地域と密着した「 地域と密着した「総合的な学習の時間」 総合的な学習の時間 」のあり方 岐阜県羽島郡川島町立川島小学校 埴 岡 靖 司 HANIOKA Yasushi ([email protected]) <キーワード> 地域学習 地域連携 学習環境 単元構成 情報活用 地域と密着した「総合的な学習の時間」のあり方 岐阜県羽島郡川島町立川島小学校 埴 岡 靖 司 HANIOKA Yasushi ([email protected]) 1.はじめに 「総合的な学習の時間」の試行を平成11年度から行ってきた。地域の協力がなくては成り立 たなかった。地域と連携を図っていく上で,大切にしていることは, 「お互いによさを発揮して, お互いに得るものがある」連携であることだと考える。 3年間の実践を通して,児童の問題解決を支える活動について,教師側の学習環境に関わる 準備や指導・援助のあり方,地域との連携のあり方について報告する。 2.研究について 総合的な学習の時間において,情報活用能力を育成し,地域の人との連携を図る地域教材の 開発をした教育実践を行うことで,児童ひとりひとりの問題解決学習が深まるのではないかと 考えた。 そこで,次の内容で研究を進めた。 (1) 地域を生かした単元開発 ・地域を生かした単元構想の作成 (2) 地域の情報の一元化 ・人物ファイルの作成 ・児童の学びを共有する「情報交流掲示板」の作成 (3) 地域への学びを深める授業形態 ・学校でのワークショップ ・TV会議による遠隔地との比較学習 ・Web教材を生かした直接体験活動 (4) 学びを支える情報活用能力の育成 人との関わり 3.実践 川島小学校では, 「総合的な学習の時間」を,本校の学校教育目標「心豊かなたくましい子」 の姿に近づけるために次のような願いを持って進めてきた。 地域の人との関わり 「川島町の人々は,低い土地で川に囲まれていること,川で他の町とつながっていることを 生かし,生活をしていることが分かる。」 様々なものとの共生 「人々は,地域の特徴を生かし,自然を守る心を大切に生活していることが分かる。」 興味・関心 「進んで課題を見つけ,住んでいる町について考えを深めることができる。」 活動 を通 して,「課 題 課題を見つけ, を見つけ,ねばり強く追 ねばり強く追 課題にこだわる 事実を見 事実を追求 求する子,仲間や地域の 求する子 子 つける子 できる子 人に学ぶ子」を育ててい 仲間や地域の 仲間や地域の人 あれっ? 地域の人の 人に学ぶ子 と関わり,学ぶ きたいと考え,生活科で と思う子 話を聞く子 子 培う「事実を見つける 情報活用能力 子,あれ?っと思う子」 から ,中 学年 では,「事 地域学習 郷土学習 実を追求できる子,地域 地域理解 の人 の話 を聞 く子」,高 国際理解 異なるも 学年 では,「事 実を 追求 福 祉 のの理解 できる子,地域の人の話 町の環境 を聞く子」という姿に近 環 境 理解 づけたいと考えた。 共生 1年 2年 3年 4年 5年 6年 そこで,郷土学習,国際理解,福祉,環境をテーマに,各学年に配置し,学習を進めた。 郷土学習 探検を通して,川島町の特徴的な自然や人々のくらしの様子を見つけることができる。 国際理解 外国の人々との交流を通して,川島町の自然や人々のくらしの様子について深く理解するこ とができる。 福祉 川島町の人々は,町の人みんなが幸せに暮らすことを願っていろいろな活動をしていること がわかる。 環境 川島町の人々は,川を守り自然とともに町をつくっていこうと活動していることがわかる。 (1)実践例1 「国際理解」に関わる活動実践<1999 年(平成 11 年)年実践> ①活動名 「川島町から世界へ」4年 国際理解 ②活動の概要 川島町の自然・くらしに興味を持って調べ,海外からお客さんに紹介する活動を通して, 町への理解を深める。 ③学習活動を支える指導・援助 (a)地域と学校経営を生かした単元構成<研究内容 <研究内容 (1)に関わり> (1) に関わり> 以下の図に示すように,学校の活動に関わりよさを生かして単元を構成した。