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財政・金融入門(1クラス)-第3講
予算
2008年4月22日 第5限
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国の会計制度
 一般会計
 特別会計
予算の仕組み
 予算とは何か
 予算過程
 予算過程における問題点
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第2講の再説
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国・地方
①税収入(国税・地方税)+借金(国債・地方債)
=歳入
⇒財政支出=国・地方の経済活動
=歳出
②相互に資金の繰入れ(特に,国から地方)
③社会保障基金への資金繰入れ=公費負担
⇒国の歳入・歳出の決定方法=国の予算制度について説明
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国の会計制度
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一般会計
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一般会計=国の基本的・一般的な歳入・歳出を経理
税収入(国税)+借金(国債)=歳入
⇒財政支出=歳出…資料3-1
単一の会計
歳入と歳出に特定の関係なし
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特別会計
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特定の事業,特定の資金運用
⇒特別会計を設置
21の特別会計(2008年度現在)
歳入と歳出に特定の関係
ex. 揮発油税(全額)※+石油ガス税(一部)
→社会資本整備事業特別会計→道路整備事業
※暫定税率(特例税率)問題
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予算の仕組み
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予算とは何か
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予算=ある一定期間(1年間)についての財政の見積り
=会計年度
=歳入・歳出
日本の会計年度
原則として4月1日から翌年3月31日までの1年間を単位
日本国憲法第83条
「国の財政を処理する権限は,国会の議決に基いて,
これを行使しなければならない。」
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予算過程
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予算過程=編成・審議/執行/決算…資料3-2
1予算過程は3年間
⇒国の予算編成・審議について説明
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日本国憲法第86条
「内閣は,毎会計年度の予算を作成し,国会に提出して,
その審議を受け議決を経なければならない。」
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予算編成:各省庁↔財務省…資料3-2
(1)概算要求基準の閣議了解(7月頃)
(2)各省庁-概算要求書を作成(6月~8月)
→財務省に提出(8月末まで)
(3)財務省-予算編成作業(9月~12月)
概算要求についての説明聴取(9月~10月)
概算要求の査定・調整(10月~12月)
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(4)財務省-財務省原案(査定案)の閣議提出
→各省庁への内示(12月下旬)
(5)復活折衝-省庁間の利害調整
事務折衝
大臣折衝
(6)財務大臣-政府案(最終案)の閣議提出
→内閣:予算案として国会に提出(1月末まで)
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予算審議…資料3-2
(1)衆議院から審議開始
(2)衆議院予算委員会・本会議で審議(+公聴会),議決
(3)参議院予算委員会・本会議で審議(+公聴会),議決
(4)両院で予算案が可決されると予算成立
衆議院と参議院の議決が異なる場合
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参議院で30日以内に議決しない場合
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国会での予算審議→衆議院が優越
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予算過程における問題点
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予算編成
⇒密室での予算編成⇔議会での予算審議
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予算審議
⇒実質的な予算審議は困難
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第4講の予定
税のしくみ
 租税の構成
 租税の分類
 税体系の変遷と国際比較
 望ましい租税の条件
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参考資料の出典等
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資料3-1…財務省[2007]『日本の財政を考える(パンフレット)』
http://www.mof.go.jp/jouhou/syukei/sy014.htm
資料3-2…財務省主計局[2007]『特別会計のはなし(パンフレット)』
http://www.mof.go.jp/jouhou/syukei/tokkai1904/tokkai1904_00.pdf
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