4.8 経路制御 牧野ゼミ 2年 高木綾子 本日の内容 • • 静的経路制御と動的経路制御 代表的なルーティングプロトコル 静的経路制御と動的経路制御 経路制御の役割 ⇒物理的なネットワークの構造から、実際 にパケットを流す通信路を決定すること。 ネットワーク中をどのようにパケットを流 せばよいか決定すること。 それぞれのルータが隣り合ったルータとネッ トワークの情報を交換し合えばよい。 ☆動的経路制御(Dynamic Routing) ルータが情報を交換しながらネットワーク の構造を理解する方法。 ☆静的経路制御(Static Routing) ネットワークを作ったネットワーク管理者 が、手作業でルーティングテーブルを作 る方法。 ルーティングプロトコル • ネットワークの規模や性質によってルーティ ングプロトコルを使い分ける必要がある。 規模の目安となるもの ⇒自律システム AS(Autonomous System) ※現在のインターネットの場合にはインターネットサービ スプロバイダ(ISP)のことを指す。 代表的なルーティングプロトコル 下位プロトコル 方式 適応範囲 ループの検出 RIP UDP 距離ベクトル 特定の組織内(AS内) × RIP2 UDP 距離ベクトル 特定の組織内(AS内) × OSPF IP リンク状態 特定の組織内や組織間(AS 内) ○ BGP TCP 経路ベクトル 不特定の組織間(AS内) ○ RIP,RIP2,OSPFは自律システムの内部の 経路制御で利用され、BGPは自律システ ム間の経路制御で使われる。 RIP, RIP2 (Routing Information Protocol) • 扱うデータは「ネットワークの距離」と「向き」 →距離ベクトル • RIPでは距離16を距離が無限大と定義して いるので、ルータが16個以上直列に並んで いるネットワークでは利用できない。 • RIPはサブネットマスクの長さが異なるネット ワークが混在するネットワークは利用できな い。混在するネットワークではRIP2を利用す る。 OSPF ( Open Shortest Path First) • OSPFが扱うデータはリンク状態(Link State) • 各ルータが作ったネットワークの地図を把 握し、これをもとにどこにパケットを送った らいいのか判断する。 • OSPFはRIPよりも大規模なネットワークで 利用できる。 BGP ( Border Gateway Protocol) • BGPはAS間で経路制御をする。 • RIPやOSPFは、IPのネットワーク部を基本 単位として経路制御するが、BGPではAS をIPネットワークの集合体として考え、集合 体であるAS単位で経路制御する。
© Copyright 2024 ExpyDoc