本校では, 英語補助の先生を4年生に位置付けている。英語補助の先生との活動は,教師側からが主 になることが多い。そこで,本校では,児童の側からの授業作りをめざし,その先生に「川 島のことを伝える」活動を中心においた。 そうすることで,「伝えるために調べる」という目的性を持つ結果になった。そのため, 個々の課題が明確になり,調査活動の内容に深まりが見られた。 単元構想図 川島町から世界へ(国際理解) 川島小学校4年生 ・ 人々の生活は、自然環境を生かして工夫していることがわかる。 ・ わたしたちは、他の地方や国とつながりを持ちながら生活していることがわかる。 ・ 様々な情報機器のよさをとらえ、事象にこだわって調べ・ 考え・伝えることができる。 願う 子どもの姿 ・世界とつながってることがわかる。 ・自然を生かして生活していることが わかる。 外国の人と交流しよう 17時間 ・小学校へのお客さん ・地域の滞在者 もっと話し たかった よ 話した い 話せな かった 教えていただいたことをまとめました。 川島町の人は、川や自然を大切にしているんですね。 遊びた かった もっと話したい! もっと遊びたい!もっと知りたい!もっと伝えたい! 国旗を作っり 折り紙準備したね。 何か準備をして迎えるといいぞ!! 英語の先生のベーカーさんと楽しくすごしたいな 集める 選ぶ 創る 話したい 遊びたい 伝えたい 知りたい ・いろいろな国 のあいさつ ・英語での自己 紹介 ・身のまわりの英 語調べ ・人気の遊び ・日本の遊び (折り紙,カルタ,こま,たこ, はねつき,双六) ・学校生活 ・産業 ・衣食住 ・自然,文化,歴 史 ・学校生活 ・産業 ・衣食住 ・自然,文化, 歴史 伝える 外国の人がみえても交流できるよ! 伝える 交流校に伝えたいなあ! 他の国の人にも知ってほしいな。 他の国のことも知りたいな。 電話で聞 く 本で調べ る 英語を使 うと伝わ ったよ パソコン で絵本に したよ 劇で伝え たよ ・学校生活 ・衣食住 ・建物歴史文化 ・学校生活 ・衣食住 ・建物歴史文化 ・言語 ・学校生活 ・言語 ・衣食住 ・建物歴史文化 「川島の仕事、今と 昔」伝えます! 「学校」の歴史伝え ます! 劇やペープサートで 「川島町の食べ物」 作り方教えます! 「川島の大水の話」 伝えます! お店屋さんで 「松かさぼち」の作 り方教えます! 「鮎の捕り方」教え ます! コンピュータを使って ワークショップを開こう! 10時間 伝える 学んだことを、お世話になったベーカーさん・地域の先生に、 聞いてほしいな! 世界と比べて、 で交 Webpage 流(同じ生活で あることに気 づく) ・学校生活 ・衣食住 ・建物歴史文化 伝える 日本語と英語で 川島町と比べ て交流(土地の 様子と生活の 工夫) 創る 「川祭りのおはやし」 教えます! 質問に答える ための調査・ 発 信 質問するため の調査 集める 「撚糸」の仕事伝え ます! 質問に答える ための調査・ 発 信 質問するため の調査 世界の仲間と 話そう 伝えたい知りたい 伝えたい知りたい 交流校に話そ う 8時間 行って調 べる わかったことをWebPageにしよう! 他の人にも伝えたいな インターネットを使 うと,交流校や 世界に伝える ことができるよ。 生活の様子が同じ所は、土地の 様子も似ているのかな? 家に人に 聞く みんな同じように自然を生か して生活してるなあ。 他の県や世界のくらしがわ かった。 川島のことも伝えることがで きた。 川島町が好きになったよ。 (b)地域講師・地域の関係機関のデータベース化<研究内容 <研究内容 ( 2 ) に関わり> 地域のことを話すにあたって,多くの情報が必要である。教師が中心になるのではなく, 「地域のことは,地域の人に聞くのが一番」という考えと,児童が今後も地域で生きていく ので,その下地作りもかね,地域講師や関係機関を巻き込んだ。