集中講座成果報告 MIRS0903(B) 河合祐樹 齊藤英明 福本住亮 鈴木秀 もくじ 1.超音波センサの性能調査報告 2.数字認識プログラムの解析と問題点の改善 についての報告 超音波センサの性能調査 ①測定可能距離 ②指向性 ③実践 ①測定可能距離 測定条件 ・床に金具ごとガムテープで固定。 ・超音波の受信機、送信機の高さは6cm。 ・21cmから始め10cmずつ離していく。 ①の結果 ・240cmまで測定できた。 ・しかし、この結果は実験場所の都合により 240cm以上に障害物があったためである。 ・実際に使う場合は150cmくらいまで測定で きれば事足りると思われる。 ②指向性 ①と同じ状態で距離が21,40,90cmの場合 でアクリル板を超音波センサに垂直に1cm ずつずらしていき値がいきなり大きくなる距離 を調べた。 ②の結果 21cmの距離で垂直方向に約10cmずらすと 値がいきなり大きくなった。 40cmの距離で垂直方向に約21cmずらすと 値がいきなり大きくなった。 90cmの距離で垂直方向に約20cmずらすと 値がいきなり大きくなった。 ③実践 1 2 3 曲がり角 ロータリ 通路 測定条件 超音波センサ設置場所 高さ20cm 1 前と左に設置 2 1と同じ 3 左と右に設置 1 曲がり角 超音波が前から64cm、左から22cm離れた状態 から2cmずつ曲がり角に入り、左の値が大きく変化 する距離を測定した。 結果 前の値が約30cmになると 左の壁を感知しなくなった。 そのとき、左のセンサと左の 壁との距離を測ると12cmだった。 2 ロータリー 柔軟な板をロータリーの中心にある直径50cmの円柱として 測定した。 結果 通路を平行に進みロータリーに 入った場合は前に壁があるときと 同様に感知する。しかし、ロータリーに30°で進入すると円柱 を感知できなかった。 3 通路 2枚のアクリル板を50cm離して、平行に置き 通路にみたて正常に値をとれるか測定した。 結果 中心にあると、左右の超 音波センサの値が21cmを 示し、ぎりぎり測れた。実際にタイヤが動いてい る状態では厳しいと思われる。 結果から 超音波センサをMIRSの中心近くに設置して も厳しい。よって、向かい合わせて設置する などの工夫が必要である。 指向性の実験で定規で距離を測る際、定規 に反射してしまい正確な値がでなかった。 よって、超音波センサの設置場所にも注意が 必要である。 数字認識プログラムの解析と問題点の改善 ①既存プログラムの動作概要 ②プログラムの解析 ③既存プラグラムの問題点 ④問題点の改善方法 既存プログラムの動作概要 カメラから画像を取得し保存 ↓ 保存した画像に2値化処理、 エッジ処理を行う(2つの画像が用意される) ↓ その2つの画像を組み合わせ 指定色の平面を検出 ↓ それに対しラベリング処理を行い その領域を2値化する ↓ 数字認識関数によって識別する プログラムの解析 全体的な概要を把握することはできたが、プ ログラムの細かな内容を理解するまでには到 らなかった・・・ 既存プログラムを元に、独自により精度のよ い数字認識プログラムを作る場合に、このま までは不可能である。 よって、さらなるプログラムの理解が今後の課 題のひとつとなった。 既存プログラムの問題点 問題点1:複数(今回の協議では2つ)の数字を 認識することができない。 問題点2:距離、角度によって数字認識精度が 落ちる 問題点1の改善方法 カメラから取得した画像を中心で縦に分割 (画像1、画像2が作成される) ↓ 画像1を数字認識 ↓ 数字認識プログラムをもう一度回し 次は画像2を数字認識 ↓ 2つの数字の値を返す 画像切断プログラム *1班武氏が考案したアルゴリズムを提供して頂いた 新しい画像領域を2つ用意し「新しい画像領域1」 に画像左半分を1pxごと1段づつコピー 同時に「新しい画像領域2」に画像右半分を1pxご と1段づつコピー これにより新たに、分割された画像1、2ができた 問題点2の改善方法 ライトセンサと超音波センサを利用し、DBを 正面から正確に任意の距離で画像を取得で きるような、MIRSの位置補正プログラムを開 発する。 この位置補正プログラムを開発することにより、 問題点2のだけでなく、数字認識プログラム の「中心に縦に分割する」ことから発生する問 題点も解決する。
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