日本語教育実習報告会

日本語教育実習報告会
後期 中級グループ
4年A組 1207109 池田花恵
4年B組 1207204 藤根友里
4年B組 1207205 藤田知里
(1)担当クラスの概要
• 担当クラス
中級1A
• 学生の人数
22名
• 学生の国籍
中国
ベトナム
ネパール
17人
3人
2人
• 教科書名
<漢字>日本語能力試験に出る漢字2級
<文字語彙>徹底分析日本語能力試験文字語彙2級
<文法>完全マスター2級 日本語能力試験文法対
策問題集
• 見学期間
10月26日(火)~29日(金)、11月9日(火)
• 実施期間
11月2日(火)~9日(火)
(2)授業見学について
① 見学したクラス
・中級1A(2級漢字、2級文字・語彙、2級文法)
・中級1B(2級文字・語彙)
・中級2A(1級漢字、2級文字・語彙)
・上級会話(新聞記事についてディスカッション)
・中級1A・1B混合クラス(面接対策、会話)
※見学だけの時もあれば、授業に参加させて
いただくこともあった。
(2)授業見学について
② 学生の様子で気が付いたこと(中級1A)
・全体的に、授業中は私語が少なく、まじめに
授業を受けている。
・一部の学生は積極的に発言していた。
・一方、少し口の重い学生もいて、授業中一
度も自分から口を開かずに帰る学生もいた。
(2)授業見学について
③ 見学で気が付いたこと
• 担当範囲のみならず、今までに習った2級文法や語
彙の説明を織り交ぜて授業をしていた。
• 授業中、先生と学生との会話が多かった。
⇒先生方は、一人の学生から出た質問を、クラス全
体で共有していた。こうすることにより、授業が単
調になってしまうことを、防いでいる。
(2)授業見学について
• その授業で学ぶ項目だけでなく、それに関連した大
切なことも、一緒に確認していた。
⇒自動詞・他動詞、対義語、助詞など…
• 学生の伝えたい情報は逃さずキャッチし、答えてい
た。
• 学生に当てるときは、順番を考えて当てていた。
⇒最初や難しい問題は、できる学生から当てる。
(2)授業見学について
• 先生方の語彙力が膨大である。
⇒微妙なニュアンスの違いにも、はっきりとした
区別を見出し、的確に説明していた。
• どの先生方も、楽しそうに授業をしていて、とてもい
きいきしていた。
漢字の授業について
テキスト:『徹底分析 能力試験に出る漢字2級』
11月2日 担当:藤田知里
(図・組・多・打・知・値・遅・置・池・恥)
11月4日 担当:池田花恵
(都・渡・塗・土・努・怒・波・破・馬)
11月9日 担当:藤根友里
(負・富・浮・夫・父・舞・歩・捕・補・母・暮・磨・味)
11月2日 担当:藤田知里
(図・組・多・打・知・値・遅・置・池・恥)
・良かった点
◎教具を工夫し、イメージしやすい説明をした
◎言葉の意味を説明をする前に、学生たちに質問した
・改善点
△経験した事のない言葉の説明が難しかった
△オウム返しが出来ていなかった
△時間配分(流すところは流す)
11月4日 担当:池田花恵
(都・渡・塗・土・努・怒・波・破・馬)
・良かった点
◎わかりにくい言葉は、3人で劇をして説明した
◎同じ学生ばかり当てないように気をつけた
・改善点
△意味の説明ばかりが多くなり、多くの例文を挙げる
ことができなかった
△クラス全体を見ることができず、一人で授業をしてい
た
11月9日 担当:藤根友里
(負・富・浮・夫・父・舞・歩・捕・補・母・暮・磨・味)
・良かった点
◎3人の劇を多く取り入れ、わかりやすさだけでなく、
学生の注意をひきつけることも重視した
◎学生が分りきっている部分は流し、メリハリのある授
業を行った
・改善点
△意味が似ている言葉の違いを、学生が理解するま
で伝えられなかった
感想
私たちは中級クラスの担当だったので、実
習前に自分たちが担当する範囲を把握する
ことができませんでした。
そのため、実習に入ってから担当の授業が
決められ、そこから短期間で準備をしなけれ
ばなりませんでした。
文字語彙の授業も同様ですが、授業の進め
方が分からず、3人で話し合いながら教案を
作成しました。
しかし、もちろん準備は大変でしたが、中級ク
ラスなのである程度の語彙力はありました。そ
のおかげで、確実に知っている言葉の説明は
はずし、反対に難しい言葉の説明に時間をか
けることができました。
また、今まで気にも留めなかった言葉の使い
分けについての考えることができ、とても勉強
になりました。
なにより、授業を終えた後の「先生、よくできま
した」がとてもうれしかったです。
今回の実習で、自分のレベルがよくわかりま
した。3年生のみなさん、来年頑張ってください。
文字語彙・文法についての報告
<文字語彙>徹底分析日本語能力試験文字語彙2級
<文法>完全マスター2級 日本語能力試験文法対
策問題集
11月2日 担当:池田花恵
「動詞」「名詞」P.70~P.72(46)~(21)]
11月4日 担当:藤根友里
P.67(4)~P.69(3)
11月9日 担当:藤田知里
「副詞・その他」P.72~P.74(1)~(13)
■授業で目指したこと
・オウム返しを毎回すること
・学生全体を巻き込む授業
・淡々と進めず、メリハリのある授業
・学生にとって面白い授業であること
(レアリアの充実・分かりやすい場面設定を行い
劇を取り入れる・いきなり大きい声を出す)
■授業の準備で特に何に注意したか
・文字の大きさ
・指名する学生も決めておく
(教案にも書いておく)
・教具の面白さ
・劇の分かりやすさ
・何度も3人で模擬授業を重ねること
(1人は教師、2人は学生役になり、
いろんな質問が出ても大丈夫なように準備)
■実際に教壇実習をやってみて
[良かった点]
・劇を用いての単語導入
・学生にとって身近なものを用いての単語導入
・広い教室を小さく見せるような声の大きさ
・教材に対しての食いつきの良さ
・何一つ妥協せずに準備できたこと
[失敗した点]
・オウム返しが上手く出来ていなかった
・進むのが早く、間を取ってから次に進めなかった
・ランダムに当てることが出来なかった
・文法的な説明が必要な箇所をさらっと流して
しまった
・予定の範囲を終わらすことが出来なかった
■教壇に立って心に残ったこと
・予期せぬ質問は必ず来ること
・担当クラス全員がどんなときも優しかったこと
・準備をした分だけ学生に伝わり、
笑顔が返ってくること
・学生との距離がぐっと近くなる瞬間が
分かったこと
■終わりに
・休み時間はコミュニケーションの時間!
絶対に無駄にしないこと
・学生の国について基本的な事は
知っておくこと!