教師側の構えとして, 「誰 が何を,どこで何を」得られるのかがわかるように,情報を整理した。以下が人物ファイ ルと地域の先生方の例である。 このファイルを作成するにあたり,次の点で工夫をしている。 児童が学び取る点の明確化 人物の生き様から,子どもが何を学び取るのかを 「人との関わり」「ものとの関わり」「事柄 との 関わり」「自然との関わり」から明文化する。 関わり」「自然との関わり」 4つの観点で細分化することで,相手の専門性を生かした学びがあると考えた。 尾関さんから 学ぶこと 過去、川島町の洪水がどのように起きたのか、また教えていただける川島町の文化を守るために、 資料館の資料を整理されている。 外国の文化にも見識が広く、外国の文化を日本に広める点でも力を入れてみえる。 国際理解の講師に最適である。 英語が堪能で、英語指導にも力を貸していただける。 人物に関わって 前、高等学校の英語の 先生。 生徒を引率して、カナ ダ、オーストラリア等 を訪問。 地元に住んでいて、人 とのつながりが深い。 付近の略図 ( 西松倉 ) 付近の略図 お ぜき おさむ 尾関 修さん 連絡先 ふるさと資料館 tel 2811 学校からの距離 1.5 km 学校からの時間 20 分 子どもが学び取ること 人との関わり ものとの関わり 事柄との関わり 自然との関わり ・川島町の洪水と生活について 学ぶことができる。 ・川島町の文化を大切に守って いこうという意識を育てるこ とができる。 ・英語でともに取り巻く文化を 学ぶことができる。 ・外国の人たちと仲良くしてい こうという考え方を学ぶこと ができる。 ・川島町の古い道具の使い方が わかる。 ・日用品・古い教科書・川島 町の産業に関係のある道具 の使い方がわかる。 ・撚糸・織物・養蚕・川の仕事 がわかる。 ・ふるさとの生活の変化に興味 を持つ。 ・ふるさとの歴史に興味を持つ ・外国の文化に興味を持つ。 ・外国語に興味を持つ。 ・川の自然について学ぶことが できる。 ・草花について学ぶことができ る。 ・動物について学ぶことができ る。 その他 キーワード 撚糸 川の仕事 洪水 町の生活 学校の歴史 古い道具 外国の国の様子 英語 配慮事項 町民会館の館長さんとの連絡も 忘れない。 平日の午前中だと、比較的でて きていただける。 指導の足跡 99年10月 4年生 総合の時間 英語学習 <地域の人材> ・ベーカーさん(AET)・尾関さん(ふるさと資料館)(通訳) ・水野さん(郷土の料 理)・尾関さん(撚糸) ・高橋さん(大根栽培) ・岩田さん(撚糸) ・田中さん(郷土の歴史等) ・泉さん(通訳)・ 苅谷さん(小網太鼓,撚糸)・野田さん(川祭り)・川瀬さん(川祭り) 等 <地域の関係機関> ・役場・ふるさと資料館・町民会館 ・本の家(図書館)・中央公民館・保健センター・ エーザイ・薬博物館・消防学校 ・建設省 ・河川環境楽園 ・川祭り資料館 等 表のようにたくさんの地域人材や機関を蓄積している。 このことで,多様化する児童の課題に対しての教師側の手だての一端となることができる布 石になった。 (c)学びを広げる遠隔地との交流学習<研究内容 <研究内容 ( 3 ) に関わり> 川島町を理解するにあたり,他の町と (1)TV会議を位置づけた単元指導のあり方 (1)TV会議を位置づけた単元指導のあり方 比較することも大切であると考え,3年 生より交流していた富山県山田小学校 大根サミット 地域紹介 との意見交流を位置付けた。お互いに身 になるものになるよう,町の共通する キーワードを設定して交流を進めた。今 川島町「守口大根」 山田村「青首大根」 回は「大根」。同じキーワードでも,種 ・作り方 類の違う大根を扱い,地域の特性を生か ・育ち方 した生活をしていることを実感できる ・食べ方 ように考えた。 メールや、インターネットでも交流 交流にあたり,様々な方法で交流を試 みている。きっかけや調査結果はイン ターネットで公開しあい,どうしても顔を見て話さないといけない時にはTV会議を 使った。