障害学会第6回大会 ポスター報告 視覚障害大学院生の 研究支援における課題 立命館大学大学院における「視覚系パソコン講座」から見えてきたもの 背景と概要 1.背景 2009年4月、3名の視覚障害者が立命館大学大学院先端総合学術研究科(以下、先端研) に入学。「ディジタルデザインⅠ」(情報教育の基礎講座)の受講を希望。 ↓ 音声によるパソコン操作で提供する必要があるが、通常のクラスでは対応できない。 ↓ 「視覚系パソコン講座」の開設。(「ディジタルデザインⅠ」振替受講) 2.概要 1.4月11日(土) 2.4月25日(土) 3.5月 9日(土) 4.6月 6日(土) 5.6月27日(土) 6.7月 4日(土) 7.7月11日(土) 8.7月18日(土) 無線LANの設定など 研究施設の使い方の説明など 点字電子手帳とパソコンとの接続、データの移行方法など説明 研究計画書の作成・他 録音図書再生機(PTP1)でのテキストデータ再生・他 学会報告用ポスター作成 HTMLファイルの説明 データ移行の方法他(主に復習) 考察と課題 1.使っている機器が3人とも異なるため、三人三様の対応が必要となった。 2.一方的に「教える」「教えてもらう」ではなく、実際には参加者どうしで教えあう場面が多数見ら れた。 → 普段から使い慣れている環境であれば、その人が教えた方がわかりやすいことが多い。 3.IT環境のみならず、研究設備等を利用する上での支援が必要となったが(上記朱下線部)、現 状では他に対応できるものがなく、パソコン講座の中で対応することとなった。 → アシスタントの配置等、別途検討を要する。 4.プレゼンテーション等には対応できなかった。 → スライドのように「聴衆に見せるもの」は自分自身で作成するには限界があり、支援者の 確保が有効である。(支援者に指示できるスキルは要る) 青木慎太朗(立命館大学大学院先端総合学術研究科) http://www.arsvi.com/w/as01.htm 安田真之(立命館大学大学院先端総合学術研究科) http://www.arsvi.com/w/ym12.htm
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