PowerPoint プレゼンテーション

ダイナミックルーティングプロトコル
10.
--kucats
イントロダクション

スタティックルーティング(9章)<->ダイナミックルーティング(10章)
スタティックルーティングに対するダイナミックルーティングのメリット

冗長構成(マルチホームなど)が取りやすい

大規模ネットワーク構成をとりやすい
 スタティックだとインターフェースに紐付く経路と手動
で追加した経路が主
 ダイナミックはルーティングプロトコルにより経路を動
的に学習する)
ルーティングプロトコル
 RIP(Routing
Information Protocol)
 OSPF(Open
Shortest Path First)
 BGP(Border
Gateway Protocol)
ルーター上のプロセスの動き

ルーティングプロトコルはルーター上のルーティングデー
モンと呼ばれるプロセス上で動作する

受け取った隣接ルーターからの情報でカーネルのルーティ
ング・テーブルを更新する

IP層におけるカーネルのルーティング方法には変わりない

ルーティングテーブルをデーモンが動的に更新するところが
差異

デーモンが宛先に対して複数の経路を見つけた場合は、デー
モンが経路を選定し、ルーティングテーブルに追加する

経路の途絶を発見した場合は、デーモンが経路を削除したり、
迂回経路を追加したりする
ダイナミックルーティング
 ルーターが隣接するルーターと相互にそれぞれ
が接続しているネットワークの情報を交換する
ときに用いられる
BGP
AS9370
(Autonomous System)
AS9371
(Autonomous System)
ダイナミックルーティング
 ルーターが隣接するルーターと相互にそれぞれ
が接続しているネットワークの情報を交換する
ときに用いられる
AS:同一ルーティングポリシーにあるIPネットワークやルーターの集合。
BGP
AS番号は16bit(2バイト)で表される(枯渇危機)
AS9370
(Autonomous System)
AS9371
(Autonomous System)
参考:2バイトAS番号の枯渇
出典:http://www.potaroo.net/tools/asn16/
ダイナミックルーティング
 ルーターが隣接するルーターと相互にそれぞれ
が接続しているネットワークの情報を交換する
ときに用いられる
IGP
イントラドメインルー
ティングプロトコル
OSPF
BGP
EGP
エクステリアゲート
ウェイプロトコル
AS9370
(Autonomous System)
AS9371
(Autonomous System)
IGPとEGP

IGP
 自律システム(AS)内のルーター間での経路情報交換
 最も一般的なのはRIP
(中規模用)
 大規模ネットワークだとOSPFが多い
 OSPFのほうがネットワーク構成変更時の収束時間が短い
 RIPがブロードキャストを用いることによる

EGP

異なる自律システム間のルーター同士で用いられる経路情報交換

最も有力なのはEGP

最近ではボーダー・ゲートウェイ・プロトコル(BGP)が主
ルーティングプロトコル
 RIP(Routing
Information Protocol)
 OSPF(Open
Shortest Path First)
 BGP(Border
Gateway Protocol)
RIP: Routing Information Protocol
UDPを用いたプロトコル
 ディスタンスベクタープロトコル(RIPによるメッセージに距離[ホッ
プカウント]の方向量が含まれているということ)

RIP: Routing Information Protocol
 RIPメッセージの形式
RIP: Routing Information Protocol
 RIPメッセージの形式
RIP: Routing Information Protocol
 RIPでのオペレーション
 初期化:デーモンが稼働中の全インターフェースを調べ、
各インターフェースに対して完全なルーティングテーブ
ルを要求する
 ポイントツーポイント接続の場合は、他方のエンドに
 可能であればブロードキャスト

[コマンド:1,アドレスファミリー:0,メトリック16の特殊な要求]

要求を受信した側は、ルーティングテーブル全体を送り返す

応答に基づいてルーティングテーブルを修正する
RIP: Routing Information Protocol
 RIPでのオペレーション
 定期処理:30秒ごとにルーティングテーブル全体、ある
いはその一部が隣接ルーターに送られる

ルーティングテーブルはブロードキャストされる

更新されなかった経路は3分後にメトリックが無限大に設定され、1
分後に該当経路は削除される

逆に言えば、障害が起きても3分間はその経路が選択し続けられる
ということ…
RIP: Routing Information Protocol
 RIPでの経路選択
 メトリックを基本に行われる
 宛先までに複数の経路がある場合はメトリックが小さい
ものを用いる
 RIPでのメトリックはホップ数(目的地までに経由する
ルーターの数)
 同一メトリックの経路がある場合は
ラウンドロビンで
RIP: Routing Information Protocol
 RIP(v1)のデメリット