この場合でも実物は宅配便で送っておき,目に見えるものが手に取ることがで きるように配慮をしている。 TV会議の実践から,教室で意見交流をする時とは違うスキルが必要でないかと考え た。そこで,次のスキルを明確にして授業を行った。 映 像と 音 声 の 両 方 を 生か した 交 流方 法 な の T V 会 議 を 進 め る に あ た っ て の ス キ ル で, 特別 な 学び 方 が あ の 明 確 化 ると考えられる。今後, TV会 議 を 使 っ て 、相 手 に 伝 え る ス キ ル < プ レ ゼ ン > この スキ ル の見 直 し を 図りたい。 S te p 1 文 章 を 書 い て 読 む 。 S te p 2 書 い た 文 章 を 理 解 し て 話 す 。 S te p 3 要 点 を 紙 に 書 い て 示 し な が ら 話 す 。 S te p 4 必 要 な 物 ( も の や 絵 や 図 ) を 準 備 し 、 示 しなが ら話 す。 S te p 5 相 手 を 意 識 し 、 反 応 を 見 な が ら 話 す 。 (d)地域講師を巻き込んだ交流の場<研究内容 <研究内容 ( 3 ) に関わり> ワークショップでのまとめを行う。児童が,調べたことをコーナー別に分け,地域の 先生方を招待して成果を発表し,評価をいただいた。 調査時にお世話になったあと,直接伝えることが教科等の活動では時間の関係上でき ないことが多い。しかし,それでは話していただいた方にとって,どの程度子どもに伝 わったのかわからない。話を聞くと,もう少し話をしてもわかりそうなので付け加えて おくこともできる。これが「お互いに得るもの」がある連携であると考える。 (e)活動を支える情報交流 <研究内容( <研究内容 ( 2 ) に関わり> 活動が多岐にわたるので,児童の進み具合や つまずきがわかる場,また,お互いの学びがわ かる場をと考え,付箋紙を活用した掲示板を作 成した。掲示コーナーを作り,わかったことを いつでも手軽に付箋紙に書き込み,貼っておく。 授業になると,それを活用してまとめるなどに 利用した。 (3)実践例2 「環境」に関わる実践<2000 年(平成 12 年)年実践> ① 活動名 「木曽川探検隊∼つなごう わたしたちの未来へ∼」 6年 環境 ② 活動の概要 地域の生活と切って離せない木曽川を見つめ直し,これからの生活の中で自分たちがで きることを見つめ,行動できるようにする。 ③ 学習を支える指導・援助 (a) 木曽川探検を核にした単元指導計画<研究内容 <研究内容 (1)に関わり> (1) に関わり> 何げなく接している木曽川に目を向け,実際の観察を通して活動を進める。町の願いを 達成する一員として,できることを見つけ,行動を起こすことができるように単元を構成 した。 6年『木曽川探検隊 ~つなごう!わたしたちの未来へ!~』単元構想図 願う子供の姿 川島町の人々は、自然を守り、川と共に生きていこうとしていることが、仕事や くらしの歴史から理解することができる。 木曽川の環境を守っていきたいなあ! 木曽川とぼくたちの生活と関わりが深そうだ 昔の木曽川はきれいだったらしい 昔は川と関わりを持って仕事・生活をしていたの? <地域の人の話> 流木 魚 川石 砂利 洗濯 昔の川の理解 <生活とつながっていた> 今では,川と人の関わりがなくなったのはなぜでしょう か? 川を流れてく るものの変化 川そのものの 変化 流れの変化 流漂物の調査 ダムや堰堤 の変化 仕事の変化 生活の変化 未来の川のあり方 僕らの取り組み 町の取り組み 全町公苑化 ・鳥がいる町に!・魚が多い町に! ・木や草が生い茂る町に! ・自然のエネルギーを活用する町に! 石舟の活用 木材の運搬 水運~陸運 使うエネル ギーの変化 薪~ガス みんなの考えをあわせてみよう!<交流会> 生活の様子が変わってきて使わなくなった。 見方が変わってきたのかな? 自然に目を向けて 木曽川を守るためにできることを考えよう! 