北海道教育大学札幌校「土曜講座」 さまざまな物質を拡大してみよう! 2002.12.7 北海道教育大学札幌校化学教室 プログラム 食塩・硫酸銅・アルミニウムミョウバンの結 晶が成長する様子を顕微鏡で拡大して見てみ よう。 金属樹を作って顕微鏡で拡大して見てみよう。 亜鉛(あえん)と銅の交換実験を行ってみよ う。 ダニエル電池を見てみよう。 アンケートに答えてください。 食塩・硫酸銅・アルミニウム ミョウバンの結晶が成長する 様子を顕微鏡で拡大して見て みよう。 実験のやり方 または 食塩・硫酸銅・アルミニウムミョウ バンの飽和水溶液をこまごめピペッ トでシャーレ又はスライドガラスの 上に一滴落とす。 顕微鏡で観察する。5~10 分くらい続けて見てみよう。 溶液が違うと結晶の形がどの ように違うかな? 食塩(塩化ナトリウム:NaCl ) 食塩は水に溶けて 電気をもった“イ オン”という粒子 (つぶ)に分かれ ます。 NaCl → Na++Cl水中でイオンに別 れると小さすぎて 見えなくなります。 水 +のイオンと-のイオンとが 電気の力で引き合っている 塩化ナトリウム 食塩の結晶が出てくるしくみ 食塩はある決まった量 までしか水に溶けるこ とはできません。 溶ける限界まで溶けた 溶液を“飽和水溶液” と言います。 水が蒸発すると,溶け きれなくなった食塩が 結晶として見えてきま す。 Na+ Cl- 結晶成長の様子を早送りして見てみよう 食塩 みょうばん 硫酸銅 金属樹を作って顕微鏡で拡大 して見てみよう。 実験のやり方 アルミニウム 亜鉛(あえん) 銀 鉄 シャーレにろ紙を入れる。 銅 鉛(なまり) それぞれ離して置く。 塩化銅(もしくは硝酸銀)水溶液を入れる。 入れすぎない。ろ紙が浸るくらいでOK。 金属片をならべる。 顕微鏡で観察する。 銀樹・銅樹をスクリーン上で 見てみよう 原子って何? 電子(-) 原子核 陽子(+) 中性子 直径 0.00000001cm 金属のイオンになりやすさの順番 金属のイオン化傾向 加えた溶液に含ま れていたイオン Al Zn Fe Pb Cu Ag アルミニウム 亜鉛 鉄 鉛 銅 銀 陽(+)イオンになりやすい 例)Zn + 2Ag+ → Zn2+ + 2Ag 見える 見えない 見えない 見える(銀樹) 電子が亜鉛から銀イオンに移動して 亜鉛イオンと銀(銀樹)ができる。 金属樹の形1 金属樹の形2 拡大 拡大 自己相似形(フラクタル) 身近なフラクタル 亜鉛(あえん)と銅の交換 実験を行ってみよう。 実験のやり方 塩化銅の粉末に水を 100mlくらい加える。 亜鉛板を入れる。 変化を観察する。 金属のイオンになりやすさの順番 金属のイオン化傾向 Al Zn Fe Pb Cu Ag アルミニウム 亜鉛 鉄 鉛 銅 銀 陽(+)イオンになりやすい 例)Zn + Cu2+ → Zn2+ + Cu 見える 見えない 見えない 見える 電子が亜鉛から銅イオンに移動して 銅が亜鉛の表面にあらわれた。 ダニエル電池を見てみよう ダニエル電池 (化学電池) e- eー Zn Cu + 化学電池 化学反応で,化学エネル ギーを電気エネルギーに変 えるもの Zn → Zn2+ + 2eZn2+ Cu2+ e e硫酸亜鉛 水溶液 ee- 硫酸銅 水溶液 Cu2+ + 2e- → Cu Zn + Cu2+ → Zn2+ + Cu 金属のイオンになりやすさの順番 金属のイオン化傾向 Al Zn Fe Pb Cu Ag アルミニウム 亜鉛 鉄 鉛 銅 銀 陽(+)イオンになりやすい Zn + Cu2+ → Zn2+ + Cu 亜鉛板が溶ける事で,あまった電子が導線を伝 わって亜鉛板から銅板に移動し(電流が流れ), 銅イオンがその電子を受け取り銅になった。 アンケートに答えてから気を つけて帰ってください。
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