スライド 1 - 東北大学 大学院理学研究科

CYRIC Hyperball2
technical memo
ADC&Timing関連
ADC関連
ADC合わせ
• 60Coのg線を見て合わせる
• ADC dynamic range 10 V :3MeV=10 V⇒1.33 MeV
= 4.4 V
– Gain合わせは当然シンプル
– オシロで20 mVのrange見て、baselineのノイズが20 mV程度ならば~2
keVの分解能は出ていることになる(このゲインのとき)
– Shaping timeの変更でgainはsystematicに変わる(大幅に動くようなこと
はない)
– ちなみにGeの分解能と言う時は60Coの1.33 MeVを測定したものを基準
としている
– さらにちなみにGeのefficiencyはGe検出器の頭から25 cm離して60Co
の1.33 MeVを測定した時に、0.123 %のefficiencyが出るとNaIに対す
る相対検出効率が100 %と定義してある(すなわち60 %のGeでは
0.0738 %)
• 出力されるパルスは大体、shaping time×6くらいの幅になる
Example : ADC波形
Shaping amp for ADC
• Pole zeroは回し切りでOK
– 671ではShaping timeを変えても回し切りのままで良い
– 他のAmpだとshaping timeで最適な場所があるので回し切らずに信号
を見て調節する
• Reset後のbaselineの変動 @ 671Amp
– Single : 0.1~0.3 ms
– Clover : 0.3~1 ms
– 但し、571や572だとこの倍以上になり、悪いものだと数ms程度になる
• Reset後のshiftはGeからのInhibitシグナルを用いてvetoする
– 但し、singleの場合はReset後のbaselineの変動はveto出来るが、
Resetのゴミ信号が作るCFD信号はResetのtimingよりも早いのでveto
出来ない
– Cloverはそのままvetoに使ってOK
Example : Pole zero
Example : Reset後
Clover resetについて
• Cloverはresetを同期させるモジュールを使
用する
– Add-backをするときに信号とresetが重ならない
ようにするため
• モジュールにはreset後のbaseline変動を
vetoするための信号が出る
– 但し、この信号を長くしすぎると、veto信号で
baselineが動く
Example : Clover reset
Timing関連
TFA adjustment
• TFAはfine gainを動かすと共振のようなノイズが出
るので、出ないところで使用する
– 但し、course gainは500でないと、CFDのVthで低エネル
ギー側が取れなくなることが多い(CFDの下限が30 mVま
でなので、最低エネルギーがこれを下回ってしまう)
– ノイズの原因はGeのPreAmp回路とのマッチングが原因
と考えられている(?)
• TFAのshaping time
– CYRIC : 100 ns 微分&積分
– KEK : 50 ns 微分&積分
• Pole zeroとbaseline restorerは基本的に回し切り
• 内部jumper pinは「High & gated」で使う
Example : TFA out
Baseline付近にはどのTFA outも
画像のような周期的ノイズがある
Vthが高いときれいに見える
CFD adjustment
• VthはADC shaping ampの信号を見ながら行う
– たとえば241Amの60 keVを見ながら合わせる
– ノイズが大きいときには152Euの121 keVも使って合わせる
• Delay 50 nsで~16 ns(FWHM)程度の時間分解能に
なる(BF2triggerで60Coを使用)
– TFAにノイズが多くても、大体16 nsは出る
– CFDのZを調節した時にzero crossのあたりに2つ山が見
えると、TDCが2山になる
• CFDの子連れ信号はパイルアップではなく、TFAのノ
イズによって生じるため、TFAのノイズを除去しない
限り消えない
Example : Vth
Example : CFD zero cross
Example :Time resolution
~6 ch×1.56=~10 ns @ better Slot
Timing合わせ
• BF2で60Coを使用したTime resolutionの測定の時に、
TDCのピーク中心を予め記録しておき、モジュール
やケーブルのdelayを考えて合わせる
– 3 ns以下のずれは無視。3 ns以上あったらもっと調節くら
いが感覚的に良い
• Cloverは結晶間で合わせたあとにFI/FOで一つの信
号にし、それをcoincidenceさせる
• TimingはCFDのzero crossを変えると変わるのでそ
の都度行う(もちろんVthを変えても変わらない)
Example :Timingのフローチャート