表紙 Customer Relationship Management Version 2.5 March, 2002 DENTSU TEC INC. / CRM Division Strategist : Koji Watarai , Annalist : Tetsuya Kawai 1 CRM とは? Customer Relationship Management 顧客データベースを活用し、顧客とブランドとの間に 「良好な関係」を構築する方法で、 顧客の「獲得・育成・維持」を統合的かつ継続的に行う マネジメント。 そのゴールは「顧客資産」の最大化にある。 Customer Equity =企業やブランドの「資産」としての「顧客」 2 Customer Equity:「資産」としての「顧客」 企業やブランドにとって「資産価値の高い顧客」とは? ◆いっぱい買う顧客、売上・利益の上がる顧客 ◆いつも(継続的に、定期的に)買ってくれる顧客 ◆将来性のある顧客、潜在的に購入余力のある顧客 ◆顧客の「資産価値」創造要因 1.Profitability :顧客の収益性 2.Loyalty :顧客のロイヤルティ 3.Return-ability :顧客の有望度 3 Customer Equity のドライバー ◆顧客の「資産価値」創造要因 1.Profitability :顧客の収益性 ◆顧客の取引における「収益性(=顧客当りの売上・利益や生涯価値)」 2.Loyalty :顧客のロイヤルティ ◆顧客の取引における「継続性」と「収益安定性」 ◆企業やブランドに対する「顧客ロイヤルティ」の高低は、取引における 「継続性」「計画性」「購入集中度」「価格反応度」によって規定される 3.Return-ability :顧客の有望度 ◆投資に対する顧客の「リターン余地」=顧客の「有望度」 ◆顧客の「Response/反応度」と「Potentiality/潜在価値」によって規定 される 4 CRMの目的 「顧客資産」の最大化 =「顧客総数」と「顧客当り生涯価値」の最大化 1.優良顧客の維持 ◆既存顧客の中でも購入頻度の高い「重要な顧客」の維持 2.有望顧客の育成(=優良顧客化) ◆既存顧客の中での「有望な顧客=高いReturn-abilityを 持つ顧客」の発見と育成 3.効率的な新規顧客の獲得 ◆非取引客の中での「有望な見込客=高いReturn-ability を持つ見込客」の発見と獲得 ◆ロイヤル顧客からの「紹介客」の獲得 5 CRMの基本戦略 「顧客資産」の状況に 応じた最適な投資配分 がCRMの「成功の鍵」 顧客維持 6 優良顧客の維持率を 高める ◆Retention重点投資型 優良顧客の流出率が高く、収 益安定性が低い場合 ◆Acquisition重点投資型 固定客がほとんどで徐々に取 引量が減少し、顧客資産が劣 化している場合 顧客獲得 新規顧客を獲得する ◆Growing重点投資型 顧客の流入も多いが流出も多く、流 動性が高くて定着しない場合 顧客育成 既存顧客1人当りの 取引量を増やす CRM戦略の策定プロセス 「Customer Equity:顧客資産」の評価 「Customer Equity:顧客資産」管理の方針策定 「顧客構造変容モデル」による売上予測 CRM目標オプションの策定 目標オプション別のCRM戦略策定 CRM戦略の意思決定(最適な顧客投資配分の決定) 7 CRM投資の焦点 1.Relationship Optimization 「顧客資産」の最大化のために、 関係投資を「顧客」または「顧客グループ」 ごとに最適化し、 2.Marketing Automation 顧客アプローチを可能な限り「自動的」に行う 8 TM CLICK Knowledge “C2JC” Monetary TM 9 顧客の現在価値と 反応管理の指標 購入金額 CLICK Knowledge “C2JC” *特許出願中 (PAT.P.2001 DENTSU TEC) 顧客の獲得余地と 成長余地の指標 顧客のニーズセットや ロイヤルティの指標 Commitment Choice Set カテゴリー関与度 商品の併買パターンによる 顧客セグメンテーション Key For Success KFS-1. 顧客投資配分の最適化 KFS-2. 「有望顧客」の識別と育成 KFS-3. Key Category Focus 10 CRM , Getting Started Think Big , Small Start Prototype & Customize Hybrid 11
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