現在の川の理解 <生活と離れている> 他の町を調 べよう 木曽川沿いの町は、みんな同じ問題があるの? ・流漂物の調査 ・川の流れの変化(川の表面、河床、流路) ・仕事の変化の歴史 ・生活の変化 生活の方法に目を 向けて 見方を変えて、木 曽川との生活を見 直してみよう! 生活の様子が変わったから, 流れてくるものを利用しなく なってきたね!見方が変わっ てきたね。 (b)専門機関との連携 河川について,歴史的なことは「川島町ふるさと史料館」で調べることができる。史 料館の職員の方を中心に地域の歴史家に聞き取りを行った。 また,河川環境については,町内の専門研究所「独立行政法人自然共生研究センター (以下,共生センター)」との協力を得ながら進めた。木曽川観察を通して疑問に思った ことをメールで質問し,回答を得た。 現場に行ったからこそわかった疑問を,より専門性の高い回答を得ることで,子ども 達の追究意欲が高まった。 (4)実践例3 「国際理解」に関わる活動実践<2001 年(平成 13 年)年実践> ①活動名 「Kawashima たんけん隊」4年 国際理解 ②活動の概要 川島町の自然・くらしに興味を持って調べ,海外からお客さんに紹介する活動を通して, 町への理解を深める。 ③学習活動を支える指導・援助 (a)地域と学校経営を生かした単元構成<研究内容 <研究内容 (1)に関わり> (1) に関わり> 今年度は,前回同様,町の紹介ができることを出口にした。その方法として, 「川島町の 地図作り」をめあてに進めた。そのきっかけは,英語助手の先生が「手作りマップ」を示 しながらカナダのことを話される姿にあこがれを持ったからである。児童の感動したこと が学びにつながったのである。そこで,だれにでもわかる「地図作り」を進めた。 単元構想図 Kawashi maたんけん隊 川島小学校4年3組 自 ら 学 ぶ 力 を 身 に つ けた 子 = 集 める , 選 ぶ、 創 る , 伝 え る = ・人々の生活は、自然環境を生かして工夫していることがわかる。 ・わたしたちは、他の地方や国とつながりを持ちながら生活していることがわかる。 ・様々な情報機器のよさをとらえ、事象にこだわって調べ・考え・伝えることができる。 願う 子どもの姿 ・世界とつながってること がわかる。 ・自然を生かして生活して いることがわかる。 外国の人と交流しよう ・小学校へのお客さん ・地域の滞在者 もっと話し たかった よ 話した い 話せな かった 教えていただいたことをまとめました。 川島町の人は、川や自然を大切にしているんですね。 遊びた かった もっと話したい! もっと遊びたい!もっと知りたい!もっと伝えたい! 国旗を作っり 折り紙準備したね。 何か準備をして迎えるといいぞ!! 家に人 に 聞く 英語の先生のベーカーさんと楽しくすごしたいな 話したい 行って調 べる 遊びたい 集める ・いろいろな国のあいさつ ・英語での自 ・人気の遊び・日本の遊び 己紹介 ・身のまわりの英語調べ 電話で聞 く (折り紙,カルタ,こま,たこ,はねつき,双六) 選ぶ ベーカーさんに自慢できることを見つけよう! 創る 伝える 伝えたい 本 で調べ る 知りたい ・学校生活 ・産業 ・衣食住 ・自然,文 ・学校生活 ・産業 ・衣食住 ・自然, 化,歴史 文化, 歴史 外国の人がみえても交流できるよ! 伝える 交流校はどうなってるのかな? 他の国はどうなってるのかな? 生活の様子が同じ所は、土地の 様子も似ているのかな? 英語を使 うと伝 わ っ たよ パソ コン で 絵本に し たよ 劇で 伝え たよ 地図を作って紹介しよう! 伝える 知りたい 地地地地 域域域域 のののの人人人人に 川島町の自慢をしよう ・学校生活 ・言語 ・衣食住 ・建物歴史文化 比較 「川祭りのおはや し」教えます! 日 本 語 と 英 語で 「川島の仕事、今と 昔」伝えます! 「学校」の歴史伝え ます! 劇や ペ ーフ ゚サ ー トで 「川島町の食べ物」 作り方教えます! 