MPEG-4動画像配信のための 品質調整 機能を組み込んだ

Advanced
Network
Architecture
Research Group
Design, Implementation, and Evaluation of
Proxy Caching Mechanisms
for Video Streaming Services
動画像ストリーミングサービスのための
プロキシキャッシングシステムの
設計と実装および評価
谷口 義明
大阪大学 大学院情報科学研究科
情報ネットワーク学専攻 村田研究室 博士前期課程
E-mail: [email protected]
動画像ストリーミングサービス
定常的に大量のトラヒックが発生


ネットワーク,サーバの負荷の増大
データ配送遅延の増大
プロキシ技術による負荷,配送遅延の軽減
さまざまな利用者環境


ネットワークへの接続形態(FTTH,ADSL,Mobile)
システム性能(PC,PDA,PocketPC)
利用者環境に合わせた動画像品質調整
Feb 20th, 2004
修士論文発表会
2
動画像品質調整機能を有する
プロキシキャッシングシステム
Proxy
Video Server
Client
広帯域
転送(高品質)
プロキシ間
で蓄積デー
タ共有
蓄積
高品質
Client
キャッシュ
バッファ
Feb 20th, 2004
動画像
品質調
整
修士論文発表会
低品質
3
修士論文の構成
過去の提案


プロキシキャッシングメカニズム [8]
プロキシ協調型キャッシングメカニズム [9]
提案に基づくプロキシキャッシングシステムの
設計,実装および評価


既存のMPEG-4動画像配信サービスを対象
市販のサーバ,クライアントアプリケーションを利用
(Darwin,RealOne,QuickTime)
[8] Masahiro Sasabe, Yoshiaki Taniguchi, Naoki Wakamiya, Masayuki Murata, Hideo Miyahara, ``Proxy Caching mechanisms with
quality adjustment for video streaming services’’, IEICE Transactions on Communications Special Issue on
Content Delivery Networks, vol.E86-B, pp.1849-1858, June 2003
[9] Naoki Wakamiya, Masayuki Murata, and Hideo Miyahara, ``Video Streaming Systems with Cooperative Caching Mechanisms’’,
in Proceedings of SPIE International Symposium ITCom 2002, pp.305-314, July 2002.
Feb 20th, 2004
修士論文発表会
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基本動作
動画像ストリームを一定
時間ごとのブロックに
分割し,管理,取得,
蓄積の単位とする
Client
Request
Proxy
Request
Server or
Neighboring
Proxy
蓄積ブロックを提供
1. ブロック読み出し
2. 品質調整,転送
1
3
動画像配信の設定
Play-out Delay
Feb 20th, 2004
各ブロックを
適切な方法で提供
2
1
Play-out
ブロックを取得し提供
1. 取得先サーバを選択
2. ブロック取得,蓄積
3. 品質調整,転送
2
3
Signal
Video Data
修士論文発表会
動画像フォーマット
MPEG-4
動画像配信制御
RTSP/TCP
動画像転送
RTP/UDP
5
プロキシ間協調のための情報取得
近隣プロキシが持つブロックの情報が必要
RTSP メッセージを用いて問い合わせる
伝播遅延,帯域の推定が必要
RTCP セッションより得られるフィードバック情報を
利用する
TFRC を利用して利用可能な帯域を推定する
Feb 20th, 2004
修士論文発表会
6
市販アプリケーションを用いる
ことによる問題点
サーバは符号化レートで動画像を送信するた
め帯域を有効に利用できない
サーバ/プロキシ間の動画像セッションをクライア
ント毎に張る
クライアントは許容可能な動画像品質を通知し
ない
プロキシは再生に間に合うもののうち最も高い品
質のブロックを提供する
Feb 20th, 2004
修士論文発表会
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実装システムの概要
Video Server
Proxy
Proxy
Signal
Table Cache
Darwin
Table Cache
Cooperation
Process
Cooperation
Process
Proxy
Cooperation
Process
Proxy
Process
Proxy
Process
Table Cache
Video Data
設定
動画像フォーマット
MPEG-4
動画像配信制御
RTSP/TCP
動画像転送
RTP/UDP
フィードバック情報収集 RTCP/UDP
Client
Feb 20th, 2004 RealOne
Client
帯域の推定方法
TFRC
動画像品質調整手法
フレーム棄却
修士論文発表会
8
実験システムの構成
レート:平均 1Mbps
長さ :200 秒 (30fps)
ブロック数:20
1 Mbps
100 ms
1 Mbps
100 ms
プロキシ1
キャッシュ内ブロック
ブロック
レート
b1~b20
1Mbps
時刻 200 秒までに全
てのブロックが蓄積
評価指標
プロキシ2と
クライアントの
受信レート
サーバ
プロキシ2
2 Mbps
50 ms
1.5 Mbps
10 ms
時刻 260 秒
700kbps に変化
ブロック
レート
b1~b6
1 Mbps
b7~b20
0 kbps
1.5 Mbps
10 ms
時刻 200 秒
サービスに参加
時刻 0 秒
サービスに参加
クライアント1
Feb 20th, 2004
キャッシュ内ブロック
クライアント2
修士論文発表会
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プロキシ2の受信レート
reception rate [kbps]
プロキシ1から
2500
ブロックを取得
from proxy1
from server
1Mbps
b7b8 b9
2000
b10 b11 b12 b13 b14 b15 b16 b17b18 b19
b20
1000
自身の持つ
500
ブロックを配信
0
200
Feb 20th, 2004
時刻260秒
帯域の変化
250
300
修士論文発表会
350
1Mbps
P1
P2
C1
C2
2Mbps
700kbps
サーバから
ブロックを取得
1500
S
再生に間に合う
よう,プロキシ1
から品質調整さ
れたブロックを
取得
400 time [sec]
10
クライアント2の受信レート
reception rate [kbps]
2000
1500
b1 b2b3b4 b5 b6 b7 b8b9 b10
b11 b12 b13 b14 b15 b16 b17 b18 b19
1000
b20
500
0 200
250
300
350
全ての動画像ブ
ロックが再生に
間に合うタイミン
グで到着
400 time [sec]
ブロック到着間隔の様子
Play-out
Play-out delay
Feb 20th, 2004
修士論文発表会
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まとめと今後の課題
まとめ

提案手法にもとづいたプロキシキャッシング
システムの設計,実装
MPEG-4動画像配信サービスを対象
市販のサーバ,クライアントアプリケーションを利用

有効性,実用性の検証
今後の課題


大規模なネットワークでの実証実験
適切なプロキシの配置
Feb 20th, 2004
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