●2変数間の関連の強さに関する検定 (1)相関係数の検定 <標本抽出実験> 母集団 : 母相関係数ρ=0の1000個のデータ 無作為に10個の標本を抽出 1000回の実験を行う 範囲 -1.0 ~ -0.9 -0.9 ~ -0.7 -0.7 ~ -0.5 -0.5 ~ -0.3 -0.3 ~ -0.1 -0.1 ~ 0.1 0.1 ~ 0.3 0.3 ~ 0.5 0.5 ~ 0.7 0.7 ~ 0.9 0.9 ~ 1.0 頻度 1 143 589 1293 1942 2051 1939 1286 587 162 7 相対頻度 0.01 1.43 5.89 12.93 19.42 20.51 19.39 12.86 5.87 1.62 0.07 母相関0を中 心に散布 ±0.7を越える 値も得られる 可能性がある ●標本数と相関係数の分布との関連 標 本 数 が 増 加 す る -1 0 1 標本数10 標本数20 標本数50 標本数100 標本数200 散 布 度 が 小 さ く な る 理論的には 母相関係数ρ=0の母集団から無作為に抽出したn個の標本に基づく標本相関係数r t r n2 自由度n-2の t分布 1 r2 標本数500 標本相関係数の分布 標本数100 標本数50 -0.8 -0.4 0 0.4 0.8 ●標本相関係数の分布と検定の考え方 <ケース1>標本数30 -0.8 -0.4 棄却域 確率0.025 相関係数0.3 0 0.4 0.8 棄却域 仮説採択域 確率0.95 確率0.025 <ケース2>標本数100 相関係数0.3 -0.8 棄却域 確率0.025 -0.4 0 仮説採択域 確率0.95 0.4 棄却域 確率0.025 0.8 ●有意水準5%、1%における帰無仮説採択の上限値 標本数 10 20 30 50 75 100 150 200 300 500 1000 有意水準5% 有意水準1% 0.6319 0.7646 0.4438 0.5614 0.3610 0.4629 0.2787 0.3610 0.2272 0.2957 0.1966 0.2565 0.1603 0.2097 0.1388 0.1818 0.1133 0.1485 0.0877 0.1151 0.0620 0.0814 ●カイ2乗の独立性の検定 <標本抽出実験> データ 観測度数 運動系 男子学生 60 性 女子学生 20 別 合計 80 所属クラブ 文科系 所属無し 合計 40 20 120 30 30 80 70 50 200 実験の前提 ①2つの変数(性別、クラブ)は相互に無関連である ②母集団における性別比は、120:80=60%:40%であり クラブ比は80:70:50=40%:35%:25%である 実験の手続き ①「男子」が0.6(=120/200)、「女子」が0.4(=80/200)の確率で出現するサイコロを用意する ②「運動系」が0.4(=80/200)、「文科系」が0.35(=70/200)、「所属無し」が0.25(=50/200)の 確率で出現するサイコロを用意する ③2つのサイコロを振ることによって標本を抽出し、これを200回繰り返すことによって200 人の無作為標本を得る サイコロを振る 性別によって異なった所属クラブ傾向を示すことはない ●抽出実験例 <抽出データ例> 運動系 文科系 所属無し 合計 男子学生 50 45 30 125 女子学生 30 35 10 75 合計 80 80 40 200 <無関連の場合とのずれ> 運動系 文科系 所属無し 男子学生 0 0.5 1 女子学生 0 0.8333 1.666667 <無関連の場合の度数> 運動系 文科系 所属無し 合計 男子学生 50 50 25 125 女子学生 30 30 15 75 合計 80 80 40 200 合計 カイ2乗値=4 ●10000回の抽出実験 度数 → 10000万個のカイ2乗値 0 2 4 6 8 10 ●標本データのカイ2乗値 観測度数 男子学生 性 女子学生 別 合計 運動系 60 20 80 所属クラブ 文科系 所属無し 合計 40 20 120 30 30 80 70 50 200 無関連な場合とのずれ 運動系 文科系 所属無し 男子学生 3 0.095238 3.333333 女子学生 4.5 0.142857 5 独立の場合の 所属クラブ 期待度数 運動系 文科系 所属無し 合計 男子学生 性 女子学生 別 合計 48 32 80 42 28 70 30 20 50 120 80 200 カイ2乗値=16.07 自由度2 自由度4 自由度6 度数 理論分布 第1変数:c1カテゴリ 第2変数:c2カテゴリ 0 2 4 2 値 6 8 10 0 自由度: (c1-1)×(c2-1)のt分布 5 10 15 20 ●クロス表の独立性の検定 (カイ2乗検 定)
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