データベースII 第1回 掛下 哲郎 [email protected] 成績評価基準 1. 2. 3. 4. 5. 6. 7. 8. 複数分野における情報システムの活用事例を知っている. 情報システムの開発者としての視点からの知識を持っている. 実社会で発生している問題について関心および知識を持っている. 実社会で発生している問題に対して,情報システム技術者としての 観点から意見を述べることができる. 与えられた企画を分析して,あいまいさおよび矛盾のない機能仕様 書を作成できる. 機能仕様書にもとづいて段階的詳細化を行い,独立性の高いルー チン(手続き,関数)やモジュール(ルーチン+データ構造)の仕様を 定義できる. 仕様の変更に対応して分析および設計を適切に実施できる. ルーチンやモジュールを用いた抽象化を理解している. データベースII講義資料:掛下 2 成績評価方法 25% 30% 仕様書作成演習 モジュール設計演習 定期試験 45% データベースII講義資料:掛下 3 講義計画 第1~2週 データベースの目的と概要、リレーショナルデータベースの基本 第3~5週 クエリの系統的な作成手順 SQL実習(SPJクエリ、集計クエリ、パラメータクエリ、更新クエリ、 入れ子クエリ等) 第6~8週 利用者インタフェースの目的 各種の利用者インタフェース部品(ウインドウ、ボタン、テキスト フィールド、リストボックス、コンボボックス、サブフォーム等) 利用者インタフェースの設計と実装 第9~12週 正規形とリレーションの分解 リレーションの設計(属性の抽出、冗長な属性の除去、正規化等) データ入力 第13~14週 データベースアプリケーションの企画 データベースII講義資料:掛下 4 その他 教科書は使用しません。 学術情報処理センターのAccessを使用し ます。 講義HP http://www.cs.is.saga-u.ac.jp/lecture/DB2/ データベースII講義資料:掛下 5 情報システムの基本構成 アプリケーションソフトウエア (ワープロ、表計算、プレゼンテーション、プログラミング言語、 電子メール、WWWブラウザ、電子掲示板、電子決済、 会計処理、統計処理、ビジネス、ゲーム、学習、など) ミドル ウエア オペレーティング システム(OS) データベース管理 システム(DBMS) 情報ネットワーク アーキテクチャ(CPU、IO、記憶装置、ネットワーク装置など) ハードウエア(論理回路、IC、LSIなど) データベースII講義資料:掛下 ( 含ソ フ Dト B )ウ エ ア ハード ウエア 6 情報システムの事例 ポータルサイト(例:Yahoo! Japan) 銀行オンラインシステム 図書館(図書検索システム) 入試情報システム 教務情報システム POS(Point of Sales)情報システム 電子商取引 電子政府、電子県庁、電子市役所 データベースII講義資料:掛下 7 コンビニと情報システム コンビニエンスストアの特徴 24時間営業 スーパー等より小さい店舗 従業員が少ない。 消費者が欲しい商品の多くが置いてある。 時間帯に応じて商品を変える。 出店/廃業が早い。 上記を可能にするためには 消費者のニーズを的確に把握することが必要 情報システムを活用した経営戦略 データベースII講義資料:掛下 8 POS情報システムの役割 店舗:売れ行き状況を調べる どんな商品がどれだけ売れるか? 顧客層の把握(性別、年齢層など) 時間帯による売れ行き状況 商品展示等の工夫と売れ行きの関係 仕入れ計画の立案と在庫の圧縮 本社:店舗間での売れ行き状況を比較する 工場での生産計画立案 配送計画立案 店舗の設置と廃止 データベースII講義資料:掛下 9 POS情報システムの仕組み コンビニ 本部 店舗 工場 配送 データベースII講義資料:掛下 10 インターネットを活用した 電子商取引の仕組み 代金請求 金融機関 EC企業 工場 配送 データベースII講義資料:掛下 11 データベースの特徴 常に最新情報を保持している。 同一のデータを共有する。 複数のハードウエアで共有・分散保持 複数のソフトウエアが共有 異なる利用者が共同利用 情報システムの価値の源泉 データの検索、再利用、加工、保管 データベースII講義資料:掛下 12 データベースは組織運営の中核 組織体の運営 = 意思決定 意思決定には現状把握が不可欠 周囲の変化への対応が不可欠 「状況の変化にどう対応すれば良いか?」 「組織や周囲の状況はどうなっているのか?」 現状把握は重要だが困難 データベースは組織の命を握っている。 データベースは最新データを保持 データベースII講義資料:掛下 13 データベースに求められる要件 大量データを効率よく格納する。 大量データを高速に検索・加工する。 各種の情報を統一形式で格納する。 共有データを簡単に加工できるようにする。 共有データに矛盾が起こらないようにする。 セキュリティやプライバシーを守る。 新しいデータを直ちに反映する。 重要なデータを責任を持って管理する。 データベースII講義資料:掛下 14 データベースは総合技術 データベースを構築するためには、情報システム の各種技術をフルに活用することが必要 ハードウエア、論理設計 プログラミング、ソフトウエア工学、オブジェクト指向開発 オペレーティングシステム、情報ネットワーク アルゴリズムとデータ構造、形式言語とオートマトン、情報理論 基礎解析学、線形代数、工業数学、確率統計 記号論理学、人工知能、画像処理、コンピュータグラフィックス データベースII講義資料:掛下 15 次回に向けての指示 履修カードを提出すること 学術情報処理センターのアカウント データベースII講義資料:掛下 16
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