「川島の大水の話」 伝えます! お店屋 さ ん で 「松かさぼち」の作 り方教えます! 「鮎の捕り方」教え ます! コ ン ヒ ゚ュ ータ を 使 って ワークショップを開こう! 伝える 学んだことを、お世話になった地域の先生に、聞いてほしい な! 川島町の自慢を世界に広げる で) (webpage 創る 質問に答えるための調査・ 発信 質問するための調査 集める ・学校生活 ・衣食住 ・建物歴史文化 ・言語 伝えたい 他の人はどう思ってるのかな? イ うと,交流校や 世界に伝える ことができるよ。 「撚糸」の仕事伝え ます! みんな同じように自然を生か して生活してるなあ。 他の県や世界のくらしがわ かった。 川島のことも伝えることがで きた。 川島町が好きになったよ。 (b)Web を使った専門機関との連携<研究内容 <研究内容 ( 3 ) に関わり> 地図作製を進めるにあたり,児童 は木曽川の紹介には,単に生き物や 植物の種類の紹介だけでなく,棲む 教室や コ ン 理由についても紹介したいという願 ピュ ータ 室で の いを持った。川のことは共生セン 事前の 学 びの 様子 ターに聞くとよいことから学習が始 まった。 共生センターの持つ河川に関する 様々な調査結果やノウハウを学校教 育に活用し,まだ全国的にも少ない 専門研究機関と連携した学習を考え た。共生センターには実際に行くこ とができるので,本校の特色である 情報教育を生かし,動画等バーチャルの世界と本物の世界を体験しながら進めることで, より理解が深まると考えた。 事前のアンケートにより, 「魚」に最も興味があることが示されため,魚から木曽川の 様子を知る活動を展開した。 そこで,「児童の活動を援助する Web 教材」を開発した。活動の事前・事後を支える ため,道具の使い方の動画や魚の部位の拡大写真を教材化した。興味に応じて,教材を 準備した。そして,Web 上だけでなく,実際に採取・観察することを行った。Web 教材 を使うことで,活動内容の理解に深まりがあった。 学習 Web Pageの作成 た も の 実演 学 習 活動 の 理解 を 助ける。 学習の様子 (5)活動を支える「情報活用の実践力能力」の育成 課題を解決する調査・観察,まとめを通して, 「情報活用の実践力」の育成を図った。「情報活 発達段 階に応 じた「情報活用の実践力」の育成 用の実践力」を4つの観点でとらえた。活動の 本 校 の と ら える 「 情 報 活 用 の 実 践 力 」 の 4 つ の 観 点 中で,どの観点から子どもが育つのかを見極 め,指導してきた。 集め る 選 ぶ 創 る 伝 える また,「情報活用の実践力」の育成を支える ための技能として,キーボードによる文字入力 の育成にも継続的に取り組んだ。日々,コン 学 習 に 必 情 報 を 学 考 えが 分 考 え を伝 要 な 情 報 習 目 的 等 か る 作 品 え る, 意 ピュータに触れることができるように,環境の を 集 める か ら選 ぶ を つ く る 見 を聞 く 整備やソフトの整備をしてきた。 課題や目的に応じて情報手段を適切に活用することを含めて, 必要な情報を主体的に収集・判断・表現・処理・創造し,受 け手の状況などを踏まえて発信・伝達できる能力 (C) 川島小学校 2001 4.さいごに 3年間の試行実践を通して,児童の活動を支えるために,地域に目を向け,活用の可能性を明 らかにすると共に,それらを記録し,活用できるようにまとめておくことを提案したい。また, 地域での協力体制を確立するように,学校全体で働きかけていくことが大切であると考える。そ うすることで,児童に達成感のある授業ができ,力の育成が図れるであろう。 「連携」ということが言われているが,お互いに学び会える対等な連携をめざしていくことと, それをつなぐコーディネータが必要と考えられる。今後の研究で明確にしていきたい。
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