プレートテクトニクス(4) 海洋性プレートの冷却 大西洋の 海底地形 深海底は海嶺軸から 遠ざかるにつれ、規 則正しく深くなる。 な ぜか? 海洋プレートの冷却によるルートt則 ープレートの年齢と水深・熱流量ー 水深はプレートの年齢tの平方根に比例し、熱流量はtの平方根に逆比例する。 → プレートの冷却が関係している? 海洋プレートの冷却によるルートt則 ープレートの年齢とプレートの厚さー 表面波の解析から推定されたプレートの厚さDと年齢との間には、 D=7.5t1/2 の関係がある。 熱伝導方程式の導出 A x x x+Dx 1次元熱伝導方程式の解法 T 2T t y2 ただし、 K c -------- (1) これを以下の条件の下に解く。 t = 0, y > 0 で T = T0 t > 0, y = 0 で T= Ts ---------------- (2) t > 0, y→ で T→T0 T0 Ts T0 Tの変数変換 温度 T は、T0 や Ts との差が問題になるだけなので、 以下のように変数変換する。 T T0 Ts T0 ---------------------- (3) これを用いると、式(1)は以下のように書き換えられる。 2 t y2 --------------------- (4) 式(2)の条件も以下のように、簡単化される y,0 0 0, t 1 , t 0 ------------------- (5) 時間tと空間yの相似変数hの導入 式(1)に長さの次元を持つ量は y の他には t しかない。 t は characteristic thermal diffusion distance で、 ある y に突然温度変化を与えたとき、 t 時間後にその変化を感じる距離という意味。 h y 2 t -------------------------------- (6) のように、y を t で規格化することによって式(1)の変数を減らす。 hは similarity variable で、hの値が等しいなら、温度分布は相似。 hを用いた熱伝導方程式の書き換え 式(6)を用いて式(4)の各項を下のように書き換える。 d h d 1 y 1 d 1 h t dh t dh 4 t t dh 2 t d h d 1 y dh y dh 2 t -- (7) ---------------------- (8) 2 1 d 2 h 1 1 d 2 2 2 y 4 t dh 2 y 2 t dh ---------------- (9) 式(7)-(9)を用いれば、式(4)は以下のように書き換えられる。 d 1 d 2 h dh 2 dh 2 ----------------------------------- (9) 式(9)を解く y = 0 はh= 0 に、 y と t =0 は h に対応するので、 式(5)の条件は、下の2つだけになる。 () 0 、 0 1 ここで d dh ---------- (10) ----------------------- (11) と置いて、式(9)を書き換えれば、下式を得る。 h 1 d -- (12)、or 2 dh hdh 1 d 2 --- (13) 変数分離形なので、そのまま積分して、 h 2 ln ln c1 ---------- (14) 書き換えて、 c1 exp h 2 d dh ----------- (15) h’をダミー変数として式(15)を積分する。 c1 0 exp h'2 dh'1 h ------- (16) ただし、上記積分定数を決めるのに 0 1 を使った。 0 なので、式(16)は 0 c1 0 exp h'2 dh'1 -------- (17) を満足しなければならないが、 2 0 exp h' dh' なので、 c1 2 1 となる。 --------------- (18) 2 となり、式(16)は h 2 0 exp h' 2 dh' -------- (19) 誤差関数 式(19)の中の積分は error function(誤差関数)であり、 erf h h 2 0 exp h' 2 dh' ------------- (20) と定義される。この誤差関数を使えば、式(19)は 1 erf h erfch ------------------ (21) と書き表される。 なお、右辺の refc(h)は complementary error function。 式(21)を元の変数で書き直せば、下のようになる。 y T T0 erfc 2 t Ts T0 ------------------ (22) 誤差関数は積分不能で、数値積分で求めなければならないが、 y=0 で erfc は 1 なので、従って、T = Ts y→ または t = 0 で erfc は 0 なので、T = T0 y = 0 に突然与えられた温度急変帯を thermal boundary layer と呼ぶ。 この厚さを yT とし、= 0.1 である y と定義しよう。 hT erfc -10.1 1.16 なので、式(6)から、このときの yT は yT 2hT k t 2.32 t ------------ (23) となる。 y = 0 からの熱流量 q は T K Ts T0 d y erf hh0 q K K Ts T0 erf y 2 t 2 t dh y y0 y 0 K Ts T0 2 K Ts T0 2 exp(h ) 2 t t h 0 ---------- (24) 海洋性プレートの冷却 もし、中央海嶺で温度 Tm のマグマが海底まで達し、 即座にその表面は海底の温度 Ts に固定され、 その後速度 u で海嶺から(x 方向に)遠ざかりつつ冷却されるとする。 この状況には t = x/u、T0 = Tm, と置き換えれば、 式(22)の解がそのまま使える。 すなわち、 T Tm e Ts Tm y r fc 2 x u T Ts y or erf 2 x u Tm Ts -------- (25) 同様に、式(23)から、下の式を得る。 yT 2.32 t 2.32 x u -------------- (26) さらに、海底からの熱流量は、同様に式(24)から q K Tm Ts t K Tm Ts x u ------------ (27) 拡大速度と中軸谷の有無 海嶺付近の変形
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