説明する。情報システムの構築、運用・保守の
手順を概説し、本授業の流れについて説明する。
2
モデル化と設計
10
システム構築演習 (3)
履修登録システムを活用して、正規化を行わない場合にどのよう
データベースは実世界の構造をデータの視点からモデル化し
な課題が発生するかを、データ操作の演習を通じて学ぶ。
たものといえる。具体的な業務システムを取り上げて、リレーショ
ナル(関係)データ・モデルの考え方について説明する。さら
に、業務システムの中で活用するために要件定義について説
明する。
ノートパソコンの設定の確認と、必要なソフトのインストールを行
う。
3
テーブルと SQL
11
システム構築演習 (4)
バッチ処理により入力されたデータを加工し、テーブルの更新、
リレーショナルデータモデルの概念を解説し、テーブルの設計
および必要なレポートを出力するための機能を構築する。
を行う。その上で、SQL によりテーブルの生成し、および簡単な
データ操作を行う。
4
データベースの設計理論 (1)
12
システム構築演習 (5)
生産管理における所要量計算システムを事例として、データベー
データベースの設計を行う上で必要となる ER モデルと正規化
スの設計を実施する。さらに、データベースを構築し、正規化した
に関する基本的な概念と、データベースの設計手順を解説す
テーブルの結合によりデータが一覧表として取得できることを学
る。さらに、簡単なテーブルを正規化し、実際のデータ操作を通
ぶ。
じて正規化が情報無損失分解であることを学ぶ。
5
データベースの設計理論 (2)
13
システム構築演習 (6)
前回に引き続き所要量計算システムにおいて、SQL だけで製品
正規化したテーブルを事例として ER 図を作成する手順を説明
の精算に必要な部品の所要量が計算できることを学ぶ。さらに、
する。さらに、ER 図における関連の意味や、多対多関連解消の
SQL により様々な統計資料を作成する方法を理解する。
必要性を説明する。その上で、ER 図からテーブルを生成し、デ
ータ操作を行う手順を学ぶ。
6
データベース設計演習
14
トランザクション処理
簡単なテーブルを事例として、データベースの設計、テーブル
業務システムのオンラインサービスでは、同時に多数のユーザが
生成、データ操作の一連の手順を演習として実施する。
データベースの更新や検索を行う。これを矛盾なく実行するため
のトランザクション処理について説明する。さらに、MySQL にお
いて、どのように使用するかを説明する。
7
データ操作演習
15
トランザクション処理演習
より高度な SQL を使用して、基本的なデータ操作を行う手順を
実際のデータ操作を通じて、コミットやロールバックを使用する上
学ぶ。
での留意点、ロックに伴う問題を回避する方法について学ぶ。
8
システム構築演習 (1)
16
定期試験
履修登録システムを事例として、データ中心アプローチによる、
要件定義以降のシステム設計手順を解説する。
さらに演習として、データベース設計で設計されたテーブルに
基づき、システムの機能を設計し、実装に必要なワークテーブ
ルを生成する。
【授業形態】
講義およびノートパソコンを使用した演習によって行う。
【達成目標】
1) 情報システムにおいてデータベースの果たす役割を理解している。
2) 簡単な業務を行うためのデータベースの設計ができる。
3) データベースおよび SQL を使用して、簡単なデータの管理や加工を行うシステムを構築できる。
【評価方法】
期末試験 50%(全て持ち込み不可)、演習 50%で評価する。
【評価基準】
秀:100~90、優:89~80、良:79~65、可:65~50、不可:49 以下
但し、期末テストが 90 点、80 点に満たない場合は、各々、秀、優にはならない。
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【教科書・参考書】
教科書:特に指定しない。
参考書:白鳥則郎(監修)「データベース -ビッグデータ時代の基礎-」共立出版
【履修条件】
「プログラミング言語」、「データベース基礎」(C/D)の単位を修得していること。
「経営工学概論」を履修していることが望ましい。
【履修上の注意】
演習はノートパソコンに MySQL、および授業で必要なソフトをインストールした環境で行う。2 回目以降の授業ではノートパソコンを持参すること
(初回はガイダンスのため不要)。
【準備学習の内容】
授業ごとに2時間以上復習を欠かさないこと。演習問題について内容をよく理解し応用できるようにすること。
【ディプロマポリシーとの関連割合】
知識・技術:30%,思考・判断:30%,関心・態度:20%,コミュニケーション:20%
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