不連続サブネット問題

サブネットアドレスを認識しない
 自分のインターフェースに設定されたサブネットマスクを
元に類推する実装もある
 接続が落ちたあとに安定するまでに時間がかかる
 ホップカウントをルーティングメトリックに用いている
 メトリックの上限が15(大規模ネットワークで運用できない)
RIP: Routing Information Protocol
 RIPメッセージの形式(v1)
RIP: Routing Information Protocol
 RIPメッセージの形式(v2)
OSPF: Open Shortest Path First

リンク・ステート・プロトコル

IP上で直接動作(IPに特化したルーティングプロトコル)

ホップ数などの距離情報を近接ルーターと交換しない

近接ルーターとの接続状態をテストし、その情報をAS内に周知す
る
OSPF: Open Shortest Path Firstのメリット
 障害時の経路切り替えに要する時間が短い
 各インターフェースにスループット、往復時間、信頼性
などをベースにコストを割り当てることができる
(コストが少ないほど良いリンク)
 コストが同じ経路ではロードバランスする
 マルチキャストを利用する
OSPF: Open Shortest Path Firstのメリット
 障害時の経路切り替えに要する時間が短い
 各インターフェースにスループット、往復時間、信頼性
などをベースにコストを割り当てることができる
(コストが少ないほど良いリンク)
 コストが同じ経路ではロードバランスする
 マルチキャストを利用する
OSPF: Open Shortest Path First
出典:http://ascii.jp/elem/000/000/602/602333/
OSPF: Open Shortest Path First
出典:http://ascii.jp/elem/000/000/602/602333/
BGP: Border Gateway Protocol
異なる自律システムに存在するルーター間の通信に用いられる
EGPの一種
 TCPをトランスポート・プロトコルとする
 BGPルーティング・テーブル全体を交換する
 宛先までの経路を列挙する(AS番号の並び)

AS内のIPデータグラムをローカル・トラフィックとトランジッ
トトラフィックに分類する
 ローカルトラフィック:発信元アドレス,宛先ともに自AS内
 それ以外のものをトランジット・トラフィックと呼ぶ

BGP: Border Gateway Protocol
 ASの分類
 スタブAS
:他の1つのASだけと接続し、ローカルトラフィック
だけを転送するスタブAS
BGP: Border Gateway Protocol
 ASの分類(ルーティングポリシー、接続形態による)
 スタブAS
:他の1つのASだけと接続し、ローカルトラフィック
だけを転送する
 マルチホームAS:複数のASと接続するが、トランジット・トラ
フィックの転送は拒否する
 トランジットAS:複数のASと接続するが、ある条件下でローカ
ルもトランジット・トラフィックも転送する
BGP: Border Gateway Protocol
BGP: Border Gateway Protocol
※他ASからくる経路情報を広報しない
参考:トランジット
CIDR: クラスレス・インタードメイン・ルーティング

インターネットのルーティングテーブルサイズの急拡大するた
めの方法

複数のIPアドレスをより少ない数のルーティングテーブルエント
リに集約すること

ロンゲストマッチ(32ビットマスクで1のビットを最も多く持つ
もの)がつねに最適
CIDR: クラスレス・インタードメイン・ルーティング
10進数表記 2進数表記 ホストの数
10進数表記
255.0.0.0
255.128.0.0
255.192.0.0
255.224.0.0
255.240.0.0
255.248.0.0
255.252.0.0
255.254.0.0
255.255.0.0
255.255.128.0
255.255.192.0
255.255.224.0
255.255.240.0
255.255.248.0
255.255.252.0
255.255.254.0
255.255.255.0
255.255.255.128
255.255.255.192
255.255.255.224
255.255.255.240
255.255.255.248
255.255.255.252
2進数表記
11111111.00000000.00000000.00000000
11111111.10000000.00000000.00000000
11111111.11000000.00000000.00000000
11111111.11100000.00000000.00000000
11111111.11110000.00000000.00000000
11111111.11111000.00000000.00000000
11111111.11111100.00000000.00000000
11111111.11111110.00000000.00000000
11111111.11111111.00000000.00000000
11111111.11111111.10000000.00000000
11111111.11111111.11000000.00000000
11111111.11111111.11100000.00000000
11111111.11111111.11110000.00000000
11111111.11111111.11111000.00000000
11111111.11111111.11111100.00000000
11111111.11111111.11111110.00000000
11111111.11111111.11111111.00000000
11111111.11111111.11111111.10000000
11111111.11111111.11111111.11000000
11111111.11111111.11111111.11100000
11111111.11111111.11111111.11110000
11111111.11111111.11111111.11111000
11111111.11111111.11111111.11111100
プレフィックス
/8
/9
/10
/11
/12
/13
/14
/15
/16
/17
/18
/19
/20
/21
/22
/23
/24
/25
/26
/27
/28
/29
/30
ホストの数
16777214
8388606
4194302
2097150
1048574
524286
262142
131070
65534
32766
16382
8190
4094
2046
1022
510
254
126
62
30
14
6
2